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化学物質の有害性に関する情報収集

発がん性の閾値に関する情報を収集することの必要性

 ベンゼンなどのヒトや動物の遺伝子に影響を与えてがんを引き起こす物質は、これまで閾値(※)はないと考えられてきました。このように閾値が認められない発がん物質については、ある濃度以下で発がんのリスクがゼロとなることはないため、これらの物質を取り扱う事業所の周辺住民とのリスクコミュニケーション等においては同意が得られにくく、また、そのリスク管理(排出抑制等)については厳しく対応しています。
 しかしながら、近年、これらの遺伝子毒性のある発がん物質についても閾値が存在するとの研究成果が報告されたことから、もし、実際に閾値があることが明確になれば、より合理的なリスク管理やリスクコミュニケーションの円滑な推進が可能になります。閾値の有無の評価は、客観的・中立的な立場で行うことが重要なため、国が主体となってこれらの情報を収集しています。

(※)閾値:
化学物質による影響を示さなくなる一定量以下の暴露量のこと。化学物質の発がん性について「閾値がない」場合は、曝露量を下げても発がんの確率が減るだけで、リスクはゼロにはならない。一方、「閾値のある」化学物質の場合、ある一定量(閾値)以下では発がん性を示さなくなり、発がんリスクはゼロとなる。

事業内容

 化学物質の発がん性閾値について、これまでに報告された科学的データ等を収集、評価、整理する。また、中期発がん試験を行い、最新の科学的知見に基づき発がんうことにより閾値の有無、その予想される量等を明らかにします。
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