21世紀は、知識経済(Knowledge-Based Economy)の時代と言われ、アジア太平洋地域はその牽引役として期待されております。そうしたなか、地域内の各国がイノベーションを促進し経済発展を遂げるには、創造的な技術開発を支える知的財産制度の整備・強化が不可欠です。しかし、アジア太平洋地域内の模倣品・海賊版による被害は増加し、とくに近年では商標権・意匠権・著作権などの侵害に加えて特許権侵害の比率が増大する等、侵害のありさまも高度化してきています。
模倣品・海賊版の横行は貿易・投資の発展を阻害し、企業や国家に経済的損失を与えるだけでなく、消費者にも健康被害や事故といった深刻な被害を与えます。
これらのことから、アジア太平洋地域の発展にとって知的財産権の保護が差し迫った課題であることが認識され、2003年6月の貿易担当大臣会合(MRT)において、加盟各国・地域に「APEC・IPRサービスセンター」を設置することが合意されました。世界各地で製造され、組織的なネットワークで流通する模倣品・海賊版に対してAPEC各国・地域が協同して取り組んでゆきます。 |