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貿易保険に関する債権回収 ~ パリクラブの枠組みを通じた債権回収

貿易経済協力局 貿易保険課

パリクラブの枠組みを通じた債権回収 〔債権回収の国際的枠組み〕

概要

パリクラブとは、債務返済困難に直面した債務国に対して、 二国間公的債務の返済負担の軽減措置を取り決める非公式な債権国会合のことです。
返済負担の軽減措置として債務返済繰延の枠組みを協議したり、 債権国間の公平な負担を確保したりすることなどが本会合の役割となっております。

メンバー、開催頻度

パリクラブの恒常的なメンバーは、我が国、議長国のフランスの他、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、アイルランド、イスラエル、イタリア、韓国、オランダ、ノルウェー、ロシア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、米国の計22か国です。
こうした国々は政府が直接、もしくは間接的に公的機関を通じ多額の対外債権を有しています。会合は年に10回程度開催されています。

対象債権

パリクラブの対象債権は、原則として債務国、債権国ともに「政府」または「公的機関」が関与した債権であることが前提となります。この公的機関には貿易保険機関(我が国の場合は 独立行政法人 日本貿易保険)も含まれます。

債務救済の手続

  • 債務国がパリクラブにおいて何らかの債務救済措置の適用を受けるためには、 その国が国際通貨基金(IMF)の金融支援プログラムの対象となっていること(債務国が、国際収支改善の為にIMFから新規の融資を受ける引き替えとして、IMFが策定したプログラムの内容に従うこと)が前提となります。国際収支が困難となった債務国は、まず、IMFに対して金融支援を求めます。
  • IMF理事会が当該債務国に対する支援プログラム(スタンドバイ取極(SBA)、拡大信用供与(EFF)、拡大信用ファシリティー(ECF)等)を承認した後、 債務国からの要請を受け、パリクラブにおいて債務国との間で適用する救済措置を協議します。
  • パリクラブにおける債務国との協議では、債務繰延の対象となる債権の種類、対象期間(通常IMF支援プログラムの対象期間と一致)、カット・オフ・デート(繰延対象債務基準日)及び繰延期間等、救済措置の枠組みに合意します。
  • 実施される救済措置の詳細は、その後の二国間交渉で合意し、作成される交換公文(E/N:Exchange of Note)によって確定します。

パリクラブにおける債務救済措置の変遷

パリクラブにおける債務救済措置は、「債務繰延措置」と「債務削減措置」の2つに大別されます。
債務繰延措置は、債務責任総額は変えずに、返済スケジュールの変更(繰延)を行うもので、かつてはほとんどの債務救済には繰延措置がとられていました。
債務削減措置は、公的資金への依存度が高い最貧国の累積債務問題が深刻化したことにより、債務削減の要請が高まり、削減率を引き上げながら債務削減の枠組みが発展してきました。
債務救済措置の発展には、先進国首脳会議(サミット)での議論が契機となり、今日では債務国の債務負担能力等に応じ、様々な債務救済措置が用意されています。


 
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