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オゾンホールの発見

世界で最初に、フロンによるオゾン層破壊のしくみを指摘したのは、アメリカのローランド教授(1995年にノーベル化学賞受賞)でした。論文が発表された1974年当時は、フロンの利点が大きいこと、実際にオゾンの減少を確認することができないことなどから、ローランド教授の発見はあまり、注目されませんでした。

しかし、1982年に日本の南極観測隊が、世界で初めて南極上空のオゾンの極端な減少を観測、続いてイギリスの観測調査所も同じ現象を観測しました。1985年には、米国の人工衛星のデータ分析からも、南極上空にオゾン濃度が低い穴の開いたような部分があることが確認されました。この現象は「オゾンホール」と呼ばれるようになりました。

イラスト:オゾンホールの発見

オゾンホールの画像は世界に大きな衝撃を与え、国際的な取り組みとして、1985年の「オゾン層の保護のためのウィーン条約」、1987年には「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択されました。

オゾン層はどうしてこわれてしまうの?

フロンは分解されにくい物質ですが、地上から成層圏まで上がっていくと、太陽からの強い紫外線によって分解されるようになります。分解されるとフロンは塩素原子を大気中に放出します。塩素原子はオゾンと反応する力が強く、オゾンと次々に反応を起こして、オゾン層を破壊してしまうのです。

イラスト:オゾンが分解されるしくみ
大きくなるオゾンホール

オゾンホールの面積は1980年代前半から1990年頃にかけて急激に大きくなりました。オゾンの量が少なくなると、地上に到達する紫外線の量が増えます。紫外線は、特にオゾンホールが拡大している南半球のニュージーランドやオーストラリアなどでより深刻になっており、2002年の紫外線の量は1980年に比べて6~14%増加しています。2006年の調査では、オゾンホールの面積が最大になっています。このままオゾン層の破壊が進むと皮膚がんや白内障が増え、動植物の発育にも影響が大きくなってくるでしょう。

イラスト:ニュージーランドのローダーにおける夏期のオゾン量と紫外線量
今後の見通し

その一方、国立環境研究所が平成18年5月に発表したオゾンホールの回復予測によると、2010年代までは大規模なオゾンホールの出現が続きますが、2020年代にはオゾンホールの面積が縮小しはじめ、今世紀半ばにはオゾンホールが解消するとしています。ただし、これはモントリオール議定書に基づく規制が守られることを前提にした予測です。

イラスト:数値モデル実験から予想されるオゾンホールの推移
今後も国際的にはモントリオール議定書による取り組みを進めるとともに、日本ではフロン類の回収を進めたり、回収したフロンを高温で破壊するなど、世界に先がけてオゾン層保護対策を進めています。
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