経済産業省
文字サイズ変更
アクセシビリティ閲覧支援ツール

家田紙工株式会社

会社概要

  • 社名:家田紙工株式会社
  • 本社所在地:〒500-8023岐阜県岐阜市今町3丁目6番地
  • TEL:058-262-0520 FAX:058-262-0519
  • 代表者:代表取締役社長 家田 学
  • 設立:明治22年創業、昭和23年法人化
  • 事業概要:和紙(美濃和紙等)の加工、和紙を用いた製品の製造販売

会社HP

本事例についてのお問合せ先

 ・058-262-0520(代表)

 

今回は岐阜県にあります家田紙工株式会社の家田様にお話しをお伺いします。まず、御社は長く提灯向け和紙の加工・販売を行ってきたかと思うのですが、様々なクラフトへと展開していったきっかけについて教えてください。

 弊社は絵付け、名入れ等を施した和紙を提灯製造業者へ販売してきましたが、2002年に岐阜県紙業連合会がギフトショーに出る際、声をかけていただき、インテリアに合う提灯を出展したのが新事業展開のきっかけです。当時はノウハウも何も無く飛び込んでいったという格好です。
 その後、岐阜県の観光交流局長を務められた古田菜穂子氏と高校の先輩・後輩という縁もあり、岐阜提灯の制作において培ってきた和紙加工技術を活かした商品作りを進めていこうと、古田氏がディレクターとなり「1/100」ブランドを立ち上げ、本格的に提灯以外の分野に展開をしていきました。ブランド名は、依頼するデザイナー自身にエディション(版)を入れてもらい、製品を一つ一つ大切に手作りするブランドにしたいという思いから名付けました。
 
 
 
提灯の写真              
 
 
和紙製品制作の様子
 

販路を開拓するにあたり、これまでどのような取組をなされてきたのでしょうか。

 2005年に、岐阜市でドイツの消費財見本市「アンビエンテ」の出展公募を行っていたため、それに応募し、出展しました。当時は照明を出展したのですが、電気用品を輸出する際には日本の電気安全保安法にあたる欧州の規定をクリアしないと通関できないことをその時にはじめて知りました。認証には多額のイニシャルコストがかかり、また欧州のインテリアチェーンでは競合品が安価に販売されている現状もわかり、照明での勝負は困難だと判断しました。
ただ、照明そのものではなく照明を覆う部分のみであれば勝負できると考え、岐阜県の海外販路開拓に係る助成金を活用し、2007年にNYギフトショーに出展しました。事前にディストリビューターを捕まえておいたということもうまく働き、ある程度の売上をあげることが出来ました。
 

海外で順調に販路を開拓されているように思いますが、その後はどのように展開されていったのでしょうか。

 海外展示会については、NYギフトショーへ3年連続出展したものの、売上は頭打ち状態となっていました。経費を勘案するとより大きな売上を必要としていたところ、他の事業者から、フランスのインテリア・デザイン見本市である「メゾン・エ・オブジェ」のほうが手工業的な製品は注文をとりやすいのでは、という話がありました。また、ロシアの方と話をした際、ロシアではクリスマスの時期にウィンドウデコレーションをする習慣があり、時期になるとホームセンターやセレクトショップで関連グッズがある程度の金額で大規模に販売されることを知りました。そこで弊社では、ウィンドウデコレーション市場向けに、繰り返し使用できるエコ商品として「スノーフレーク」を制作し、2010年にメゾン・エ・オブジェに出展しました。同展示会は小さな小売店のオーナーが集まるため、1件あたりの額は大きくないものの注文は取りやすいという感触で、北米ほど輸送費のリスクがないということがわかりました。
照明器具は避け、加えて紙は関税が安いという利点を活かすという形で、海外展開への壁を乗り越えてきました。スノーフレークを制作して今年で5シーズン目になり、ドイツ、スイスを中心に売上を伸ばしていますが、価格面はある程度仕方ないという意識で、品質面での差別化に注力しています。差別化にあたっては、海外の生産現場を見るというのも参考になります。
 また、中小企業庁の地域産業資源活用事業を2008年から5年ほど実施しましたが、それまで中・長期の事業計画をしっかり数字でたてることがなかったため、その点勉強になり、計画していた和紙提灯の開発などもカタチに出来ました。
 

海外展示会への出展が豊富な御社から見て、出展にあたって重要だと感じることを教えてください。

 海外展示会は開催期間が長く、また交通面でもストライキで電車が止まったりということがしばしばあるので、体力、忍耐力が必要です。語学については、英語塾に通って養いました。また、JETROの現地通訳の方は大変優秀で、ネットワークをもっているので知り合いを紹介してもらえることもあります。
 商品開発については、バイヤー側も売っていきたいという気持ちがあるので、展示会の場で開発のヒントをくれたりします。そうしたヒントをうまく取り入れることで、必然的に商品がカタチになってきます。
 

「1/100」ブランドにおいては、様々なデザイナーの方と連携しておられますが、連携にあたって特に意識していることなどはありますか。

 グラフィックが得意な方にデザインを依頼しています。依頼にあたり特に気をつけている点は、デザイナーが素材についてしっかり理解いただき、完成形のデータを早い段階で見せてくれる方かどうかです。和紙に描く文様の線の幅など、細かな点まで精緻に数値を出してもらえると、非常に仕事が進めやすいです。
 

今後の課題や展望を教えてください。

 現状、年商の6%ほどが海外での売上によるもので、スノーフレークが海外売上において多くの割合を占めている状況ですが、今後は季節を問わず通年購入してもらえる商品も追加していきたいと考えており、現在はある程度欧州で需要が見込める折り紙に焦点を当て、新たな商品を展開していく予定です。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年12月15日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.