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マスターズクラフト株式会社

会社概要

  • マスターズクラフト株式会社
  • 本社所在地:〒509-6101 岐阜県瑞浪市土岐町7206-46
  •  TEL: 0572 (68) 9341 FAX: 0572 (68) 6137
  • 設立年月日:平成3年6月18日
  • 代表者: 五嶋久年
  • 事業概要:食卓用陶磁器食器のデザイン、製造、卸、小売

会社HP

本事例についての問い合わせ先
  •  五嶋(ごしま)
  • TEL:0572-68-9341(代) goshima@masterscraft.co.jp

 
製作の様子
 

御社の沿革、事業内容について教えて下さい。

 1960年(昭和35年)、当社の前身である五嶋陶器が創業され、業務用中華・洋食器の産地内卸売業を行っていました。1991年(平成3年)に私(五嶋氏)が、先代とは違うジャンルの陶磁器の商売を行いたいという思いからマスターズクラフト(株)を設立し、2007年(平成19年)には自社工房にて箸置きの製造を開始しました。また、陶磁器の流通にも関心を持ち、2002年(平成14年)は品川プリンスホテルに、2 012年(平成24年)にはパレスホテル東京に直営店を開店し、本年9月にはザ・プリンスさくらタワー内で3号店を開店予定です。
 製造、卸売、小売共に共通して思うことは国産を大事に考え、特に地場産品を大切に思い販売しています。仕入先である窯元とは、デザイン・価格・品質・納期について良く話し合い、理解しあえたところから仕入れをしています。

 御社が海外展開を始めたきっかけを教えて下さい。 

 1995年くらいから国内市場の縮小化を肌で感じていました。海外には大きなマーケットがありもう少しモノが売れるのではないかと考え、1996年頃から海外の展示会に出展したいと考えるようになりました。1999年に海外の展示会に出たいと言う思いが強くなり、企画書にして当時の瑞浪市長に提案し、同じ思いの先輩経営者と、市長が力強く海外展示会出展支援を行ってくださいましたので、その事業を利用しました。アンビエンテに地域十数社で初出展し、現在まで毎年出展しております。メゾン・エ・オブジェにも3回出展しました。海外に出て行くための体制として、初期には社内のみならず社外の若手デザイナーにも声をかけ社内で仕事が終わった後に英会話教室を開いたり、岐阜県からの支援を得て海外のデザイナーのセミナーを何度も開いたり、海外のデザイン大学の大学院生を3組ほど受け入れたりして陶磁器デザインに対して考える機会を設けてきました。また、学生を4人受け入れたヘルシンキ芸術デザイン大学にもデザイナー3名と訪問し、学部長の案内で総長とも話をし、イッタラ社の見学とマーケッティング方針の説明を受けたり、小さな工房を訪ねたりデザイン交流を計りました。
一方で2007年くらいからは、アンビエンテの開催時期が、東京の自社の展示会と重なることから、物だけを出して出展しています。出展当初から比べかなり円高となったことから昨年末までは海外よりも国内市場に重点を置いて来ましたが、最近の円安傾向はチャンスかもしれないと考えるようになりました。東南アジア、欧州にも魅力を感じますが、もう一段の円安が必要です。販路に関しては、海外・国内にしばられず、どこで何が売れるのか、ということを判断して進出したいと考えています。
現在の海外への輸出ですが、パリにあるお茶関連のチェーン店への輸出と美術館、小売店や飲食店に小ロットで出荷しています。


