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有限会社たがみ

会社概要

・ 有限会社たがみ
・ 本社所在地:〒114-0001 東京都北区東十条2-5-15
  TEL:(03)-3914-5651 FAX:(03)-3914-9245
・ 代表者:代表取締役 田上 健太朗
・ 設立:1980年(昭和55年)1月23日
・ 資本金:400万円
・ 従業員数:6名(パートタイマー含む)
・ 事業概要:文具・印刷・オフィス用品・オフィス家具・教育用品・OA機器・ゴム印の販売

会社HP

本事例についてのお問合せ先

Tel: 03-3914-5651  Fax: 03-3914-9245
 mail: info@tagami-bungu.com


店舗外観
 

御社の沿革、事業概要について教えて下さい。

 1980年(昭和55年)に創業し、東京都北区東十条、北区保健所の前で文具店を営んでいます。いわゆる昔ながらの商店街の文具店です。
 事業は、外商として企業、公的機関への事務用品の納入、店舗やオンラインショップでの消費者向けの販売を行っています。
 文具店とはビジネスコンビニでもありますので、ビジネスのシーンで必要な文具、オフィス用品・スチール家具、OA機器等を取りそろえています。また、ゴム印、印刷製造も請け負っています。
 また、文具は趣味用品、嗜好品の性格もあります。私の好きなデザインの優れた文具、かわいい文具、おしゃれな文具も積極的に取り扱うようにしています。
 

昨年に田上健太朗様へと代表が変わられましたが、事業承継に至るまでの経緯等を教えてください。

 私(田上健太朗氏)は、22才で店に入り、先代である父とともに経営に参加しておりました。当社は先代が立ち上げたものであり、納品先の企業を開拓し、現在の規模まで育てあげたものです。私も経営者として先代を尊敬していますが、5,6年ぐらい前からでしょうか。先代自身から、最近の業界の流れに対応することが難しくなってきたとの言葉が出てくるようになってきました。
 文具は新商品が出るペースも早く、また、必需品として納品先からは即応性を求められる商品です。業界の流れ、インターネットの普及等の世間の流れに即座に対応できる体制をとる必要があります。このため、先代も私への事業承継を真剣に考えるようになったようです。私自身も、商売を抜きに考えても文具が好きであり、いつかは会社を継ぐものだと思っていました。
 具体的に、承継までのタイムスケジュールを決めたのは3年ほど前です。私自身も経営に参加していましたが、会社の代表を勤めるとなると、これまでとはまた違った知識、人脈が必要となります。それを徐々に教わり、引き継ぎつつ、昨年の10月に正式に代表変更の登記をしました。
 

代表として会社経営、店作りを行う中で心がけている点を教えてください。

 興味がある経営関係のセミナーには積極的に参加するようにしています。また、知らない町を歩くときは必ずその地域の優良店をのぞくようにし、自社との違いはなにか、真似できる良い点はないかチェックしています。
 経営者としての先代の功績は認めていますが、一方、私だからこそ出来る点もあるはずと考えています。外商関係では、幾つかのオフィス通販の販売店でおりますので、お客様に合ったサービスをご提案しています。伝票や封筒、名刺などの印刷物からゴム印等の作成、記念品から販促物の作成等も行っております。
 また、取引先からのご要望にも出来る限りの対応をとるように心がけています。例えば、ある取引先から、これまで当社で取扱いのなかった商材の問い合わせがありました。文具とは違った流通をとっている商材でしたが、メーカーに問い合わせをし、新規取引させていただいたり、卸してくださる問屋を一から探し、対応しています。
 外商において、お客様のニーズに応えるのはプロとして当たり前ですが、ご要望以上の商材、そして価格においても、お客様の期待に応えられるようなサービスを展開しています。
 消費者向けの店舗小売では、私と同年代の方、20代、30代の方々もふらっと入りたくなるような店を目指しています。文具というものは事務用品・必需品としての性格があり、必要とされている方は必ず購入する商品です。そのためもあってか、以前は、対消費者向けのPR、店舗づくりがおろそかになっていた点は否めないと思います。
 お客様が、嗜好品としての雑貨を選ぶような気持ちで店に入られ、商品を見て、使いたい・買いたいという気持ちを持たれるような工夫が必要と考えています。商品のPOPも手書きやパソコンで全て自作しています。店員という立場に縛られず一文具愛好者としてのコメントを載せ、商品の魅力をアピールするようにしています。その気持ちが届いたのか、新しいお客様にも少しずつ浸透し、足を運んでいただけるようになってきました。


 

