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Japan creation space monova

組織概要

  • Japan creation space monova
  • 運営会社:有限責任事業組合プラスディー
  • 本社所在地:〒163-1062東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーリビングデザインセンターOZONE 4F monova
  • TEL:03-6279-0677 FAX:03-3344-5808
  • 設立:2006年4月1日
  • 出資金:620万円
  • 事業概要:地域の技術・素材を活かした商品を小売・流通関係者、都市生活者に紹介する総合ショールームの運営等
     

会社HP

本事例についての問い合わせ先

(上記連絡先をご参照下さい。)




「monova」全景
 

本日は、日本各地の技術・素材を活かした商品を小売・流通関係者、都市生活者に紹介するための総合ショールーム「monova」のプロデューサー、杉原広宣様にお話しを伺います。まず、「monova」をオープンするまでのお話しをお聞かせ下さい。

 私(杉原氏)は、このビルの運営会社のリビングデザインセンターに勤めていました。そこでは、イベント企画を担当しておりました。その中で、地域のデザインや伝統工芸品を紹介するイベントを行ったり、有田焼のプロダクトの開発にも携わるようになったり、というように伝統工芸品に関わることが多くなりました。
 また、04年から経済産業省のジャパンブランド育成支援補助金が始まり、その補助金を活用しているいくつかの事業にプロデューサーとして携わりました。その縁で、伝統工芸に携わっている方々との人脈も広がりました。
 また、06年から、中小企業基盤整備機構が主催する「和のある暮らしのカタチ展」をプロデュースすることにも繋がりました。そこでは、感度の高いエンドユーザーの視点に耐えうる伝統工芸品を選定して、作り手とエンドユーザーの出会いの場を作ることを目的としました。
 当時はまだ売り場が伝統的な売り方に固執しており、消費者の生活に繋がるような提案がなされているところは少なかったと思います。私としては、いくつものイベントを実施している中で、作り手も感度の高い消費者も割と同じ感覚でいるのだけれども、その真ん中にいる売り手が旧態依然としていて、売れるかどうか分からない新しいモノを取り入れたがらないでいる、という感覚を持っていました。そうであれば、作り手と使い手を直接結びつけることを自分でやってしまおう、と思いました。展示会に出展して販路開拓することも一つの方法ですが、エンドユーザーに直接伝えていった方が早いし、エンドユーザーに受け入れられればバイヤーの方々は後からついてくるだろうとも考えました。その通り、「和のある暮らしのカタチ展」の2年目、3年目には、バイヤーの方々の来場が増え、それによって新しい販路ができた、良い取引ができたといったお声をいただきました。
 そのような経験から、ものづくりに携わっている方々に特化したビジネスをしたいと考え、独立して、11年8月に「monova」をオープンしました。
 

「monova」の一番のミッションは何ですか。

 やはり、エンドユーザー、小売・流通の方々を含め、たくさんの色々な方々に商品を見ていただいて、各メーカーさんとの取引を増やすということです。
 自分で販売することも考えたのですが、それよりもメーカーの方に様々な取引先を紹介し結びつけていった方が貢献度が高いと考え、それを大きな目的として位置づけました。
 小さいスペースですが、各メーカーの東京のショールームとして使ってもらい、私たちはその運営をサポートするというスタンスでいます。
 

