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株式会社マナカ

会社概要

  • 社名:株式会社マナカ
  • 本社所在地:〒151-0061東京都渋谷区初台1-47-1 小田急西新宿ビル
  • TEL:03-6300-4711 FAX:03-6300-4721
  • 代表者:代表取締役 宮嶋 良任
  • 創業:1985年
  • 事業概要:葬儀葬祭事業、仏壇仏具事業、墓所墓石事業

会社HP

本事例についての問い合わせ先

担当者名:仏壇事業部 メモリアルコーディネーター
荻原 安紀子(おぎはら あきこ)
電話番号:03-6300-4711
メールアドレス:info@manaka-net.com
 


 

今回は渋谷区初台にあります株式会社マナカで、仏壇事業部において新商品開発を担当しておられる荻原様にお話しをお伺いします。まず、御社は長く葬祭業を営んでいらっしゃいましたが、御社自身が製品開発に携わるようになったきっかけについて教えてください。

 弊社は2年前までは専ら葬儀・葬祭に関するサービス業を行っており、仏壇・仏具の販売については既存製品の仲介販売に留まっていました。一方で、三鷹市に仏壇・仏具のショールームを設置していたこともあり、お客様の生の声を聞く機会が多くありました。特に仏壇に対しては、「スペースをとりすぎる」、「インテリアに合わない」といった声が多く聞かれ、当社の調査では現在仏壇を家に設置している人は15%ほどです。仏壇を持つ必要を感じる人は少なく、散骨や共同墓地といった選択肢が増えています。ただ一方で、「先祖、親類の供養はしたいけれども写真だけでは寂しい」といった声もありました。
 こうした仏壇・仏具に対するお客様のニーズがある一方で、作り手の側に目を向けてみると、昔ながらの作り方・デザインでないと仏壇ではないという風習がまだ根強くあります。
 そこで、お客様の声に応える商品づくりをしていきたいと、デザイナーの鈴木啓太氏へ依頼し、自社にとって初めての挑戦となる仏壇・仏具を2年掛かりで開発しました。
 

今回、鈴木氏にデザインを依頼したきっかけを教えてください。

 鈴木氏とは、当社の専務が自分たちのコンセプトを体現できるプロダクトデザイナーを探していたところ、懇意な建築家さんからご紹介頂いたのがきっかけです。
 鈴木氏自身も、東日本大震災時に友人を亡くされたそうです。遺影だけでは寂しいので、故人本人が好んでいたものを飾れて、なおかつ遺族の生活スタイルにも合うような仏壇があればいいのに、という思いを持っていたこともあり、新たな仏壇・仏具の製作に賛同してくれました。また、その際あえて鈴木氏には仏壇の旧来からあるデザインの細かい決まり等はお伝えせず、現代のライフスタイルに照らして自由な発想でデザインをしてもらいました。
 

新しく開発した仏壇・仏具の特徴について教えてください。

 今回開発した製品は供養する方の生活スタイルにも合うような仏壇をコンセプトに、いずれも国内生産にこだわりつつ、価格を抑えたものにしています。品質にこだわり、お客様へも安心して購入いただきたいという想い、日本の技術の素晴らしさをお客様に見ていただきたいという想いから、国内生産にこだわっています。
 具体的な仏壇のラインナップは現在2種類あります。コンパクトな設計の「偲壇」は、竹を薄くスライスして付板に貼り、竹の模様がきれいに出るようにしています。模様の美しさに加え、竹は季節による収縮・膨張が少ないという特徴がありますし、壇の部分は取り外して少し大きめの遺影などを入れることも可能です。また、限られたものだけを丁寧に飾りたいというお客様の声をもとに、「偲壇」よりさらにコンパクトな「偲庵」も開発しました。
 仏具について、例えば花立は、花や水が少なくて済むコンパクトな作りにし、底面に重心があるため転倒しづらくなっており、香炉や灯立ては耐熱性のガラスを被せ、風よけにして火回りを保護できる設計にしました。
 当社としては、仏壇・仏具は単に供養のためのものでなく
・仏壇の前で手を合わせることで心が安らぐ
・お香の香りで朝は爽快感を得て、帰宅後はくつろぐ
・ろうそくのゆらぎを眺めて安心感を得る
といった、持ち主に気持ちよく暮らしてもらえるような異空間を演出するものとしていただけると嬉しいです。本来、仏壇を前に故人の供養を祈る、という行為はこのように遺族の思いを和らげるという役目をも果たしていた、と考えています。
 



新商品 「偲壇」
 

新商品「偲庵」
 

新しい仏壇・仏具の開発は、苦労されたのではないでしょうか。

 従来、弊社は仏壇・仏具のメーカーではありませんでしたので、デザイナーの鈴木氏にもご協力いただききながら、手探りで、作り手になってくださる方を探し回りました。例えば、りん(仏具の1種)などを製作してもらっている高岡銅器で有名な株式会社能作は、以前からショールームに商品を展示していたこともあり、新商品開発にもすぐに賛同いただけました。
 一方、竹を用いた「偲壇」の製作においては、そもそも竹を用いた仏壇が無いこと、また竹の模様をきれいに出すことが難しいことから、うまく竹を加工してもらえるところを探し回り、結果的に仏壇製作未経験の国内家具メーカー(株式会社イイダアックス)が製作してくれました。さらに、安全に配慮した、ろうそくカバーのガラスは東京の廣田硝子社、仏壇の前を覆うための簾は大阪金剛簾の井上スダレ社に製作をお願いしています。いずれも、国内生産にこだわった結果です。
 

販路を開拓するにあたり、これまでどのような取組をされてきたのでしょうか。

 昨年11月に東京ビッグサイトで開催された、インテリア市場のための国際見本市であるIFFT(Interiorlifestyle living)において初めて新商品の展示を行いました。当初は、仏壇・仏具が集まる見本市への出展も検討したのですが、今回の商品コンセプトからして従来の仏壇・仏具のあり方に捉われないマーケティングも必要と感じ、IFFTへの出展を決めました。IFFTに出展をしてみたところ、来場者の皆様には一つのインテリアとして受け入れられ、百貨店等から多くの引き合いがありました。これを契機に、現在はパートナー探しを進めているところです。
 

御社の仏壇仏具事業における展望を教えてください。

 現在は、これまでにない形状・色彩の位牌を新たに開発中で、仏壇・仏具をより受け入れてもらえる商品作りを進めていきます。
 仏壇のある家が少ないこの時代、手を合わせて、身近な人に感謝する空間作りを進めることは、穏やかな心の形成や、人への尊厳を大切にする社会の形成につながっていくと感じています。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6794

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6794

最終更新日:2015年2月23日
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