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有限会社トゥロッシュ

会社概要

 商号:有限会社トゥロッシュ
 住所:東京都渋谷区松濤1-3-1-1F
 代表者:取締役 奥山 雄司
 設立:1996年(平成8年)
 事業内容:電子楽器、電子機器の製造販売、電子回路の設計試作

会社HP

本事例についてのお問合せ先

 Tel:03-6313-4380
 mail: kero@keromin.com
 

まず、御社の成り立ちと事業内容を教えていただけますか?

 私(奥山氏)ですが、元は大手自動車メーカーでサスペンションの開発に携わっていました。仕事は充実していたのですが、自動車ではなく、新しいエネルギー、革命的な発電機の研究といった本当に自分が好きなことをやりたくなり、独立いたしました。
 開業当初は、研究のかたわらに他企業からの開発委託も受けていたのですが、企業として安定的な収入を得るために、時計の歩度(進み遅れ)測定器といった自社製品の開発に取り組むようになりました。現在は、電子機器や電子楽器であるケロミンを自社製品として製造販売しています。
 

新しいエネルギーの研究と御社の代表商品である「ケロミン」は、素人目にはまったく違った存在に見えます。「ケロミン」開発に至るまでの経緯を教えていただけないでしょうか?

 先ほどお話しさせていただいたとおり、独立のきっかけは新しいエネルギーの研究がしたいというものです。しかしながら、エネルギーといった基礎的な研究には長い時間と資金が必要です。自社製品を開発していったのは、売上を通じて研究資金を確保したかったからです。
 このような中で自社製品を開発しているのですが、どうせならここでも好きなこと、面白いことを仕事にしていきたいと思っています。「ケロミン」についてですが、私(奥山氏)がカエル好きだったこともあり、カエルに関連した製品を開発してみたいという気持ちから始まりました。カエルの口を動かして音楽を演奏できれば面白いなと。
 当初は、もう既に同じコンセプトのものが販売されているだろうと思っていました。しかし、市場の調査を進めていく中で似たような商品がまったく見つからず、それならば当社で商品化しようと2005年から開発を始めました。わりとありふれたアイディアだと思っていたので、「本当に自分のものにしていいの?」「誰もまだやってないよね、ウチでもらっちゃうよ」という感覚でした。
 

確かに、「ケロミン」は今までありそうでなかった商品だと思います。そして、日用品業界の担当としては楽器なのか玩具なのか悩ましいところもあるのですが、御社のお考えと「ケロミン」のコンセプトを教えていただけないでしょうか?

 「ケロミン」は楽器だと考えています。現在の取引先もカエルショップの他は楽器店が主です。また、歴史的に見ても、動物・人形をモチーフとした楽器は数多くあります。古来より続く人間の好みと電子で音を奏でる現代の技術が合わさったものが「ケロミン」だと思います。
 「ケロミン」の開発にあたっては、練習を必要とせず直感的に演奏できるものにすることを心がけました。「ケロミン」の他にも様々な楽器がありますが、共通した課題として、楽しむためには練習が必要ということがあります。楽器を演奏してみたいという思いがあっても、演奏技術を習得するまでの練習でくじけてしまわれた方が多くいらっしゃると思います。「ケロミン」を通じて、そのような方々でも気軽に楽器演奏の楽しさを味わっていただきたかったのです。
 こうしたコンセプトのもとで2006年から販売開始しましたが、「ケロミン」の里親となっていただいた方々から、楽しい、面白い、子どもたちも楽しめたという声をいただくことができました。開発者として嬉しく思っております。
 ※同社では、「ケロミン」を家族のようにかわいがってもらいたいという思いを込めて、ユーザーを「里親」と表現しています。
 

2012年のイグ・ノーベル賞の授賞式でケロミンの演奏が行われたのは記憶に新しいです。この演奏はどのような形で実現したのでしょうか?

 正直なところを申し上げますと、本当は「ケロミン」でイグ・ノーベル賞を授賞したかったです。しかし、それは現在のところ叶っていません。
 それでも「ケロミン」の楽しさを伝えたく、演奏動画を主催者に送ったところ、面白いとの反応があり、授賞式で演奏することとなりました。「ケロミン」の演奏を始めると、自然と笑いがこぼれ、とても良い手応えを感じました。
 「ケロミン」は国内だけではなく、海外の消費者にも受け入れられる素地があると思います。
   

「ケロミン」に加えて、カエル以外の形の楽器の開発も進められているそうですね。

 世の中にはカエル好きが多くいらっしゃいますが、カエルが苦手だからと「ケロミン」を手に取られない方もいると思いますので、ユーザーの幅を広げるために別の動物の形の楽器の開発も進めています。
 基本的なコンセプトは「ケロミン」と一緒で、動物のパペットの口を動かして演奏できる楽器になります。ケロミン同様にデザインもこだわっていきます。開発や販路開拓にあたっては小規模事業者持続化補助金も活用していく予定です。
 

「小規模事業者持続化補助金(平成25年度補正予算事業)」を活用するということは、御社は小規模事業者ということになりますが、従業員数と社内での役割分担を教えていただけないでしょうか?

 一般的な企業で言う従業員と当社で働くスタッフは、少し位置づけが異なっているかなと思います。当社専属スタッフということであれば、私(奥山氏)ともうひとりだけとなります。この他に3人が一緒に働いていますが、当社専属というわけではなく、それぞれ別の専門の仕事を持っています。当社には、それぞれで都合のつく時間帯、勤務形態で働いてもらっています。
 私(奥山氏)は、人はひとつの職場に縛られる必要もないと思っていますし、それぞれも最も効率的な方法で働いた方が良い結果が出ると考えています。企業として小規模なこともあり、事務的な仕事は、私(奥山氏)ひとりで対応できてしまうことも多いですので、3人にはそれぞれでしかできない仕事をやってもらいたいです。
 また、お互いに違う仕事を持っていることにより、得られる情報の幅も広がってきます。小規模事業者持続化補助金の情報についても、スタッフが自分の仕事の関係で情報を集めていた際に得られたもので、それを当社でも活用できるのではと勧めてくれたものです。
 多様な働き方を受け入れることによって得られるものは多いと思います。
 

最後に今後の事業展開を教えてください。

 「ケロミン」をコミュニケーションツールとして活用できないかなと考えています。例えば、iPad等の画面タッチで50音を選んで「ケロミン」の演奏や会話ができるアプリケーションを開発しました。 病気等で声が不自由になられた方が「ケロミン」を通して会話をできるようになったら場が和むのではないかなと考えています。また、ケロミンは音の高低も簡単に調節できますので、高音域だけ聞き取りにくいといった方にも向くのではないでしょうか。介護用品、福祉用品関係の方々にも意見を聴きながら、展開の方向性を検討していきたいです。
 エンジニアとして、「ケロミン」を通じて、音の楽しさと可能性を広めていきたいと思っています。また、当社設立の目的である革命的な発電機の開発も実証の段階に近づいてきましたので各方面の協力を得ながら進めていき、新しいこと、楽しいこと、世の中に役立つことを提案し続けていきたいです。

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年6月9日
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