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KOTORI楽器

事業概要

・ 屋号:KOTORI楽器
・ 所在:〒153-0063 東京都目黒区目黒1-4-16 目黒Gビル7F
・ 代表者:川西 絵里子
・ 創業:2013年(平成25年)
・ 事業内容:楽器関連製品の開発、製造

HP

本事例についてのお問合せ先

 川西 絵里子
 Tel:03--6356-7418
  mail: kotori@e01.itscom.net


 

御社の事業内容をご説明いただけないでしょうか

 当社では、エアリード楽器の音量を調整できる器具の研究開発、製造をしています。楽器の演奏や練習を気兼ねなくできるようになること、音楽や楽器演奏が身近な存在になることを目標としています。
 

商品開発の経緯、コンセプトを教えていただけますか?

 私自身(川西氏)が音楽を好きでしたし、子育ての経験から、家の中でも子供達にリコーダー等の練習をのびのびとさせることができればいいなという思いがありました。理科や工作も好きでしたので、アイディアをどのようにすれば形にできるかを創業前から考えていました。
 小学校の音楽の授業で初めて楽器に触れる子供達が多いと思います。その中でもリコーダーは最も身近なものです。宿題や演奏会に向けた練習として、家でリコーダーを演奏する機会も多くあります。ただ、親としてそれを応援してあげたくても、住宅事情、ご近所への配慮から、「夜に練習するのはご近所の迷惑になるから」「お父さんが帰ってきたら練習はおしまいね」と言わざるを得ない状況があります。
 また、下手なうちは演奏を聴かれたくない、失敗したところを見られると恥ずかしいと思う子供もいます。そのため、思い切って息も吹き込めず、楽器本来の楽しみを見いだせず練習を苦痛に感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
 このような課題を解決するために、周りの目を気にせず迷惑もかけずに練習できるツールとして、リコーダーの音を小さくできる「dim.dim.」を開発しました。全くの無音から、演奏者だけが聞こえる音量、通常の音量と幅広く音量を調整できるようにするとともに、子供でも操作が分かりやすい構造にしています。また、リコーダーに装着したままケースに収納できるサイズに納めています。


 

御社は2013年の創業であり、「創業補助金(平成24年度補正予算事業)」も活用されています。アイディアを実現するために自ら事業を起ち上げたきっかけと創業補助金申請までの経緯を教えていただけますか?

 「dim.dim.」の構造をひらめいた時に、これを残すことができないかと特許の取得を考えていました。 迷っていたところで特許制度の改正で個人の特許取得に減免制度が出来て、金銭面のハードルが低くなった事を友人が教えてくれました。
 また、東京都中小企業振興公社の知的財産相談窓口で具体的な手続きを教わる中で、特許を取得して、その権利をもって他社から利益をいただくという選択肢もありましたが、元々が好きで始めたものなので、自分で事業化するというのが一番すっきりときました。 同じく公社が実施している事業可能性評価事業への応募を勧められ、事業化に向けた道筋が具体化してきました。子供も成人し、家族にも迷惑をかけず始められるというタイミングでもありました。
 創業補助金についても、振興公社を通じて公募情報を知りました。ちょうど資金の工面に着手していた時期でしたし、これを活用することによって早期の事業展開が可能になればと申請しました。
 個人でも特許を取得しやすくなったこと、国や東京都が新規創業を後押ししてくれること、色々なもののタイミングが合致し、この時期の創業になったのだと思います。
 特許も弁理士の方が申請するものだという先入観があったのですが、ひとつひとつ進めていくことにより私個人で取得することができました。商標登録も同様です。創業の手続きもセミナー等を受講して進めてきました。主婦でも特許を取得できる、創業できるというのを実感しています。
 3Dプリンタの出現も大きいです。都内には3Dプリンタ等の工作機械を共用できるインキュベーション施設が複数ありますので、CADを覚えれば個人でも工業製品を開発できる時代になっています。私も一からCAD、図面の引き方を覚えて「dim.dim.」の試作をしました。
 

今年(2014年)に入られてから展示会にも出展しているようですが、販路開拓の状況はいかがでしょうか?

 2月に東京都中小企業振興公社が主催するライフサポートフェアに試作品を出展しました。展示会に出展するなんてもちろん初めての経験でしたが、手作りで資料やブースをなんとか仕上げ、それらしい形にすることはできたように思えます。幸運にも楽器関連の来場者がおられ、人脈を探り当てることができました。まだ、取引という段階まで行きませんが、商品化にあたっての提案や商談に近い話も出始めてきました。
地域の楽器店にとってもメリットのある商材、楽器演奏人口の拡大につながり他社様にもメリットがある商材となることを目指し、商品のブラッシュアップを進めています。
 また、今は商品の認知度を上げていく段階です。今回開発した商品は今までになかったジャンルのものですので、需要を掘り起こすところから始めていかなければならないと思っています。
 現在、モニター試験も兼ねた小学校等への無償レンタルを検討しており、協力してくださる小学校を探しているところです。小学校や音楽教室の方々に試用してもらうことにより、商品の認知度が向上するとともに改善点も見つかることを期待しています。
 

今後の事業展開はどのように考えておられますか?

 まずは事業を軌道に乗せることが大事です。モノを作るということは製造物責任も発生しますから、PL対策も取っていく必要があります。製品事故に備えた体制を検討していく過程で商工会議所のPL保険制度を知り、東京商工会議所(世田ヶ谷支部)にも入会しました。商工会議所に入会することによって得られた情報は他にもありますので、ひとつひとつ情報を精査し、事業に活用していきたいです。
 また、私の年代での創業ですと、引退後に事業を引き継いでくれる方を同時並行に探していく必要があります。今は個人事業ですが、従業員も雇用できるように事業を育てていかなければなりません。
 「楽器」とは、楽しい器と書きます。自社の商品を通じて、楽器を更に楽しい存在にしていきたいです。

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年5月12日
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