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kyoto by japan art deco

会社概要

  • kyoto by japan art deco
  • 店舗所在地:Immermannstr.40210 Düsseldorf, Germany (ドイツ・デュッセルドルフ)
  • TEL:+49 (0211) 35 27 36     FAX:+49 (0211) 35 24 90
  • 代表:吉松 秀則 
  • 創業年月日:2000年1月
  • 従業員:3人
  • 事業概要:日本製品の販売及び日本文化の紹介
     

会社HP

本事例についての問い合わせ先

代表:吉松 秀則
電話番号:+49 (0211) 35 27 36
 

店内の様子

 今回は代表の吉松様にお話を伺っています。お店の成り立ちからお聞かせ頂けますでしょうか?

 私はこの店の3人目の店主です。45年前に、日本人男性とドイツ人の奥様の二人で始められたと聞いています。1986年に2人目が引き継ぎ、2000年に私が引き継ぎました。店舗名は創業時から変えず、代々日本製品を扱っていますが、その時のオーナーによってテイストは異なり、自分のスタイルで運営しています。私は会社員時代に出向でデュッセルドルフに来ましたが、ドイツでの生活に魅力を感じ、そのまま現地に住むことになりました。私がこの店を引き継いでから15年になります。
 

普段どのようなお客様がいらっしゃるのでしょうか?

 南ドイツ、スイス、ロンドン、オランダ、ベルギーなど近隣のヨーロッパ諸国から多くいらっしゃいます。デュッセルドルフは日本企業も多く進出しており、日本に関連するショップ、レストランがある街として、ドイツ国内や近隣国の方々に知られていますので、日本製品を買うことを目的にショッピングにいらっしゃる方も多いです。ヨーロッパにとって、身近な日本といったところでしょうか。日本に行ったことがあるお客さんもよくいらっしゃいます。お客様の85%は外国の方で、日本人はあまり多くありません。
 外国の方がこのお店を知るきっかけについては、デュッセルドルフの町自体が広告塔になっているのだと思っています。日本人が多く住んでいるから、行けば何かあるのではないかと思われるようです。何か特別な情報発信をしているわけではなく、デュッセルドルフという地の利を生かしています。
 お客様は、部屋を和で統一しているような日本が大好きな方、というよりは、日本らしさはあくまでも数ある選択肢の1つとして、普段の生活の一部に溶け込ませているという方がほとんどです。
 こちらの方は、取り入れ上手だなといつも感じています。お重を宝石入れとして使用したり、寿司桶を産湯に利用したりと、使い方は我々日本人が想像しているものとは違うのです。
 

日本製品の強み、弱みはどのようにお考えでしょうか?

 お客様が日本製品を選ぶ理由として、自然志向であるということが大きいと思います。日本製品の強みとしては、手作りならではの良さを感じられることができ、質に対する信頼、安心感を持って頂けるところだと思っています。一方弱みとして、PRができていないということが挙げられます。現在は、日本製品を探し出すシステムがあまり無いと感じています。日本製品が一堂に会するような場所があると良いですね。展示会などで、バイヤーやある程度の規模の店舗の人間には情報を得られると思いますが、小規模店舗や一般の消費者にまで日本製品の情報は届いていません。まとまった情報発信の場があると見つけやすいのに、といつも思っています。また、日本で良いと思われるものをそのまま持ってきてしまい、こちらの趣向に合わないということがよくあります。日本から持ち込まれるものは、花柄や模様などで比較的「ごちゃごちゃ」としているものが多いですが、こちらでは単色で真っ黒や真っ赤など、シンプルなものが好まれます。日本というと、黒、赤、白木をイメージされる方が多いので、海外からの日本に対するイメージや求められるものを正確に把握する必要があると思っています。
 

仕入れの際、どのように情報収集をされていますか?

 2人目までの店主が使っていたルートの中には引き続き使っているものもありますが、私自身の情報収集としては、雑誌が一番です。ライフスタイル関連の雑誌では、地方の企業特集が組まれることも多く、そこから見つけることがよくあります。そうした雑誌では、製品や企業の歴史などが丁寧に書いているので、実際に売る時にも参考になります。製品の背景を詳しく知ることができる媒体はとても重宝しています。雑誌以外には、知り合いに教えてもらうことも多くあり、人脈の大切さを実感しています。
 また、展示会をまわって感じたことですが、バイヤーは数多くのブースを見ていますので、一日経つとよほどのインパクトが無い限り、忘れてしまうことが多くあると思います。バイヤーに認識してもらうためには、その後手紙を出すなどしてこまめに連絡を取ることが大切だと思います。
 

日本製品の良さを伝えるために、工夫されていることはありますか?

 私のお店では、商品を桐箱に入れる、和紙で包むなど、独自でラッピングしてお渡ししています。同じ焼き物でも、桐箱に入れてお渡しできると伝えると、反応が全く違います。日本らしい水引なども有効です。商品とは別に、桐箱や和紙等を日本から購入して、お店でラッピングという付加価値をつけて売っています。別途ラッピング関連のものを購入するのは、その製品に元からついていた包装紙が合わないこともあるからです。好みの色合いが日本とドイツでは違いますので、こちらの人が受け取った場合に感動してもらえるように、うまくセレクトしています。ラッピングをすることで他店との差別化にもなりますし、何よりも日本の「文化ごと」売ることになるわけです。
 ドイツでは、食器はギフトとして購入されるケースが多く、ギフト市場はかなり大きいと見ています。しかし、こちらのラッピングは日本ほど発達していません。日本では当たり前のようなラッピングも、こちらに来ると注目され、非常に高い評価を受けるのです。
 これは、日本で当たり前のものが付加価値につながることがあるという、良い例だと思います。これから海外進出をお考えの方も、製品そのものだけでなく、包装、売り方など、製品を取り巻く環境にも目を向けてみてはいかがでしょうか。現地の方が喜ぶ日本的な包装をするだけで、同じ製品でも注目度が全く異なります。日本らしさとは、単に伝統的な柄や形、技法を指すのではなく、綺麗に包んで渡す、などの日本では当たり前の習慣を感じてもらうことだと考えています。
「文化ごと」売るという考え方は、他国製品との差別化にもなりますし、長い歴史に裏付けられた豊かな文化を誇る日本だからこそできる、何よりの強みになるのではないのでしょうか。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6794

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6794

最終更新日:2015年5月25日
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