SAICM(国際的化学物質管理に関する戦略的アプローチ)は、WSSDにおける合意「化学物質が、人の健康と環境にもたらす悪影響を最小化する方法で使用、生産されることを2020年までに達成する」の実現を目標に、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、情報の収集と提供、能力構築と技術協力などを進めることを定めた、国際的な合意文書です。SAICMは、政治宣言であるドバイ宣言と、適用範囲や必要性、目的等を定めた包括的方針戦略、SAICM実施のためのガイダンス文書である世界行動計画から構成されています。 なお、我が国においては、SAICMに沿った化学物質管理政策の推進に関する連絡調整のため、関係省庁から成る連絡会議を設置しています。 SAICMの概要 ■経緯 2002年2月のUNEP管理理事会においてSAICMの必要性について決議され、2002年9月のヨハネスブルグサミット(WSSD)で定められた実施計画において2005年5月までの策定を決定。2003年11月の第1回準備会合(バンコク)、2004年10月の第2回準備会合(ナイロビ)、2005年3~5月の地域会合をへて2005年9月の第3回準備会合(ウィーン)でおおよその案文に合意、2006年2月に開催された国際化学物質管理会議(ICCM)で採択された。 ■SAICMの構成 SAICMは国際的化学物質管理に関するドバイ宣言、包括的政策戦略、ガイダンス文書である世界行動計画で構成される。このうち、包括的政策戦略はSAICMの適用範囲、必要性、目的、財政的考慮、原則とアプローチ、実施と進捗の評価について記載されており、中でも目的は、①リスク削減、②知識と情報、③ガバナンス、④能力構築及び技術協力、⑤不法な国際移動の防止の5項目について記載されている。また、世界行動計画は36の活動領域と273の行動項目についてその実施者、時間的枠組、進捗の指標等が記載されているが、これらについては合意されていない。 2009年5月には第2回化学物質管理国際会議(ICCM2)が開催され、SAICMの実施状況のフォローアップ等が行われました。 2011年ICCM OEWG会合がベオグラードで開催され、ICCM3において議論すべき事項について検討が行われた。(PDF) 関係省庁連絡会議 環境省によるSAICMの仮訳 |