2013年2月 ギフトショー出展
 

実際に海外の展示会に出展されて、気づいた点などあれば教えて下さい。

 展示会に関して言えば、国内も海外も同じで、いかにお客さんが買いやすい環境を整えるか、また、次を期待してもらえる商品提案ができるかだと思います。
注文を入れてくれようとしているにもかかわらず、出展側が在庫を確保していなかったり、輸送体制が整っていなかったりすれば、せっかくのチャンスも無駄になってしまいます。
 展示会では、見積もりにせよ、カタログ発送にせよ、納品にせよ当り前のことのですが約束したら必ず守ること、それが信頼関係へと繋がっていきます。
小売店の立場で仕入れてみると良くわかりますが、展示会では見せるだけ、意見を聞くだけで満足している製造元も多く、なぜお客さんが展示会に来ているかをしっかりと認識することが重要です。 
 私自身は商社出身のため、貿易手続きと海外進出は楽しみでしたが、地場産業の製造業にとってはその部分が弱く、団体でまとまって展示会に出展するときに貿易商やコンサルタントに丸投げしてしまいがちです。しかし、本気で顧客を世界に求めるのであれば勉強会を開くなどして、自分たちで輸出できるような体制を取らないと海外で展示会を行う意味は半減してしまいます。


パレスホテル東京のショップ


パレスホテル東京のショップ


ショップを東京に2店出されていますが、御社の事業の中でどのような位置づけで展開されているのでしょうか。

 2店のショップはいずれも外国人の宿泊率が高いホテルの中にあります。ホテルのショップには良質な和雑貨のお店が少ないので、チャレンジしてみようと思いました。当初はアンテナショップや自社製品のショールーム機能としての役割を考えていましたが、ホテルではお土産としての購入が多く一般的なニーズを把握するには少し違っていました。
一方で、少なくとも日本製品を買おうとする外国人は一度や二度は必ず東京に宿泊します。その際に店で見たものを海外で売りたいと言うことで輸出につながった経験もあり、日本の東京と言うよりも、世界の東京にあるショールームとして応用できないかと考えています。
ただ、小売は小売としての採算性が求められますので、現在3店舗目の進出を決め小売業としてきちんと商売をしていきたいと思っています。
 当社の工房は岐阜県瑞浪市にありますが、地方にいるとモノが売れるのか売れないのか、なかなか情報をつかみづらいことが欠点です。東京にショップを出すことによって、日々の売上げの中でリアルタイムにお客さんの消費マインドが伝わってきますし、お客さんの声を直に拾うことができ当社にとって非常にメリットであると感じています。
 社内にはデザイナーが3人おります。営業などでお客様から要望を受け、新商品のアイデアにつなげることが結構多く、ギフトショーなどの展示会に出展することは、お客様のニーズを感じることができる貴重な機会と考えています。
 なお、近年ではネットでの販売も広がっていますが、当社では自社でのネット販売にはあまり魅力を感じておりません。陶磁器は手に触れてその良さがわかるものです。また卸先となると陶磁器等の地場産品は全国どこで買っても値崩れしないのが大事だと思いますが、ネットは売り先によっては値崩れもあります。販路を拡大するといっても、ネット販売への卸売りは慎重に検討すべきだと考えています。
 

ブランドをつくるということについて、考えを聞かせて下さい。

 そもそもブランドというものは、「つくる」ものでなく「できる」又は「なる」ものだと考えています。
ブランドも地場産業の立場から考えると、業者ブランド(と私が勝手に言っていますが、B to Bで仕入先)と消費者ブランド(消費者にとってのブランド)があり、製造業にとっては、立地条件と規模と考えによって全てが消費者ブランドを目指す必要はないと思います。
しっかり作ったものが飛ぶように売れ、使用され続けて評価が高いものを作り続ける先に求めなくともブランドができるのではないかと考えています。


2013年6月 インテリアライフスタイル出展
 

今年6月に東京で開催されたインテリアライフスタイルの「JAPAN STYLE」に出展されていましたが、感想などお聞かせ下さい。

  レンジタイルと言う新製品を投入しました。
そもそもの思いは、何とかして地場産品を多く世に出したい、一方で現代人のライフスタイルには電子レンジが欠かせないというマーケットのニーズから商品開発を進めました。
最初の試作は5年ほど前ですが、技術的な問題点をクリアーし商品発表にこぎつけることができました。展示会では見かけは壁掛けになるインテリアのようですが、実際は鍋敷きに使えると言うもので今までになかったご商売のお客さんから引き合いを多く頂きました。結果的には大成功であったと感じています。

 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2013年9月25日
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