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株式会社アーテック

会社概要

・ 株式会社 アーテック
・ 本社所在地:〒581-0066 大阪府八尾市北亀井町3-2-21
     TEL:(072)-990-5505 FAX:(072)-990-5525
・ 代表者:代表取締役会長 宇野 泰正
・ 設立:1960年(昭和35年)4月5日
・ 資本金:4,000万円
・ 従業員数:123名
・ 事業概要:幼稚園・学校教育材料、文具、玩具、画材等の製造販売

会社HP

本事例についての問い合わせ先

 ・ 株式会社アーテック 総務課(担当 : 山崎)
 ・ TEL:(072)-990-5505 FAX:(072)-990-5525
 

御社の事業内容について教えて下さい。

 主に学校教材の製造販売を手がけております。
例えば、図工や美術の授業に用いる材料や理科の実験・観察に使う教材などがあります。また、専門の分野に限らず学校現場や先生方から要望される事には必ずお応えするという理念から、運動会用品・防犯防災用品・記念品等も開発提案を行ってきました。
 そして、学校教材開発で培ったノウハウを活かし、一般市場への物販・企業CSR活動へのご提案に向けた商品開発・販路開拓を行うと同時に、本ノウハウを日本から世界に発信し、世界中の子供たちに「理科好き」「ものづくり好き」になってもらいたいとの願いを込めた海外市場への展開を行っています。


書店に並ぶ商品
 

御社の商品開発やブランディングに関するお考えについて教えて下さい。

 弊社の商品は教材という性格上、幼稚園・保育園に通う未就学児から大学・専門学校の学生まで、幅広い年齢層を対象としています。それぞれの発達段階に応じ、且つ、知的好奇心や創作意欲を刺激する商品開発が重要と考えています。商品を通じて、ものづくりの楽しさ、理科の授業やサイエンスの面白さに気付けるように心がけています。
また、教材という枠にとらわれず、教育現場で必要とされるものは何でも作って行く方針です。
 例えば、学校の先生方は授業だけでなく、運動会や文化祭等の様々な行事に携わっており、装飾品や小道具の作成に苦労されているという話を営業マンが聞きました。これを受けて授業で使われる教材だけでなく、はちまきや応援グッズに始まる運動会用品、ダンスや発表会用に簡単に作れる半加工済みの衣装ベース等の開発・取り扱いを始め、学校現場に新しい市場を確立しました。
 これからも、子供たちが楽しく学校へ通えるような環境を、メーカーとして提供していきたいと考えています。


商談の様子

 新しい販路を開拓するに至った経緯について教えてください。

 学校教材は当社の設立以来の重要な商材です。しかしながら、少子化の影響は無視できず、「学校」という需要に頼るだけでは、企業としてのさらなる成長は難しいと考えるようになりました。
 また、子供たちの理科離れ・ものづくり離れが進んでいると言われる中、理科実験や観察の楽しさ、ものづくりの楽しさを子供たちに実体験させなければという使命感もありました。学校での授業は指導要領に沿った学習の場ですので、ある面で商品の自由度が制限されます。「もっと自由に楽しんでもらえる」「授業で習うその先の世界にも触れてもらえる」商品を学校以外でも子供たちに提供したいと考えたのです。
 現在、国内では大手量販店をはじめ、ホームセンター・書店・玩具店・文具店等への展開が進んでいます。
 また、平成24年の新入社員20名が9か月の新人開発研修の中で、「世界中の子供たちを理科好きにしよう」をテーマにして創り上げた84種の「サイエンスハンズオンラボ」シリーズや、当社がオリジナル開発したブロック玩具の「アーテックブロック」の海外展開を含めた挑戦を始めました。

