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  • 企業ブランド価値強化
  • 業務効率化
  • 食卓用・厨房用陶磁器製造業

事例ピックアップ
美濃焼きを代表する老舗の陶磁器メーカーが、ITでコンカレント・エンジニアリングを実現 〜大東亜窯業株式会社〜

  • 美濃焼きを代表する老舗の陶磁器メーカーで、印刷は業界No.1の実力
  • 業界に先駆けて軽量強化磁器食器を開発し、製造・販売を行っている
  • データの見える化で全員が共通の課題を持ち、PDCA管理サイクルが機能

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : 大東亜窯業株式会社
  • 所在地 : 岐阜県土岐市肥田町肥田2886−3
  • 資本金 : 1,000万円
  • 従業員数 : 159人
業種

食卓用・厨房用陶磁器製造業

導入目的

業務効率化、企業ブランド価値強化

企業概要

大東亜窯業株式会社は、美濃焼きの家庭用お茶碗、お皿等食器の高級陶磁器の製造を行っています。同社は美濃焼きを代表する老舗の陶磁器メーカーであり、印刷は業界No.1の実力があります。主な販売先は地元の産地問屋で、流通経路は主に産地問屋→消費地問屋→小売業→消費者の経由です。製造する陶磁器は、PB(プライベートブランド)品、NB(ナショナルブランド)品があり、業界に先駆けて軽量強化磁器食器を開発し、製造・販売しています。

導入の目的と背景

現在、陶磁器製造業界では、市場の縮小や中国からの輸入品との価格競争、国内商社の弱体化などの問題があります。また、社内で抱える問題としては、成果は職人に負うところが多く、PDCA管理サイクルがうまく機能せず、また大量生産の設備があるため、顧客の多様なニーズに応えるような小ロットでの製造が難しい状況です。顧客ニーズを発掘し、受注生産販売するために、直販システムを構築したいと考えました。

IT化の概要

同社では、現状を調査分析し、研修会等を行い社内の意識改革を行いました。そのうえで新ビジネスモデルを策定し、主要なマネジメント要件と収益構造を明確にしました。また、PDCAサイクルを機能させる為のプロジェクトを立ち上げ、その進捗会議を定期的に行いました。これらのプロジェクトからさらに競争力強化のために顧客状況データベースの構築や分析、業務進捗や実績管理等について、IT活用を行いました。

大東亜窯業株式会社

IT経営推進における取組み

同社社長をはじめ、経営陣が率先してIT経営を推進し、社長自ら全社会議で売上状況、在庫状況等改善項目についての状況を見える化し、先頭に立って説明しています。また、その他の会議でも必要になる様々なデータは常に最新状態にあり、新たに必要になった情報もデータベースに即時に追加、反映されるようになっています。定期的に従業員満足度調査を行い、従業員満足度調査結果からその対策を立て実行するようにしています。

導入効果

同社は、データの見える化によって、全員が共通の課題を持ち、進んで業務改善をするようになりました。また、顧客動向(売上状況、アンケート調査など)の情報を蓄積しデータ化することで顧客別の対応が可能になり、営業方法や新商品企画に生かせるようになりました。このように見える化を進めることで、全社一丸となり、以前より概念設計/詳細設計/生産設計/生産準備など、各種設計および生産計画などの工程を同時並行的に行う(コンカレント・エンジニアリング)ことができるようになり、商品企画のルール化、体制化ができるようになりました。

今後の展望

同社は、顧客要望をいち早く取り入れ、適正な価格で、小ロット生産、短納期で対応できるようにすることを目標としています。また、IT利用による出庫状況のリアルタイムな進捗照会を実現し、顧客データベースからマーケティングや販促活動への展開を推進することを目指しています。また、業界慣習にとらわれない販売方法への進出も考えており、ネット販売への展開を目指します。

IT経営推進を支援した方々

ITコーディネータ:水口 和美