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株式会社開化堂

会社概要

  • 株式会社開化堂
  • 本社所在地:〒600-8127 京都府京都市下京区河原町六条東入
  • TEL. 075–351–5788  FAX. 075–351–5801
  • 創業年月日:明治8年
  • 代表者:八木聖二
  • 事業概要: 茶筒等、金属製品の製造、販売
     

会社HP

本事例についてのお問合せ先

(上記の連絡先を参照してください。)



開化堂 京都店舗
 

販路開拓に積極的に行うようになったきっかけを教えて下さい。

 当社は、昔は、大きなお茶屋さんなどを中心に卸していましたが、バブル崩壊後、そのような販路が無くなっていきました。それを転機に、百貨店等に営業をかけて、新規に販路を開拓していきました。
 最初は親子2人で営業をしており、バイヤーの存在さえ知らない状態でした。また、百貨店に置かれた後でも、必死に売上げを上げるように努力しました。結果、雑誌にも取り上げられるようになりましたし、ユナイテッドアローズやスパイラルマーケット、銀座松屋などの著名な小売店に置かれるようになってから、営業が楽になりました。
 

海外展開を考えるに至ったきっかけは何でしょうか。

 (取締役の八木隆裕氏は、)12、3年前に3年間ほど、京都ハンディクラフトセンターに勤めており、その際に、当社の茶筒を海外の方が購入していったことが度々ありました。
 また、6年ほど前から、海外でお店を開いている日本の方が、そのお店で当社の茶筒を取り扱っており、偶然、イギリスの現地で多大な影響力を持っている紅茶屋さん(ポストカードティーズ社)が130~150ドル程度で購入していきました。そのようなことがあり、海外でも茶筒が売れるのではないかと思ったのが、海外展開をしようと考えたきっかけです。
 

どのように海外の販路を開拓していったのでしょうか。

 当初はイギリスを中心に実演を行ったり、個展を開いたりして、少しずつ現地での営業を行っていました。語学については、過去、京都ハンディクラフトセンターで海外の観光客を相手にやりとりをしていた経験が役に立ちました。海外で活動する際に、会話をしていて、海外の人が違和感を感じない程度の会話力、コミュニケーション能力を持っていることは欠かせません。
 現在、イギリスでは、縁あって、前述のポストカードティーズで毎年個展を開いています。
 また、パリのメゾン・エ・オブジェには、経済産業省の地域資源活用新事業展開支援事業の補助金を活用しながら、2009年より毎年出展しています。リコルディアンドスフェラ社(京都、東京、ミラノに拠点を持り、輸出入、デザインコンサルティング、ブランディングなどを行っている企業)との繋がりで、当社のブースは良い場所(NOW)を確保できています。
 その他、2012年には100%デザイン上海、ニューヨーク国際現代家具見本市(ICFF)に出展しています。ICFFでは、「ICFFエディターズ・アワード」(職人技部門)を受賞いたしました。ヨーロッパでの評価が、アメリカでも考慮されたのではないかと考えています。
 そのような活動の中で、国内外のメディアや雑誌に取り上げられることを常に意識していました。自社のブランディングのためには、メディアや雑誌に取り上げられることにより、周囲から関心が寄せられるような状況を作り出すことが非常に大事だと考えています。海外からの取材は、基本的に来る者拒まず、で対応しています。
 

海外での活動で、気を付けていることはありますか。

 展示会などで海外に行く際には、展示会や個展等で知り合ったバイヤー等と、毎食、一緒に食事をして、交流を図っています。海外に居られる時間は限られていますので、時間を無駄にせず、少しでも信頼関係が築けるように、行動しています。
 また、海外での取引先は、できる限り影響力の大きい小売店を選んでいます。例えば、パリのセレクトショップのCFOCや百貨店のボン・マルシェなどと取引しています。そのような小売店に商品が置かれることが当社のステータスとなり、他の小売店への営業もスムーズに進めることができるからです。
 

今後の海外展開の方針はありますか。

 今後は、今までの展示会出展などを通じて、現在までに築いた人脈を活かした展開をしていくことを考えています。例えば、「Go-on」プロジェクト(中国等への展開を目的とした、京都の事業者のユニット)を通じて知り合ったクリエイティブディレクターのトーマス・リック氏と、欧州のディストリビューターとして契約しようと考えていますし、また、同氏のコネクションで、タイラー・ブリュレ氏(グローバル情報誌「MONOCLE」編集長)が手がけるロンドンのモノクルショップにも、当社の商品を置いて貰おうと考えています。
 将来的には、当社の売上の2割を海外で挙げることを目標としています。そうすれば、海外展開に係る経費を海外売上で賄える程度にはなるからです。
 

「茶筒」(手前より、ブリキ、銅、真鍮)
 

御社の商品開発のお取組について教えてください。

 2009年から地域資源活用新事業展開支援事業の補助金を活用して、デザイナーと協業しつつ、新商品の開発を行いました。新商品は、いくつも小分けにして入れられる茶筒があったら便利ではないかというお客様の声から着想を得たものです。お客様や売り場とのコミュニケーションができていたからこそ、生まれた商品であると思っています。徐々に売上が伸びてきています。
 また、2012年には、前述の「Go-on」プロジェクトで、現在の商品群より、一段階価格の高い商品群を作りました。海外でも通用することを考えて、茶筒を作る技術を活かして、ティーポットやトレイなどの商品を開発しました。PR戦略として、中国にイギリスのプレスを招聘したり、「100%デザイン上海」に出展したりすることにより、日中の雑誌やメディアに載りました。
 

ブランディングの観点から、どのようなお取組をしていますか。

 地域資源活用新事業展開支援事業の補助金の申請時の事業計画作成をきっかけとして、当社の商品コンセプトをまとめました。具体的には、「機密性」、「シンプルさ」、「耐久性」の3つに集約しました。このコンセプトをまとめるために、社内はもちろん、デザイナーやリコルディアンドスフェラ社とも相談し、2、3ヶ月の期間をかけました。その後は、ここでまとめた商品コンセプトに沿って、パンフレットやホームページを編集しました。一度コンセプトをまとめると、その後の活動に統一感が出ます。
 また、しっかりと当社の商品の良さをお客様に伝えるという観点からは、取引先については、当社の商品をしっかり勉強してくれるところを選定しています。取引先の店員に対しては、当社の商品に関するレクチャーを必ず行っています。
 また、お客様や取引先の信頼を維持する観点から、世界各国での上代価格をできるだけ揃えるようにすることが必要だと考えています。ただ、どうしても日本国内の価格は海外よりも低くなってしまうので、現在は、日本のホームページの商品価格が海外から見えないようブロックしています。
 

御社の業績が上がることで、地域にどのような影響がありますか。

 当社の受注が増えていることにより、下請けの事業者や材料屋の方々にも仕事が回っており、当社に関連する事業者が活性化していると感じています。
 また、まずは当社が一歩先に出ることによって、それを目標にして、後に続く事業者の方々が多くなれば、地域全体の活性化に繋がるのではないかと考えています。

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2013年10月28日
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