経済産業省
文字サイズ変更

化審法におけるスクリーニング評価・リスク評価

化審法では、化学物質の有害性情報に加えて暴露評価を行い、リスクの総合的な評価・管理に取り組んでいます。
既存化学物質を含むすべての一般化学物質を対象に、リスクがないとはいえない化学物質を絞り込んで優先評価化学物質に指定する「スクリーニング評価」を実施した上で、それらの化学物質について段階的に情報を集めて、第二種特定化学物質の指定及び優先評価化学物質の取消しを判断する「リスク評価」を行っています。

化審法におけるスクリーニング・リスク評価のフロー
 

1.スクリーニング評価について

スクリーニング評価では、第二種特定化学物質の有害性用件(人又は生活環境動植物への長期毒性)に該当しないことが既知見から明らかであるとは認められないという有害性の視点と、製造・輸入量から判断される環境における相当程度での残留という暴露の視点を統合した観点から、環境汚染による人又は生活環境動植物へのリスクがないとは認められないかどうかが評価されます。基本的には、それぞれの化学物質について排出量と有害性をクラス分けして得られる優先度マトリックスから判定を行っています。


優先度マトリックスを用いた物質判定

スクリーニング評価手法

スクリーニング評価の実施状況

スクリーニング評価は平成23年度以降毎年実施しており、基本的には、国において収集した有害性情報と、事業者から届出のあった製造・輸入数量等に基づき推計した全国合計排出量に分解性を加味した曝露量から、有害性も強く暴露の指標も大きい物質等を優先評価化学物質相当と判定しています。
スクリーニング評価の実施状況については、以下のPDFを御覧ください。

化学物質審議会 審査部会
  議事要旨 配付資料 優先評価化学物質
判定結果
暴露クラス
付与結果
第102回
(平成23年1月21日)
PDFファイル  
第113回
(平成24年1月27日)
PDFファイル  
第118回
(平成24年7月27日)
PDFファイル PDFファイル
化学物質審議会 安全対策部会 
  議事要旨 配付資料 優先評価化学物質
判定結果
暴露クラス
付与結果
平成25年度第2回
(平成25年7月19日)
PDFファイル PDFファイル
平成26年度第2回
(平成26年11月28日)
(平成26年度第3回追加審議)
((平成26年12月19日))

(11/28)

(12/19)

(11/28)

(12/19)
PDFファイル PDFファイル
平城27年度第3回
(平成27年10月23日)
pdfファイル pdfファイル
平成27年度第4回
(平成28年1月22日)
pdfファイル             

2.リスク評価について

リスク評価は、化審法上の第二種特定化学物質の指定等の規制権限の行使の必要性について、厚生労働大臣、経済産業大臣及び環境大臣が判断することを目的として行われます。スクリーニング評価により優先評価化学物質に指定された対象について実施され、長期毒性のデータを得ていない段階での「リスク評価(一次)」と、有害性調査指示等により得た長期毒性のデータを用いる「リスク評価(二次)」とに大きく分かれています。


リスク評価のフロー

さらに、リスク評価(一次)では、リスク評価を進める優先順位付けを行う「評価Ⅰ」、取扱い情報の報告を求めるべき用途について判断するための「評価Ⅱ」、取扱い情報や追加モニタリングデータ等も用いて有害性調査指示について判断するための「評価Ⅲ」の三段階に分けて実施されています。

  有害性情報 暴露評価
リスク評価Ⅰ
・有害性情報の提出の求め
・有害性情報の報告
・製造数量等の届出
・推定排出量
リスク評価Ⅱ
・有害性情報の提出の求め
・有害性情報の報告
・モニタリングデータの収集
・PRTR情報の収集
・推定排出量の精査
リスク評価Ⅲ ・有害性情報の提出の求め
・有害性情報の報告
・取扱い状況の報告の求め
・自主的な取扱い状況の報告
・追加モニタリング
等から、排出地点・排出量・モニタリングデータなどを精緻化して再評価

リスク評価手法

リスク評価の実施状況

リスク評価の実施状況については、以下のPDFを御覧ください。

 リスク評価(一次)評価Ⅰの実施  リスク評価(一次)評価Ⅱの実施
リスク評価(一次)評価Ⅱ 評価結果概要/評価書(審議会了承)
物質名 人健康影響 生態影響
イソプロぺニルベンゼン
(別名 α-メチルスチレン)
 
