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  • 企業ブランド価値強化
  • 市場開拓
  • ラッピング製品、ディスプレー製品、花材、包装資材製造卸

事例ピックアップ
誰が取り組んでも同じ結果が出るまでITの精度を高め、徹底して合理化に取り組む
 〜フジ産業株式会社〜

  • 得意先、自社、外部倉庫をEDIで結び高効率経営を実現
  • ITの積極活用によって年間百件以上の新商品を生むことが可能に

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : フジ産業株式会社
  • 所在地 : 東京都千代田区三番町2−4
  • 資本金 : 3,200万円
  • 従業員数 : 22人
業種

ラッピング製品、ディスプレー製品、花材、包装資材製造卸

導入目的

市場開拓、企業ブランド価値強化

企業概要

フジ産業株式会社は、感動と潤いに満ちた暮らしをもたらす製品を通じて社会貢献を目指すことを目的に、ラッピング製品、ディスプレー製品、花材、包装資材等の製造卸を行っています。花材事業では業界初のSPA型製販で“価格以上の価値“を追求しています。また、消費者のダイレクトな情報を活かした迅速な商品開発を実践し直貿で世界最適地へ製造を委託し、コストダウンと適正在庫を実現しています。

導入の目的と背景

2000年以降、企業の虚礼廃止や交際費の削減によって、中元・歳暮ギフト需要が激減し、また、新規参入による競争も激しくなり、同社は安定した売上と利益を確保することが難しくなっていました。そのため法人需要頼りの経営から個人向け、家庭向け商品の開発に重点を移しました。ところが、この小売に近い業種への転換は、大量少品種経営を長く続けてきた同社へドラスティックな経営手法の変換を迫ることになりました。花材製造卸の柱を発展させるためにはSPA経営が不可欠であり、また100円ショップ向け多品種製造業にはITを駆使したサプライチェーンがどうしても必須であり、ITの積極的な導入を検討し始めました。

IT化の概要

100円ショップメーカー事業の高品質化を目指し、最悪20%あった誤出荷率を解決するために、得意先→同社→出荷倉庫、すべてをEDIで結ぶ業務プロセスの改革を行いました。2004年には倉庫とのEDIが稼動開始しました。同時にバーコードピッキングシステムを導入し、バーコードラベルと無線ターミナルによるピッキングに変えることで、“誰がやっても間違わない”プロセスへと進化していきました。また、2000年からロータスノーツを採用し、社内連絡、会議案内、掲示板、タスク管理に利用していましたが、2004年からは会議計画、各種申請DBを整備しました。社員増によるコミュニケーション不足を防止し、会社の方針を全社一丸となって共有できる体制を整えました。

フジ産業株式会社

IT経営推進における取組み

同社では、「社員は創造的仕事こそが本当の仕事。機械でできることは極力機械にやらせる」という方針を打ち出し、IT導入を進めています。同社では、90年代後半に経理システム導入し、その後、Windowsドメインの構築、3〜5年単位のクライアントPCやサーバ入れ替え、ドメインの保守、ノーツの運用など社長が自ら行っています。また、販売管理、生産管理システムも社長がアクセスを使って構築しました。得意先各社のEDIとの連携システムもアクセスで行ってきました。

導入効果

ITを積極的に活用した結果、100円ショップメーカー事業は、平成16年から4年間で売上は3倍、粗利は5倍近くに伸びました。同期間中、売上の伸長はあったものの、変わらない人数で行っています。また、出荷精度は、平成15年に最大20%あった誤出荷は0.5%までに低減しました。さらに、受注処理時間は、1日あたり延べ6〜14時間要していたものが、1〜2時間へ大幅に短縮しました。IT化によって事務作業が大幅に軽減された結果、社員は、以前よりも企画開発提案に注力できるようになりました。

今後の展望

平成16年より前半2年でIT基盤の整備、後半2年間でIT経営の高品質化とステージアップを図り、平成19年度でIT化に関しての一応の成果を出すことができました。IT化によって単純事務作業を可能な限り減らした結果、今後は社員の創造性、アイデア、センスのレベルをどう上げていくかという課題が出てきました。個人差が大きいクリエイティブ能力の育成が新たな課題となっています。