文具を始めとした事務用品は、消耗品として価格を重視される傾向があります。そのような中、文具店としてどのような対応を取っていくべきと考えていますか。

 購入する側にとって、価格は重要な要素です。同じモノを購入するのであれば、1円でも安いものを求めるのは当然のことですし、それに対して小売店として異を唱えることは出来ないと思います。
 ただ、必ずしも、価格だけで購入する店を決めているわけではないと思っています。小売店とは、メーカーよりも一歩踏み込んだ立場、身近な立場から、商品を紹介・提案していく存在だと考えています。お客様から、便利だな、頼みやすいなと感じていただけるようになれば、価格以外の要素も考慮していただけるようになるのではないでしょうか。また、商品の数量がまとまれば特別価格もご提案できるのも、メーカーとの太いパイプがある小売店だからできる事です。
 当社では外商として、事務用品のひとつであるプリンター用のリサイクルトナーの販売も行っています。トナーという商品は価格以外での差別化が難しいのですが、アフターメンテナンス等の附加サービスで、当社の味を出そうと試行錯誤しています。少しずつではありますが、購入先として当社を選んでくださるお客様が増えてきているところです。
 また、お客様からオフィス家具の新規購入、引っ越しに伴う備品入れ替えのご相談があった際は、単に商品を納入するだけでなく、お客様に一番近い小売店の立場から、無料レイアウトを含めご提案するように心がけています。
現在、ホームページをきっかけに、遠方の企業や学校、公的機関等から、文具、スチール家具、販促品や粗品、景品等のお問い合わせをいただけるようになってきました。地域以外の方に納品というのは、当初は戸惑いがありましたが、現代社会に合わせた形として、お客様にご提案から納品までのサービスにおいては少しずつ自信をつけております。
 店舗小売でも、お客様を待つだけでなく、この店に来れば面白い商品がありそう、仕事帰りに寄ってみようと思っていただけるような店づくりが必要と考えています。必要だから買う、価格が安いから買うだけではなく、この店は面白い、この店で選ぶのが好きと思われるような存在を目指しています。


(家具の設置&運動会の景品用の文具SET)
 

HPやブログ等でのおすすめ文具情報の発信を積極的にされておられますが、取組を始めたきっかけ、思いを教えてください。


 最近の消費者の方々は、モノを買おうとするときにインターネット上で価格や口コミ情報を調べます。このような中で、小売店としても消費者が求めている情報を提供していくのは当然の流れと思っています。また、消費者の方々から当社を親しんでもらうという観点からも重要だと思っています。
 しかし、実際に情報発信を継続していくのは大変です。当社も情報発信を始めた当時は、どのようなアピール方法があるか試行錯誤しました。「モノを売る」という感覚だけでいけば、こちらが売りたい商品をPRするのが常道です。事実、そのような形で情報を発信していました。しかし、これは続きませんでした。なぜならば、発信をする私たち自身が楽しくなかったのです。
 今は、「売りたい商品」というよりも、一人の文具愛好者として「知ってもらいたい商品」を紹介するような気持ちで情報を発信しています。その方が、どうすればこの商品の魅力を伝えられるだろうか、どの角度の画像が一番魅力的かと、色々と考えるようになりますし、私たち自身も楽しいので継続して行うことが出来ます。
 ホームページやブログをきっかけに、広島県や岡山県等、遠方から来店していただいたこともありました。当社のことを思い出していただき、足を伸ばしていただけたのだとしたら、とても嬉しいです。
 小売店だからこそ伝えられる文具の魅力、文具を使う楽しさがあると思っています。


 

オリジナル商品を取り扱われておられるようですが、開発の経緯等を教えてください。


 オリジナル商品を開発するというのは文具店として前々から抱いていた夢でした。
 当社には「たがみぼうや」というマスコットキャラクターがいます。こちらは、当社にもイメージキャラクター、ゆるキャラのような存在が欲しいと思い、私と妻がイラストを描きあい生み出したキャラクターです。このキャラクターを使って、何か出来ないものか、コストが見合うものが出来るか検討した結果、オリジナルゴム印を製作しました。
 作った当初はどれだけの動きがあるか未知数だったのですが、学校での評価印、結婚式の二次会、グリーティングカード用として購入されている方がいらっしゃるところです。現在、20種類のデザインを揃えています。現在も新たなオリジナル商品を開発中です。


 (たがみぼうや)

最後に、先代から承継した会社を続けていく中での今後の目標について教えてください。


 有限会社たがみを生み育ててきた先代を尊敬し、培われてきた評価、人脈を守っていくことは大事だと思います。しかし、今後も事業を続けていくためには、常に新しいアイディアを実践していくことが重要だと考えています。
 経営者として会社の規模を大きくしたいという思いもありますし、一人の文具愛好者として楽しい文具、おしゃれな文具を世の中に紹介していきたいとも思っています。
 当社との出会いをきっかけに文具を好きになる人が増えていくような、そのような会社に育てていきたいです。



 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2013年10月15日
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