4,4’-(プロパン-2,2-ジイル)ジフェノール
(別名4,4’-イソプロピリデンジフェノール又はビスフェノールA)
 
クロロエチレン(別名 塩化ビニル)  
2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール  
1,2,4-トリメチルベンゼン  
1,3-ブタジエン  
1,2-エポキシプロパン(別名酸化プロピレン)  
アクリル酸-ブチル  
-ジクロロベンゼン  
アクリロニトリル  
1,2-ジクロロプロパン  
ブロモメタン(別名 臭化メチル)  
ナフタレン  
過酸化水素  

3.リスク評価の技術ガイダンスについて

リスク評価の詳細な手法については、科学的根拠や国際的動向を踏まえて構築し、透明性を担保するために技術ガイダンスを公開しています。
※第Ⅳ章 排出量推計については、Ver.1.1に更新いたしました。(平成26年12月)

過去の技術ガイダンスについては、以下のページを御覧ください。

4.リスク評価に用いる用途分類・排出係数について

スクリーニング評価・リスク評価では、化審法における製造・輸入数量等の届出情報から、環境中への化学物質の排出量を推計し、推計排出量を用いて暴露評価を行っています。

推計排出量は、届出情報における数量及び用途分類に基づき算出しています。また、それぞれの用途分類について、排出係数を設定しています。  

用途分類

化審法における製造・輸入数量の届出の用途分類については、下記のとおり設定しています。

※当資料は、「化審法一般化学物質製造輸入量等届出のための事業者向け説明会(平成24年1月~3月)(経済産業省/独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE))」の説明資料を一部更新して掲載しています。  

排出係数

スクリーニング評価・リスク評価では、暴露の指標(暴露クラス等)を求めるにあたり、排出係数を用いています。

5.スクリーニング評価及びリスク評価に用いる性状データの信頼性について

スクリーニング評価及びリスク評価(一次)評価Ⅰで利用する性状データ(物理化学的性状、生分解性、生物濃縮性データ)について、信頼性を評価するとともに、スクリーニング評価及びリスク評価(一次)評価Ⅰで用いるデータの選定を行っています。

信頼性基準

6.有害性情報の収集について

スクリーニング評価及びリスク評価において用いる有害性情報について、国による情報収集に加えて、一般化学物質・優先評価化学物質を製造・輸入する事業者の皆様にも有害性情報の提供のご協力をお願いしております

また、化学物質を製造・輸入する事業者は、化審法の審査項目に係る試験等を通じて一定の有害性を示す情報を新たに入手した場合は、国への報告が義務づけられていますので、ご注意ください。

7.デフォルト適用物質候補リストと今後の対応について

8.Japanチャレンジプログラムについて

平成15年、厚生労働省、経済産業省、環境省の3省合同審議会により、産業界と国が連携して既存化学物質の安全性点検を実施すべきであるとの提言が行われました。また、化審法の改正法案の国会審議に際し、既存化学物質の安全性点検については、産業界と国の連携により計画的推進を図ることとする付帯決議が行われました。
これらを受け、情報の推進を加速し、広く国民に情報発信を行う方策について検討を進め、「官民連携化学物質安全性情報収集・発信プログラム」(通称:Japanチャレンジプログラム)を提案する運びとなりました。
Japanチャレンジプログラムは平成17年から開始され、既存化学物質から優先して情報を収集・発信すべき「優先情報収集対象物質」をリストアップし、産業界と国が連携して安全性情報の収集及びデータベースの構築による安全性情報の発信に取組みました。
Japanチャレンジプログラムは平成24年度をもって取組を終了し、平成25年9月に最終とりまとめを公表しました。

9.安全性情報の利用に係る国の考え方について

新着・注目情報(スクリーニング評価・リスク評価)

過去の新着・注目情報(スクリーニング評価・リスク評価)一覧

お問合せ先

製造産業局 化学物質管理課 化学物質安全室
電話:03-3501-0605(直通)
FAX:03-3501-2084
e-mail:qqhbbfa@meti.go.jpメールリンク

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.