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  • 商品力・サービス力強化
  • 業務効率化
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事例ピックアップ
自社開発した『C.Naviシステム』で生協の個配事業を革新的に効率化
 〜株式会社三協運輸サービス〜

  • 自社開発の「C.Naviシステム」により安定的な利益を確保
  • 生協の個配事業向けのシステムを自社で開発、拡販
  • 今後は、配送業務全般への販売を目指す

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : 株式会社三協運輸サービス
  • 所在地 : 埼玉県越谷市東大沢2丁目3−11
  • 資本金 : 5,500万円
  • 従業員数 : 300人
業種

運輸業

導入目的

業務効率化、商品力・サービス力強化

企業概要

株式会社三協運輸サービスは、1980年に引越業務を開始し、「ハートをはこぶハートではこぶ」をキャッチフレーズにお客様満足と現場第一主義の企業理念として、長年引越専門のビジネスを展開してきました。また、94年からは、生活協同組合の生活物流個配事業の現場活性・安全運転指導強化や、生協組合員サービスの向上・供給率アップを目的とした『C.Naviシステム』を自社にて企画・開発し、東都生協・パルシステム・コープこうべ・山形共立社などへ全国展開をしています。

導入の目的と背景

同社は、30年近くにわたり、引越業務を行ってきました。しかし、引越しを主力事業として継続することは難しく、安定した売上と利益を得られる個配業務を拡大することが必要になってきました。そこで、生活協同組合と共同で、組合員サービスの為の個配のシステムを構築することとなりました。

IT化の概要

同社は、生協の個配事業向けのシステムとして「C.Navi」システムを自社開発しました。これは、業務用のカーナビゲーションと業務用PDA機器を活用し、コース地図はカーナビで、組合員情報はPDAに記憶させ、配送ルートを割り出し、熟練ドライバーでなくても指定のコースで時間通りに届けることを可能にするシステムです。この「C.Navi」システムを使用した配送を前面に打ち出し、全国の生協からの受託拡大を目指し、営業活動を進めました。

株式会社三協運輸サービス

IT経営推進における取組み

同社板橋センターの東都生協委託業務車輛8台に試験的にシステムを配置し、月延1万2千件の配送にて運用試験を実施しました。順次この試験を実施して、常にプロジェクト責任者と開発SEとの打合せの上、通常個配とは異なる生協独自の配送サービスに順応すべく現場ドライバー等の意見集約や生協本体との組合員情報のデータ提供等の集約をしていきました。その際、開発システムエンジニアを社内スタッフと外部委託エンジニアにて担当を分けて分担して開発し、業務の改善システムを社内で、データベースのシステムを外部に委託していることで、外の意見を取り入れられるという利点もありました。

導入効果

同社は、全国の生協に「C.Navi」システムの営業を行い、業務を増やしていくことに成功しています。このシステムの採用で、研修期間が半分に、離職率は大幅減少となり、募集コスト等が激減しました。また、事務処理も効率化され、就業時間の短縮につながり、従業員の余暇及び精神的余裕の確保につながりました。さらに、顧客満足度も大きく向上し、個人データの管理では、代理配送者も担当も同じようなサービスが提供できるようになりました。

今後の展望

今後は、システムのバージョンアップをリアルタイムで行うことや、各生協の特異な要望を取り入れる極め細やかなサービス、導入時の初期投下コストの削減、導入前のデモ機の設置が容易な仕組みを開発することなどが必要と考えます。また、「C.Navi」システムは配送業務に有効なシステムであり、ハードを除いたシステムのみの販売をすることも進めていきたいと考えています。

IT経営推進を支援した方々

システムベンダー:(有)企業ブレーン
その他:日本政策金融公庫