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中川装身具工業株式会社

会社概要

  • 中川装身具工業株式会社
  • 所在地:〒111-0052 東京都台東区柳橋1-29-7
  • TEL:03-3861-2111
  • 設立年月日:1949年(昭和24年)1月
  • 代表者:中川 繁樹
  • 事業概要:アクセサリー用チェーン・関連製品、及び完成装身具の製造・販売

会社HP

本事例についての問い合わせ先

本社 営業本部
メールアドレス: info@nakagawa-tokyo.co.jp


ベーシック・チェーン
 

御社の沿革、事業内容について教えて下さい。

 創業は1930年(昭和5年)です。かんざし職人の家で奉公をしていた創業者が、現在の装身具雑貨製造の基礎となる技術を生み出して商売を成功させ、合資会社を設立したことが始まりです。創業時より市場はアメリカを始めとした海外であり、国内への販売を始めたのはずっと後でした。1930年代には、キリスト教用のローザリー製造の依頼があり、アメリカやカナダへの輸出が拡大していきました。
 1950年代には、鎖や金具等多岐にわたり製造を開始し、大量生産を可能にするために独自の自動製鎖機を開発しました。1972年にはアメリカに現地法人を設立し、アメリカの3大アクセサリーメーカーに販売を開始しました。その後、ドイツ・香港に現地法人、スリランカに生産工場を設立し、グローバルに事業を展開しています。
 装身具用の鎖や周辺パーツの製造がメインですが、完成品、OEM商品、ライセンス商品の製造や、スワロフスキー社のリコメンデッド・ホールセラーも行っています。

 
メッキ付チェーン             SWAROVSKIガラスなどを組み込んだアレンジ・チェーン       
 

新製品開発はどのように行われているのでしょうか。

 装身具用の鎖や周辺パーツについては、開発部隊という専門の機関は置いておらず、営業と工場双方から新製品のアイデアが生まれています。営業からは、普段の顧客との取引やトレンドを踏まえて、工場にリクエストをします。また、工場では、若手が集まって現在のトレンドの研究や新たな製法についてアイデアを出し合う場が自発的にできており、そうした場で考案されたものや、新しい機械の導入や技術によって生まれた鎖のパターン・デザインを、営業に持ちかけます。営業側の視点だけでは技術面の問題がカバーできませんし、工場側の視点だけでは、自分達の作りやすいものに偏ってしまう可能性もあります。互いの視点から日々コミュニケーションを取ることにより、バランスが取れた新製品の開発ができていると思います。
 

銀製チェーン

部品だけでなく、ライセンス商品、完成品も手がけていらっしゃいますが、そのきっかけを教えてください。

 ライセンス商品については、1995年にウォルト・ディズニー・エンタープライズ社(現ウォルト・ディズニー・ジャパン社)とライセンス契約を結びました。当初は銀製品から始めましたが、現在ではアクセサリーや小物等多彩な展開をしています。
 当社は装身具用の鎖や周辺パーツ、いわゆる「部品」をメインに製造していますが、完成品を作る能力ももちろんあるため、そちらも作りたいとは以前より考えていました。しかし、部品メーカーであるが故に消費者に対してブランド力が無い当社が、いきなり独自ブランドを作ることはハードルが高かったことから、ディズニーという大きなブランドの製品を作ることから始めるという選択をしました。ディズニーという世界的に成功しているブランドとお付き合いできたことによって、マーケティングの重要性、デザインから商品化へのプロセス、商品の見せ方などを学ぶことができました。
 以上のようにライセンス商品の展開は実現できましたが、部品のみを作っていくことへの限界はずっと感じており、自分達の手で作った製品を、直接消費者に販売するルートを確保するためにも、オリジナルライトジュエリー(完成品)の製造販売を始めました。様々なルートがあると思いますが、我々の業界では、一次メーカー、二次メーカー、問屋、小売りチェーンなどの複数の流通経路を経てようやく消費者に届く場合が多く、またメーカー直販となると自社で店舗を持つというリスクもあったため、当社はテレビ通販からスタートしました。また、オンラインショップも大事な販売経路になっています。
 

御社は海外展開を早くから始められていますが、どのような方法を取られているのでしょうか

 先述のとおり、当社は各地に現地法人を置いています。現地法人を設立する前に駐在員事務所を置くこともありますが、現地に代理店を置いたり提携企業を設けたりすることなく、現地法人を作ってしまいます。リスクは当然ありますが、もちろん需要のある地域・国を選んでいますので、やみくもに現地法人を置くわけではありませんし、現地の企業として得られる情報やネットワークは大変貴重です。
 ちなみに、ヨーロッパ(ドイツ)では日本企業として進出してもなかなか相手にしてもらえませんでしたが、現地法人が関係を築いたドイツの企業を通じて営業をかけてもらったところ、数年かかっても実現しなかった商談が成立したということもありました。ヨーロッパではある程度の年月を経て得た信頼関係が無いと、ビジネスとして成り立たないと痛感した出来事でした。そのドイツの企業と利害が一致しないのかと聞かれることがありますが、同じ装身具用の鎖と言えども、作っている種類が違いますので、お互いを補完する関係にあります。ヨーロッパで販路を開拓する上で、そういった現地の良きビジネスパートナーを見つけることも、一つの選択肢かと思います。


オリジナル・ライト・ジュエリー

海外の展示会に出展されて気づいた点があれば教えて下さい。

 欧州、アメリカ、香港などの展示会に出展しています。アメリカは10年ほど出ていますが、やはり大事なことは出展し続けることです。おそらく海外の展示会の経験が豊かな企業は皆さんそうおっしゃると思います。また、どのブースで出展するかということもとても重要です。日本企業が集まっているブースに出展をしていた時は、注目が集まらず失敗もしましたが、日本企業の枠にとらわれず、カテゴリー別のブースで出展したところ、引き合いが増えました。ブースを選択する際には、自社の何が一番強みでアピールすべきなのかを戦略的に考えて出展するロケーションも大事だと思います。


オリジナル・ライト・ジュエリー 

御社が大切にしている点や今後の展望をお聞かせください。

 当社は部品の製造がメインであり、BtoBが大半を占めています。中川の製品なら安心だ、という取引先の信頼が何よりも大切ですので、不良率を限りなく下げること、クイックデリバリー、安全な製品、原材料の把握など、一つ一つ丁寧に行っていくことに重点を置いています。
 部品メーカーとして引き続きブランド力を上げていくのはもちろんのことですが、できれば、中川装身具工業の名前が一般の消費者にも知られるようにもなりたいという希望を持っています。
 有名ブランドのネックレスの鎖、鞄の金具等に当社の製品は多く採用されていますが、もちろんそれを宣伝することはできませんし、一般の消費者も部品がどこで作られているかなど気にかけないと思います。しかし、やはり完成品を作ることができる能力がある以上、多少くやしいという気持ちがあることも正直なところです。スタートしたばかりのライトジュエリーも早く軌道に乗せ、将来は消費者から「質の良い中川のチェーンを使ったネックレスがいい」と指定されるような企業になりたいと思っています。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年5月26日
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