作り手、メーカーに求めていることはありますか。

 「monova」に置く商品は選定しています。メーカーが置きたいものを何でも置くのではなく、従来の工芸品のままではなく新しい技術やデザインが備わっている商品、将来的に伝統工芸品になるようなロングセラーとなる可能性がある商品を見極めています。ですので、そのような一定のハードルを越える商品の提案を求めています。
 また、「monova」に置きさえすればバイヤーの方の目にとまるというわけではありませんので、商品の陳列や営業ツールの作成を含めたプレゼンテーションの仕方やバイヤーの方々に対するフォローの仕方は、私たちと一緒に、各社さんにも主体的に考えて行動してもらうようにしています。各メーカーさんには、いずれ、「monova」を卒業し自立していただきたいので、何でも代行するのではなく、あくまで一緒に考えていきましょう、という姿勢です。
 バイヤーの方への紹介のし易さという点では、メーカーさんのホームページやカタログ、パンフレットといった販売促進のツールが整備されていたり、地元の直営店等の受け皿があった方が良いです。また、エンドユーザーであれば商品と包装があれば売り買いは成立しますが、取引となると書類の作成、納期を守ことなどといった基本的なことを含め、関係する様々なことに対応することが必要ですし、対応がスムーズであるかどうかは取引の成立にも大きく関わります。
 メーカーに対しては、商品だけ、技術だけあれば良いという姿勢ではなく、販路を開拓するための様々なハードルを、ステップアップしながら越えていこうというマインドがあれば、私たちは喜んでお手伝いさせていただきます。
 「monova」は、メーカーやその商品を世の中に曝す場であり、そこで刺激を受けて、様々なことを勉強できる場であれば良いと思っています。


富山県高岡市の「おりん」
 

「monova」さんとして、小売・流通関係の方々に見てもらうために、どのような工夫をしていますか。

 常設で約30社さんの商品を展示していますが、「monova」に来ていただくお客様が常に新しい情報に触れられるように、2週間に1度、企画展示を切り替えています。それを毎回、個別に顧客の方々にお知らせしたり、プレスリリースを出して雑誌等の記事に書いてもらったり、ということをしています。なかなか広告宣伝費はかけられませんので、プレスリリースの書き方を工夫して、なるべく記事に取り上げてもらえるような情報発信の仕方をしています。なお、このような「monova」の運営に関する取組に関しては、メーカーの方々に対して、失敗も成功も含めて、なるべくリアルに報告するように努めています。
 また、「monova」をバイヤーの方との商談の場としても活用いただいています。バイヤーの方が個々のメーカーさんとの商談を行う際に、展示している他のメーカーさんの商品に目がとまることもあります。そうすると、メーカー間でのバイヤーの共有ができます。実際に、そういう意識を持って、敢えて「monova」で商談をしてくださるメーカーの方もいらっしゃいます。
 また、現在スタッフは3名おりますが、産地や商品の勉強を常にしています。特に、エンドユーザーから質問をいただくことが多いので、その質問に耐えられるよう、メーカーに対してはエンドユーザーの目線で質問をして情報を引き出すようにしています。


企画展の様子(日本のもの作りを軸にした、豆盆栽展)
 

国内需要が縮小しているとよく言われますが、国内市場の可能性についてどのようにお考えですか。

 取り扱っている商品はほぼ手作り品ですので、そんなに急成長する産業ではありません。人口減少、高齢化という現実はありますが、将来、子どもたちが、日本のものはやっぱり良いなと思ってもらえるよう、国内市場の更なる開拓をして、残していかなければならないと思っています。
 むしろ、消費者の方々が、安いものでも良いと思ってしまっているところが問題だと思っています。その価値観を変えるような仕掛けを打っていけば、国内市場も充分に掘り起こせると思っています。
 将来的に海外の需要を取り込むにも、まず国内で売れるモノであることが前提であると思っています。まず身近な地元での営業努力をして、地盤を固めたら東京などの都市部に進出するというように、自ら考えて行動し、一歩ずつ進むことが大事だと思います。
 

「monova」の今後の方向性について教えてください。

 将来的には、「monova」に置いてある商品だから大丈夫だね、と流通・小売関係者の方に言ってもらえるまで、信頼を築いていきたいと考えています。そうなるためには、個々のメーカーの方にも、商品の質や対応力はもちろん、販路開拓の経験を積んでいただきたいし、そういうメーカーの方々が増えれば、全体としての信頼感が高まると考えています。
 また、個々のメーカー、商品によって、取引相手や売り場が合うか合わないかや、希望する取引の規模は異なりますので、「monova」としては、百貨店やインテリアショップ、セレクトショップ、通販、インターネットなど、様々な売り手の広がりを持ち、ご紹介できる選択肢を増やし続けることが大事だと思っています。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年11月25日
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