• 小売業

事例ピックアップ
携帯電話での閲覧、購入に最適化したWebサイトを自社展開、カリスマ的ショップに
〜株式会社Gio〜


  • サイトでの受注〜納品まで一元管理することでスピードを実現
  • ターゲットを絞り、好みや収入に見合った商品をタイムリーに提供
  • 人気モデルを起用し商品そのものだけでなく使用イメージを発信

プロフィール

写真
企業情報
  • 企業名 : 株式会社Gio
  • 所在地 : 大阪府大阪市西区南堀江1-11-1 3F
  • 資本金 : 3,000万円
  • 従業員数 : 95人
  • URLhttp://www.grail.bz/
業種

無店舗小売業(織物・衣服・身の回り品小売)

導入目的

製品・サービスの強化

企業概要

Gioは、競争の激しいファッション商品業界の中で「グレイル」というブランドを確立させ、今や10代20代女性からのカリスマ的インターネットショップとして認知されています。レディースアパレルECサイトとしては業界トップに位置付けられており、今後は更に海外への展開も視野に入れた事業を展開中です。

導入の目的と背景

年代別の市場が確立されている女性のファッション業界で、特に10代後半〜20代前半の年代は次々に移り変わる流行や人気モデルのスタイル、イメージが購買決定の最も重要な要素です。そこで実店舗よりスピードを重視したWebでの無店舗経営がマッチすると考え、Webサイトを最大限に活かしたブランドイメージの確立と「売れるものを早く安く提供する」ことを目標としました。そうした経営者の市場ニーズへの感性をWebサイトで表現することで、ユーザーが全国に拡大することをめざしています。
また携帯世代と言われるターゲット層は、スマートフォンが情報収集の必須アイテムであるため、それに対応した見せ方へのこだわりが売上増減に大きな影響を与えます。そこで人気モデルの選定や商品イメージだけでなく、生活スタイルに合ったイメージ画像を駆使すること、SNSなどの情報ネットワークを活用することといったIT技術で営業力をカバーしています。ニーズの変化スピードが速い市場特性をそのまま自社の強みにして、リピートユーザー囲い込みすることを戦略目標としました。

IT化の概要

□フルフィルメントをトータルマネジメント
市場ニーズの変化スピードに対応してWebサイトもタイムリーに更新する必要があるため、外部に委託せず社内人材でスピーディーな運営体制を確立させました。サイトの受注内容が販売管理システムで処理されると同時に出荷指示が物流センターに流れるようにし、そのまま宅配業者に配送手配ができることで全国への納品リードタイムを4日以内にすることができました。フルフィルメントのすべてのプロセスにITシステムを活用しています。

□検索エンジンマーケティング
SEM対策として、クローラー対策やHTMLコーティング、リンク獲得やリスティング広告などを検討し知名度向上をめざしました。また、サイト分析(PV数、訪問者数、訪問回数、リファラー分析、ランディングページ直帰率、コンバージョン分析、ルート分析などのモニタリング)、サイトリスク管理(CSRの観点から法務リスク、セキュリティリスク、アクセシビリティリスク、サーバー環境リスクについて社内品質基準を設けチェックする)、Webサイト品質(デザイン、技術、ワーディングそれぞれのガイドラインの標準化)について社内で検討、取り組んでいます。

□ITシステム活用でCRM強化
CRM強化への取組みとしては、Webサイトに会員制を導入し、キャンペーン商品の特典や値引などの優遇を実施。またWebサイトで発注〜代金決済までを行うECサイトとして運営しているため、受注データを社内の販売管理システムに連動させ、財務会計や物流センターへとタイムリーな処理ができるように仕組化しシステムを活用しています。

IT経営推進における取組み

経営者自らがフリーマーケットで得た市場ニーズを活かし、若い世代の反応や好みを反映させるように、自社のオリジナルデザイン商品を扱っています。しかし品質だけでは無店舗経営で競争力がないため、ユーザー自身が商品を利用した際のイメージができるよう具体的なシチュエーションを設定し人気モデルを起用。そこでユーザーが自分を可愛く見せるアイテムであることを評価できるよう総合的な見せ方にこだわり、Webで全国に発信しています。
ターゲットの年齢層は、収入が少ないため、低価格で提供することが重要です。そこで経営者自らが取扱商品の買い付けやデザイン企画などを行い、良い商品を安く提供するために可能な限り自社内で手掛ける方針にしています。社内スタッフ約70名がその方針のもと、お客様の満足度を高めるために日々改善を重ね、業務に当たっています。

導入効果

□アクセス急増、売上アップ
売上高においては、ネットショップ市場の拡大とともにシェアを落とすことなく業況を拡大させ、837百万円(平成21年度)から3,143百万円(平成24年度)へと約375G%の成長を達成。Webサイトへのアクセス数は、1日約600万PV、月間約1億8,000万PVを4年で達成という急激な伸び率となっています。楽天レビューのショップ評価においては、総合評価では4.25、個別評価では品揃え4.27、情報量3.99、決済方法4.48、スタッフの対応4.22、梱包4.31、配送4.22となっており、非常に高い評価を受けています。これは19,280件という多くのレビューを得ている中での評価です。ネット評価の反映もありリピート率は約30%となっており、10〜20代の女性から絶大な人気を得ています。売上約30億円に対して、正社員は約40名で運営。アパレル業界の一人当たり売上高の平均約25百万円と比較すると、約76百万円の生産性を実現しています。
□ターゲット層の購買意欲を刺激
Webサイトの活用により飛躍的にグレイルブランドへの知名度が向上し、取引量が増大。店舗経営では実現できない全国からの注文を受けることができるようになりました。また時間帯や場所を問わずに閲覧が可能な携帯端末からのアクセス数が増加し、口コミで全国のユーザーが増加していることがうかがえます。顧客満足度についてはWebサイトの見せ方にこだわることで、競合他社との差別化に成功し、閲覧者が増加。また人気モデルを使い、シチュエーションをイメージした写真を掲載することでターゲット層の購買意欲を高める効果があり、単品商品でなく、トータルコーディネートとしての注文が入るようになりました。
□リピート率も向上
自社オリジナルデザインで市場ニーズにマッチした商品を低価格で提供していることから、購入ユーザーのリピート率も向上しています。売れるものを売り切るというファストファッション型の経営により、高い在庫回転率を実現しました。さらにWebサイトからの受注データを活用することで、出荷までのリードタイム短縮や少人数で事務処理を実現させることができ、生産性を向上させることにつながりました。自社でシステム開発することで、市場ニーズに合った仕組みにタイムリーに修正することができています。

IT経営推進を支援した方々

なし