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日本ケミフェルト株式会社

会社概要

  • 日本ケミフェルト株式会社
  • 本社所在地:〒764-0013 香川県仲多度郡多度津町京町2-12
    TEL: 0877-32-3251  FAX:0877-32-3253
  • 創業年月日:昭和34年6月
  • 代表者:吉田 寿
  • 事業概要:靴用中敷き、家電用ベースクッション、自動車用ルーフスペーサー、介護用コルク製品の製造・販売

会社HP

本事例についての問い合わせ先

電話番号:0877-32-3251
メールアドレス: info@chemifelt.jp
 

御社の沿革、事業内容について教えて下さい。

 設立は昭和34年。月星化成(現ムーンスター)の関連会社として、靴の中敷きなどの製造を開始しました。平成17年からは独立資本としました。靴の中敷き以外にも、テレビの足元に敷いて振動を吸収する素材、車の天井に使用して振動音を吸収する素材、介護用品の素材なども製造しています。

 

靴の中敷き(インソール)で注目を浴びられていますが、インソールに力を入れたきっかけは何でしたでしょうか。

 自社ブランドのインソールについては、5~6年前から考え始めていました。インソール、テレビの足元の素材、車の天井の素材、介護用品の素材の中で、マーケットに一番近かったのはインソールでした。テレビの素材については、テレビ自体の生産量などを考えると、先が見えてきてしまっていると感じていました。テレビの素材をはじめとして、インソール以外のものはBtoBであり、自分達の工夫の余地がなかなかありません。消費者からの声を直接反映できるものを作りたいという思いをずっと持っていました。
 インソールは創業当初から作っていたものであることから販路もあり、ノウハウがあったことも大きな要因です。 

自社ブランドのインソールはその後どのような流れで形になっていったのでしょうか。

 地元の革小物の会社が先陣を切って海外展開をしていました。そこで、デザイナーを紹介してもらったことがそもそものきっかけです。当初は、デザイナーというと「値段が高い」というイメージがあり、二の足を踏んでいましたが、先方が提案してきた内容を見て、真剣に考えるようになりました。
 2011年に、デザイナーがメゾン・エ・オブジェに企画を応募したところ、幸運にも選考に受かりました。それが機で、「SOKO」というブランドで2012年にパリに初出展する流れとなりました。なお、国内では同じ年にインテリアライフスタイルにも初出展しています。
 

自社ブランドのインソールを作り始めて社内にどのような変化がありましたでしょうか。

 従業員は6名ですが、直接消費者に届く製品を作り始めて会社の認知度が上がっていき、モチベーションが上がってきたのは確かです。自社ブランドのインソールで子ども用に新素材を開発しましたが、そういった新しい技術がOEMでも生き、OEMの際も逆にこちらから提案できるようにもなりました。
 自社ブランドもOEMも両方が刺激し合って技術や品質を高め合っていけることが、最大の収穫だと思っています。

 国内外の販路開拓はどのように進められていますか。

 発信は基本的にパリから行い、東京は後です。パリで評価されたものが凱旋帰国するといったイメージです。商談も、トップバイヤーと話すためには基本的にパリで行います。国内向けの商談についても、基本的にバイヤーは国内には無いものを探しにパリにきているので、パリで決まることがほとんどです。

 
2012年 メゾン・エ・オブジェにて

海外では靴を脱ぐ文化があまり無いと思いますが。

 おっしゃる通り、日本は靴を脱ぎますので、外で靴を脱いでもかわいい、おしゃれという感覚は理解されやすいです。
 一方、靴を脱がない海外では、そうしたインソールのかわいさ、おしゃれさを理解するベースがありません。重視されるものは機能です。例えばブーツのインソールであれば、日本では消臭機能が重視されますが、海外ではクッション性や防寒性が重視されます。 ただ、海外でもパンプスのように履き口の広いものには、かわいいインソールのニーズはあると感じています。
 また、意外と皆様は気づかないのですが、普通に靴を2週間も履いていると、靴先に埃が溜まり細菌等が発生しています。インソールを入れて定期的に交換することにより、清潔に保つことも出来るのです。
 このように、靴の中にインソールを入れた方が、機能面でも衛生面でも、それに加えてデザイン面でも良いということを啓蒙していけば、ニッチなインソールの分野で一番になれる可能性があると思っています。 

インソールを使う文化を創るということですね。

 その通りです。我々は「インソールを着替える」と唱えていますが、そのような習慣・文化を創っていきたいです。今まで無かった文化に啓蒙活動するということは、あまり成熟していないニッチな分野だからこそできると考えています。今までに無いカテゴリーを立ち上げるということは、時間はかかりますが、既存のものを追いかけても当社のような規模の小さな企業には難しいのです。
 無かった文化に入り込むためには、楽しませることが大切です。また、インソールは生活上必要不可欠なものでもありませんので、いらないものをいかに売るかが勝負となってきます。そのためにも、我々のブランドイメージをしっかりさせる必要があります。
 インソールはとにかく楽しくて、面白く、クールでおしゃれなデザインをデザイナーと相談しながら追求しています。ファッショナブルな花柄もあれば、パリを意識したイラスト、また、生卵や画鋲など、脱いだ靴の中にあるとクスっと笑ってしまうような柄まで、テイストは豊富です。国内であれば、例えば居酒屋の座敷席などで一斉に靴を脱いだ時に、ずらっと個性的なインソールの入った靴が並んでいたりすると、日々のちょっとしたシーンが楽しくなると思います。
 海外でも、日本人が現地に住むことによって、靴を脱ぐという文化が少しずつ浸透していますし、機能性だけでなく、脱ぐともっと楽しいということが伝わっていけば、自宅で個性的なインソールの靴を並べて玄関近くに置く、など新たな文化を作ることができる可能性も大いにあると考えています。
 将来は、海外において、インスタントラーメンといえば「MYOJO」、バイクといえば「HONDA」と言われるのと同じように、インソールといえば「SOKO」と言われるようになりたいです。


2012年 メゾン・エ・オブジェにて

最後に、会社としての今後の展望をお聞かせください。

 瀬戸内海の島でコルクを栽培し、そのコルクを使ってインソールを作りたいですね。コルクは、木を伐採せずに採取することができる環境に優しいエコ素材です。現状、コルクは100%輸入ですので、島で栽培が可能になれば雇用も生まれ、原料移動コストや、それに伴う二酸化炭素軽減等にもなると考えます。
 香川から世界へ。今後も発信し続けます!

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年8月25日
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