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有害大気汚染物質自主管理計画のフォローアップ

概要

 平成8年5月に大気汚染防止法が改正され、有害大気汚染物質対策について事業者の責務が追加されました。これを受け、化学産業等の事業者団体は、通商産業省(当時)と環境庁(当時)が策定した「事業者による有害大気汚染物質の自主管理の促進のための指針」に沿ってベンゼン等の有害大気汚染物質(※)の削減に向けた自主管理計画(第一期:平成9年度~平成11年度)・(第二期:平成13年度~平成15年度)を策定し、自主的な排出削減に取り組んできました。

 国は、上記自主管理計画の取組状況のフォローアップを行うため、毎年度、経済産業省の産業構造審議会及び環境省の中央環境審議会において、排出削減実績や次年度の自主管理計画等についてチェック・アンド・レビューを行ってきました。

 平成15年度で第2期自主管理計画が終了したことをうけ、産業構造審議会化学・バイオ部会リスク管理小委員会第8回有害大気汚染物質WG(平成17年5月12日)において、有害大気汚染物質の自主管理に係る今後の取組について審議され、とりまとめが行われました。

※自主管理計画で対象とする有害大気汚染物質
アクリロニトリル、アセトアルデヒド、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、1,3-ブタジエン、ベンゼン、ホルムアルデヒド及び二硫化三ニッケル・硫酸ニッケルの12物質。

第2期自主管理計画の実績

1. 総排出量の実績<表1.参照>
 報告された74団体(36自主管理計画)の対象12物質の総排出量は約1.6万㌧であり、平成15年度目標量(約2.3万トン)を約0.7万トン下回るものであった。これにより、排出削減への取り組みが当初計画以上に進み、対象12物質の総排出量は第2期自主管理計画の目標量を大幅に達成したことが明らかとなった(平成14年度から達成済)。

2. 個別物質毎の報告概要<表1.参照>
 個別物質毎の総排出量は、全12対象物質が平成15年度目標を達成した。また、全36自主管理計画延べ78対象物質のうち、延べ71物質について平成15年度目標を達成した。
表1.12物質総排出量及び個別物質毎の第2期自主管理計画達成状況
11fy基準値
15fy目標値
増減率
15fy実績値
増減率
達成率
t/年
t/年
t/年
総排出量
38,267
23,236
▲ 39
16,449
▲ 57
145
(物質別排出量)
 
 
 
 
 
 
アクリロニトリル
1,094
693
▲ 37
542
▲ 50
138
アセトアルデヒド
201
123
▲ 39
98
▲ 51
133
塩化ビニルモノマー
1,595
461
▲ 71
461
▲ 71
100
クロロホルム
1,842
1,248
▲ 32
1,025
▲ 44
138
1,3-ブタジエン
769
466
▲ 39
281
▲ 63
161
ベンゼン
3,235
1,496
▲ 54
858
▲ 73
137
1,2-ジクロロエタン
2,017
735
▲ 64
430
▲ 79
124
ジクロロメタン
21,243
13,653
▲ 36
9,279
▲ 56
158
テトラクロロエチレン

1,575

886
▲ 44
702
▲ 55
127
トリクロロエチレン
4,339
3,169

▲ 27

2,519
▲ 42
156
ホルムアルデヒド
357
304
▲ 15
254
▲ 29
195
二硫化三ニッケル及び硫酸ニッケル
0.329
0.321
▲ 2 
0.237
▲ 28
1,183

3.ベンゼンに係る地域自主管理計画の報告概要<表2.参照>  5地域の総排出量は、単純加算で約144㌧であり、平成15年度目標量約149㌧を下回り、目標を達成した。個別地域計画においても、全ての地域で90%以上の達成率となった。  
表2.ベンゼン地域自主管理計画(5地域)の達成状況
11fy基準値
15fy目標値
増減率
15fy実績値
増減率
達成率
t/年
t/年
t/年
総排出量
1,047.717
149.110
▲ 86
143.945
▲ 86
101
(地域別排出量)
 
 
 
 
 
 
室蘭地区
122.800
23.900
▲ 81

22.900

▲ 81
101
鹿島臨海地区
211.000
59.600
▲ 72
40.000
▲ 81
113
京葉臨海中部地区
378.907
43.400
▲ 89
48.285
▲ 87
99
水島地区
135.000
19.000
▲ 86
31.000
▲ 77
90
大牟田地区
200.010
3.210
▲ 98
1.760
▲ 99
101

第2期自主管理計画の評価

 ①大気環境濃度の推移、②環境基準値、指針値等と環境モニタリングデータとの比較、③(独)産業技術総合研究所が実施した環境中濃度予測モデルを活用した暴露評価、等から、以下のとおり評価された。

 事業者の自主管理計画に基づく有害大気汚染物質対策として、多様かつ多数の事業者が様々な手法により排出削減の取組を柔軟に進めた結果、大気環境濃度の平均が3年間を通して改善傾向にあり、最終的には目標を上回る削減を達成するなど、第1期自主管理計画に続き大きな成果を上げた。

 ベンゼンやニッケル化合物については、環境モニタリングデータの結果、環境基準値(ベンゼン)又は指針値(ニッケル化合物)を超える地域が一部存在していることも示されているが、その地点は大きく減少している。

有害大気汚染物質の自主管理に係る今後の取組について(基本方針)

 以下(ⅰ)~(ⅲ)より、これまでのように全国一律に業界単位等で削減取組を実施する意義は薄れており、個別企業毎に取組をフォローする方が効率的である。

(ⅰ)モニタリングデータ、暴露評価の結果から、環境基準値等を超える地点は大きく減少し、さらに、2年続けて環境基準値等を超える地点は更に少なくなっている。

(ⅱ)また、平成13年度から実施されているPRTR制度により日本全国における個別企業ごとの排出地点、排出量を把握することができるようになった。

(ⅲ)さらに平成17年度から新たにVOC規制が始まり、VOC全体として2010年までに30%の削減が求められており、有害大気汚染物質のうちニッケル化合物※2を除く11物質はVOCの対象となっているため、削減の取組は引き続き行われることが予想される。

※2 ニッケル化合物については対象となる企業が限定されるため、個別対応が可能と考えられる。

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