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GO ON

活動概要

・ 活動名:GO ON(ゴ オン)
・ 事務局:〒602-8227 京都市上京区黒門通元誓願寺下ル毘沙門町752
  TEL. 075-441-5189 FAX. 075-441-5199
・ 結成:2012年
・ メンバー:細尾真孝、小菅達之、中川周士、八木隆裕、辻徹、松林佑典
・ 活動概要:伝統工芸の新市場開拓、伝統工芸を核とした観光プランの提案

HP

本事例についてのお問合せ先

GO ON事務局 TEL. 075-441-5189 FAX. 075-441-5199
 

(GO ONメンバー) 

GO ONの結成経緯、コンセプトについて教えてください

 日本には様々な伝統工芸があり、現代に至るまで脈々と受け継がれています。私たちも伝統工芸の後継者として、日々、先人から受け継がれたものの理解、継承に邁進しています。
 しかし、伝統工芸を今後の百年、千年後まで残していくためには、伝統の継承と同時に革新も必要とも考えています。また、そのような問題意識を共にする後継者が集まれば、伝統工芸の新たな価値を見いだすことが出来るのではとの期待も持っています。
 京都近辺には伝統工芸が数多く残っていることもあり、元々、後継者同士が顔を合わせる機会が多くありました。その中で、伝統工芸に対する思いが一致したメンバーで「GO ON」を結成しました。
 先人から受け継いだ技術、技法を理解しリスペクトするとともに、新しい価値を見いだしていくことをコンセプトに活動しています。
 

具体的な活動内容について教えてください。

 大きく分けると、二つのプロジェクトがあります。
 一つは「Japan Handmade」です。こちらは、伝統工芸を活性化させ、海外に広め、新たな市場開拓を目指すプロジェクトです。デンマークのデザイン事務所と連携し、現代生活にマッチし、また、海外の方々にも受け入れられる商品を開発しています。海外のデザイナー(トーマス・リッケ氏)の着眼点・発想は新鮮で、伝統工芸の担い手としてどのような形で応えられるのかと、どこか楽しみながら試行錯誤しているところです。
 開発した商品は英語版のHPで紹介するとともに、GO ONとしてミラノ・サローネ等の海外展示会に出展しています。
 二つ目は「Beyond KYOTO」プロジェクトです。伝統工芸に携わる立場から、工房めぐり、工芸体験等、伝統工芸の魅力に気づいていただけるような観光プラン、おもてなしの提案をしています。
 
  
  (伝統工芸を組み合わせた住空間の提案)

「Japan Handmade」プロジェクト商品の展開状況と課題について教えてください。

 メゾン・エ・オブジェやミラノ・サローネ等の海外の展示会に出展し、知名度を上げている状況です。海外、特に欧米では「Handmade」の希少性・デザイン性が評価される素地があるように思えます。現地メディア、インテリア専門誌にも好意的に取り上げられ、手応えを感じています。具体的な商談もいくつか動き始めています。
 ただ、伝統工芸のひとつの側面として、大量生産、大量納入が難しいという課題もあります。「Handmade」=手作りという面で評価されているところもありますので、ここでどのような折り合いをつけるかが課題のひとつです。
 また、展示会に訪れたバイヤーからも、商品の価格を考えると扱える小売店が限られてくるとの意見もいただいています。このため、ターゲットとする小売店を絞って、重点的に営業をかけることはできないか模索しているところです。
 

「Beyond KYOTO」プロジェクトによる観光提案の内容について教えてください。

 京都には歴史ある寺院、神社、旧跡等の様々な観光名所があります。おそらく、京都に来られる観光客の皆様の多くも観光名所巡りを大きな目的にされているのではないでしょうか。
 しかし、京都には観光名所の他にも、私たちが携わる伝統工芸はもちろん、茶道や華道など多様な文化が根付いています。このような伝統文化を観光コンテンツとして商品化、ブランディングすることにより、伝統産業の振興に向けた新たな方向性を提示できればと思っています。
 現在、京都の伝統工芸(西陣織、茶筒、金網細工、木工芸、竹細工、焼物等)の工房巡り、体験ツアーを企画しています。
 工芸体験に加えて、ホテルや旅館とも連携した京都の伝統文化を肌で感じられる企画を検討中です。
 
  
  (連携を予定する他の観光資源の例)

京都はすでに観光地としての地位を確立していると思いますが、その中で伝統工芸をどのような位置づけにしたいと考えているのでしょうか。

 「見る」観光から、「体験する」観光へ展観していく中で、伝統工芸が大きな役割を担っていくと考えています。また、伝統工芸は、見る楽しさ、体験する楽しさ、選んで購入する楽しさ、旅行から帰った後も日常生活の中で使える楽しさと、他の観光資源とはまた違った様々な要素があると思います。
 観光名所の見学が不特定多数向けだとしたら、伝統工芸体験は「あなただけの体験」を提案する観光だと思います。伝統工芸の体験を観光プランに組み込むことにより、京都への滞在時間が長くなり、観光地域全体の振興にもつながるのではないかと考えています。
 

伝統という一面で考えると、京都には他にも寺社仏閣といった文化遺産、芸能、食といった様々な伝統文化もあるかと思います。そのような他の地域資源、産業との連携も検討されているのでしょうか。

 伝統工芸は単体で存在し、生まれてきたものではありません。様々な生活文化をバックボーンに生み出され、洗練されてきました。
 例えば、宇治では「すべてがお茶のためにある」と言われています。宇治の焼き物である「朝日焼」も食文化、茶道文化を構成する重要な要素のひとつです。また、茶筒や金網細工も食と密接に連携しています。
 また、華道等、空間を彩る文化の中でも竹細工、木工芸の技術は必要不可欠なものだと自負しています。この他にも、京都の歴史、贈り物文化、遊びの文化の中でも伝統工芸は活躍してきました。
 伝統工芸は様々な関連産業との連携が可能なポテンシャルを有していると思います。むしろ、他の産業同士をつなぐ核、相乗効果を高める触媒のような存在なのではないでしょうか。
 「Beyond KYOTO」による観光提案の中でも、工房体験だけではなく、寺院の精進料理、茶道、お座敷遊び等、様々な文化のかけあわせによる京都の魅力発信を心がけています。そして、その中には必ず伝統工芸の魅力が香り立つはずだと思っています。
 
  
  (伝統工芸と食文化)

今後の活動の展望について教えてください。

 発足以来、海外の展示会等に出展させていただいた経験から、日本の伝統工芸に対して、国内外から熱い視線が向けられていると実感しています。中でも、アートやラグジュアリーブランドといった、これまで異なった領域と考えていた方々から、京都への訪問依頼などが多数寄せられるようになっています。これはひとえに、彼らのターゲットである富裕層など、文化・工芸への造詣の深い人々の興味・関心と、日本で育まれた伝統の持つ魅力が一致しているからだと考えています。そのような方々を京都にお迎えし、ファンになっていただき、末長い関係を築き上げる一助となることを目標に据えて、伝統産業に留まらず、地域全体への波及を視野に、様々な可能性を模索していきたいと考えております。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2013年11月11日
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