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事例ピックアップ
Webによる受発注システムで省力化、効率化を実現 〜中三エス・ティ株式会社〜

  • 第1次システム(オンライン受発注システムサービス)を超える新システムの導入
  • JANコードで商品確認し出荷することで、効率化、正確性(誤出荷防止)を向上
  • 発注システムを使い、従業員は FACE TO FACE の顧客サービスに注力

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : 中三エス・ティ株式会社
  • 所在地 : 東京都台東区寿3−10−10
  • 資本金 : 15,000万円
  • 従業員数 : 98人
業種

文具事務用品卸業

導入目的

業務効率化、業務プロセス再構築

企業概要

中三エス・ティ株式会社は、文具事務用品、ファンシーメーカーの一次代理店として、東日本及び甲信越地区の主要文具小売店、納品店、2次卸に商品を供給しています。文具事務用品に限らず、雑貨、玩具、ファンシー商品まで幅広く商品を取り扱うことで、多様化する取引先のニーズに迅速に応える体制をもっています。

導入の目的と背景

同社は、平成8年から統合情報システム(NS-SIS)第1次構想をスタートしており、平成9年には単品在庫管理、平成10年にはオンライン受発注システムサービスを開始し、業界の中では比較的早くから情報化投資を積極的に行なって来ました。しかし、取引メーカー数が250社以上、商品点数が何十万点にも上る中で、取引先の注文に迅速かつ正確に応えるにはどうすればよいか、いかに効率化してコストを抑えていくかといった課題が生じ、また、経営環境の面でも、同業他社との競争が激化する一方、大企業が提供するサービスとの競合も発生するなど、多くの問題を抱えていました。

IT化の概要

同社は、平成15年から第2次システム構築に着手しました。具体的には、顧客(中小文具小売店)に対するWebによる受発注システムを構築し、同社の基幹業務システムと連動させることで受注業務の自動化を図り、在庫・価格・納期に関する問合せ業務を省力化するというものです。また、仕入先メーカーへの自動発注システム(業界標準のSEDIO-VAN利用)を導入し、仕入先・得意先を一本化したシステムで効率化を推進しました。さらに、人的処理のみに依存していた商品出荷作業についても、JANコードでハンディターミナルにて商品を確認しながら出荷するシステムを導入し、出荷の効率化、正確性(誤出荷防止)を向上させました。

中三エス・ティ株式会社

IT経営推進における取組み

同社社長が、将来のIT化による生産性向上の必要性を予測し、早くからIT導入を決断しました。企画室長がプロジェクトリーダーとしてそれを推進。第1次導入による現場の悩みを全従業員から吸い上げ、カスタマイズに向けた課題の整理、対応策を各部署から選抜された委員らでとりまとめ、第2次システム構築に反映しました。また、文具業界のシステム開発に精通し、実績のある(株)シー・エー・エヌシステムにシステム構築を依頼しました。

導入効果

顧客(中小文具小売店)とのWeb発注システムの販売額は過去5年で総売上額の5%を達成し、又仕入先メーカーとのデータ発注は、日々の発注比率の高いメーカー38社とのデータ発注、及び入庫データの取込みによる自動入庫処理で行い、データでの請求照合は40社のメーカーとのデータ交換による請求業務の簡素化等、業務の省力化を実現しています。顧客はWeb発注システムにより24時間365日瞬時に在庫数、単価、発注ができ、高い評価をしています。また、仕入先メーカーとのEDIO-VANでのデータ発注により相互の事務作業の効率化が図られており、 社員が、電話応対、FAXでの受発注業務の軽減によりその他の業務に注力することができるようになりました。

今後の展望

更なる業務効率化を図るために、得意先へのWeb発注システムを全従業員で推進し、得意先とのWebでの売上比率10%を目指し、システム化可能な業務をITを利用して処理することで、従業員はFACE TO FACEの顧客サービスに注力できるように取り組み、よりきめ細かい顧客サービスを実現させていく予定です。

IT経営推進を支援した方々

ITコーディネータ:中尾 寿成
システムベンダー:(株)CANシステム