量販店の様子

サイエンス、ブロック玩具に着目した理由について教えてください。

 サイエンス分野は当社がこれまで培ってきた理科教材開発のノウハウを活かせます。また、サイエンスを体験・理解した際の驚きや感動は世界共通だと考えました。世界各地でそれぞれ文化は異なりますが、サイエンスの法則(=自然の現象)は地球上のどこにおいても変わりません。加えて、サイエンスへの、中でもエネルギー・環境分野への関心は国を問わず高いと考えています。
 現在、各国において再生可能エネルギーの推進・広報の取り組みが行われている中で、例えば、そもそも電気とはどのような仕組みで生まれるのだろうかという素朴な疑問をもっている子ども達が沢山いるのではないでしょうか。このような子ども達の知的好奇心を、分かりやすくしかも楽しく満たせることのできる商品があれば、世界中で受け入れられるのではないかと考えました。
 「アーテックブロック」についても、地域や文化にとらわれず展開できる商材と考えています。ブロックはシンプルな分、新たな付加価値をつけるのが難しい玩具ですが、開発に当たり、ブロックによる創作の自由度をもっと高めることはできないかと試行錯誤しました。その結果、縦・横方向だけでなく、斜め方向にも自由にブロック同士を接続できれば、これまでのブロックでは創作が難しかった立体造形が自在に行えるという結論に至りました。子ども達のための玩具としてだけではなく、立体創作用の工芸材料から自由に組み替えられるロボット工作材料にまで応用できるまったく新しい構造に仕上がったと考えています。
 子どものころから慣れ親しんだブロックを通じて、幼児期のブロック遊び→算数の理解やゲーム・パズル→駆動パーツを使った動く作品づくり→より大きな立体造形→歯車やリンク機構を使ったロボット→CPプログラミングとサーボモーターを使い何度でも組み換えが可能な制御ロボットの完成というような年齢に沿ったプログラムを作り上げることで、子供から大人まで誰もが夢中になって楽しめる「アーテックブロックワールド」を世界中に広めたいと考えています。

手芸店にて楽しむ子どもたち

海外展開の状況を教えてください。

 まずは弊社商品の認知度を上げるとともに、市場の可能性を調査するために、香港・ニュルンベルクの玩具見本市や北米の学校の先生方への展示会に出展しました。ここで、子ども向けの個人用実験・観察教材というものが他国にはほぼ無いという事がわかりました。世界的に見ると新しい市場であり、弊社が世界トップメーカーになれる可能性を感じております。
 2010年に社内に国際事業部を立ち上げ、2011年には北米の拠点として米国法人を、2012年には中国法人を設立し、販路開拓に取り組んでいるところです。進出国にとってはこれまでになかった商材という事もあり、流通形態も確立しておらず、まさに手探り状態です。
 しかし、世界的な小売店との具体商談も動き出しており、手ごたえは十分以上に感じています。最新の状況では、米国の玩具3大アワードのうちの1つで、アーテックブロック2種とサイエンス商品2種が大賞を2点、優秀賞を2点受賞することが決定し、今後の展開への大きな追い風になると考えています。

展示会の様子


今後の事業方針について教えてください。

 海外法人を設立したものの、進出国の法制度や商習慣・物流面での知識も含め、まだまだ勉強しなければならないところが多く、JETRO等の政府機関も通じて、積極的に進出国の情報を得ていかなければいけないと考えています。
 また、商品の用途に関する提案力や説明力も強化していかなければならないと考えています。例えば、エネルギー・環境に関する意識が高まる中、大手自動車会社からCSR活動用の電気自動車モデル・スマートハウスの体験模型の制作を受注しました。弊社でもこれまで想定していなかった用途です。このように様々なシーンで、サイエンスの見せ方を提案していく余地があることが実感できた良い経験でした。
 「世界中の子ども達を理科好きにしていこう」というテーマを掲げていくからには、常に最新の科学技術を意識していく必要もあります。現在も東京大学生産技術研究所などとの連携で商品開発をしており、産学連携の重要さは認識しているところです。引き続き、様々な分野の研究者や現場の方々と連携し、研究者・教育者・子ども達の懸け橋となるような商品の、「企画」「開発」「生産」「提案」を、スピード感を持って進めていこうと考えています。

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2013年9月26日
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