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| IT経営力診断における9つの設問領域 | |
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アンケート調査のステージ診断によるステージごとの分布を回答全体(全業種)および業種別で示したものが図1である。
図1 IT経営力におけるステージ診断結果(全体および業種別)

我が国企業のITステージの現状を業種別にみると、いくつかの業種を除いて多くの業種では業種合計のステージ構成にほぼ一致しており、業種によるステージ構成の違いはあまり大きくないことがわかる。その中で、特徴的な業種としては、金融・保険業、情報・通信業でステージ4の割合が高く、ステージ3の割合も同様に高い。特に金融・保険業ではステージ4が15.4%、ステージ3が51.3%となっており、これらを足し合わせたステージ3以上では7割近くに達している。近年、金融・保険業は事業自体がITを駆使した金融工業の上に成り立っており、またそのサービス提供基盤はITに依存している。このような背景が金融・保険業におけるITの活用を促進させ、IT経営の進展度合いを高めていると考えられる。
その他、素材型製造業ではステージ3の企業の割合が38.2%と高いことが特徴となっている。
図2 IT経営力におけるステージ診断結果(企業規模別)

企業規模別にみると、売上高別、従業員数ともに企業規模が大きいほど高いステージの企業割合が大きくなっていることがわかる。とりわけ、ステージ3の企業割合はその傾向が顕著である。一方で、ステージ4については、企業規模が大きいほどその割合は高くなるものの、売上高1,000億円以上、従業員数1,000人以上の大企業で顕著に高いことがわかる。ステージ4はITを用いて企業連携が実現されている段階であるが、大企業ほど企業グループや取引先など、企業を取り巻く関係先企業が多いため、ITを中心とした企業連携を構築するメリットを享受しやすいという背景があると考えられる。
反対に、企業規模が小さいほど、ステージ1の割合が高くなっており、特に売上高規模で20億円未満、従業員数99人以下の企業ではその傾向が強い。これらの規模では元々ITを導入していなかったり、導入していたとしても会計業務などの一部の業務に限られていたりするなど、企業経営の中でITを活用する機会に恵まれなかったことが、そのままIT活用ステージの低さとして現れてきているのではないかと考えられる。その他、ステージ2の企業割合は、大企業を除き企業規模による違いはあまりみられず6割前後を占めている状況である。
ITステージとパフォーマンスの関係についていくつか調べてみたところ、売上高営業利益率は、ステージが上がるにしたがって10%以上の企業の割合が増えるなど、全体に高いステージほど利益率が高くなる傾向が見られる。また、労働生産性の状況をみても、ITステージが高いほど労働生産性(従業者1人あたりの売上高)が向上していることが分かり、ITステージとパフォーマンスの間には一定の相関関係があることがうかがえる。
図3 ITステージ別にみた売上高営業利益率(2006年度)

図4 ITステージ別にみた労働生産性(売上高/従業員数)(2006年度)

2006年度の診断レポートをご覧になりたい方はこちらをご参照ください。
IT経営力診断全回答分析レポート(第2回)(PDFファイル:2.06MB)
「IT活用に関する日本の現状」や「CIOに関する取組」を掲載したレポートは、こちらををご参照ください。
IT経営力診断全回答分析レポート(第3回)(PDFファイル:1.05MB)
最新版はこちら(但し、本サイトに反映されておりません)(PDFファイル:1.07MB)