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商標権 -相談事例1

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模倣品・海賊版の問題は、その対象となる品物やサービスによって対応策が異なります。ここでは、複雑化・個別化する問題の解決の参考にしていただけるよう、過去の相談案件とその回答事例をなるべく多くご紹介して、対応策について個別に解説しています。
 

香りのタイプ(香水の商品名)
商標権侵害、不正競争防止法

相談

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商標登録されている「X」という名称の香水の著名ブランドについて、車の芳香剤などに「Xタイプ」などと記載されて販売されているものがありますが、このような記載は権利侵害などになるのでしょうか?教えてください。

回答

Xなどの登録商標の権利を保有しない者が、「Xタイプ」、「X風」という表示を商品に添付して販売する行為が、権利者の商標権又は専用使用権を侵害するかどうか、又は、不正競争防止法違反に該当するかどうかといった判断は、事案によって異なってきますので、政府模倣品・海賊版対策総合窓口において判断することは出来ません。

なお、ご参考までに、本ケースに似た過去の事案を以下にご紹介いたします。裁判例でも、著名なブランド名と同じ「タイプ」であると表示した事案であっても裁判所の判断は異なっており、事案により商標法違反又は不正競争防止法違反を個別に判断する必要があります。

東京高裁昭56・2・25

自社の販売する香水について、世界的に著名な香水と「香りのタイプ」が同じであると広告して訪問販売する行為が不正競争行為に該当するか否かが争われました。

裁判所は、本件商品は、需要者が、その商品を世界的に著名であるとされる香水とその香りが似ているとの認識を抱き、その認識のもとに取引することはあっても、本物と誤認し又は誤認するおそれがあるものとは考えられず、本件表示は他人の商品等表示を使用して需要者に混同を生じさせるものであるとはいえないため、この表示行為は、他人の周知な商品表示を用いて他人の商品又は営業と混同を惹起せしめる行為を規制する不正競争防止法第2条第1項第1号に抵触しないと判示しています。

また、「香りのタイプ」という表示は、香りそのものが同一であるとまで断じているわけではないとして、この表示行為は、商品の品質の誤認を惹起せしめる表示行為を規制する不正競争防止法第2条第1項第13号に抵触しないと判示しています。

東京地判平5.3.24

自社の販売する香水に、世界的に著名な「Y香水」と同じタイプであることを示す表示を付した行為が商標権侵害となるか否かが争われました。

裁判所は、この表示について、「Y香水ではない」ことをわかりやすい表現で明瞭に記載してあればともかく、多数の需要者の中には「タイプ」の意味するところを理解できずあるいは不注意から『タイプ』の意味するところを深く考えないままにこれを出所表示と認識する需要者が少なくないことを理由に商標権侵害を認めています。

お問合せ先

政府模倣品・海賊版対策総合窓口(製造産業局 模倣品対策室)
電話:03-3501-1701(9時30分~12時00分、13時00分~17時00分)
※土日、祝日を除く
FAX:03-3501-0190

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