経済産業省
文字サイズ変更
アクセシビリティ閲覧支援ツール

株式会社tao.

会社概要

  • 商号:株式会社tao.
  • 所在地:〒760-0072 香川県高松市花園町2丁目1-8 森ビル 2F
  • 代表者:久保 月
  • 設立:2002年(平成14年)
  • 従業員:6人
  • 事業概要:グラフィックデザイン、小売店舗の運営等

HP

本事例についての問い合わせ先

  • 電話:087-833-1361
  • FAX:087-816-5737

御社はグラフィックデザインが主業かと思いますが、工芸品の小売店であるIKUNASを開業されたきっかけを教えていただけますか。

元は会社の事業と言うよりも、当社の代表の久保が地元である香川県の工芸品に惚れ込んだ結果が今につながっているというところでしょうか。自身が愛するのに留まらず、香川の工芸品の魅力を広く伝えたいと、工芸品や職人にフォーカスをあてた書籍の自費出版までするようになりました。
また、書籍の刊行を続けていく中で、香川の工芸品を全般的に取り扱うお店がないことを残念に思い、自ら小売店舗として「IKUNASg(イクナスギャラリー)」を起ち上げました。書籍を通じて工芸品に興味を持たれた方が実際に手に取れる場が必要だと考えたのです。
開業当初は並べる品も少なかったのですが、書籍の取材を通じて知り合った工房、職人の方々のご理解とご協力を得て、現在の規模にまで育ってきました。


香川の工芸品の魅力はどこにあるとお考えですか。

香川県で指定されている伝統工芸品は38品目と全国でもかなり多い数で、古くから物作りが身近にあった場所です。それだけに、作られている工芸品は日常に即している物が多く、単なる美術品とは異なり、使う人の顔がはっきり見えている事が魅力だと思います。だからこそ作り手の職人の方々も現代の使い手のニーズに対して柔軟な考え方を持っている方が多く、20代、30代が使ってみたいと思えるような新しい工芸品が生まれているのも魅力のひとつです。


来店者はどのような層の方が多いのでしょうか。

40代から50代くらいの女性のお客様が多いですね。手作りの品はどうしても価格が高くなりがちですので、身の回りのモノにこだわりを持ち、それを叶えられる方が買われているような傾向です。
ただ、最近は若い方でも工芸品に興味を持たれることが増えているように感じます。自分の普段使い用としては手を伸ばしにくいけれど、結婚式の引き出物といった特別な想いを伝える手段として、当店の品を選ばれる方が増えています。工芸品の価値が再認識され始めてきているのではないでしょうか。
また、店内で高松張り子の絵付け体験等のワークショップを開催しているのですが、非常に盛況です。観光誌に取り上げられたこともあって、観光客の来店も増えています。工芸品は地域の伝統と歴史を手にとって感じられますので、観光産業との連携も進めやすいのではないでしょうか。

(高松張り子の絵付け体験)



作り手とはどのような関係を築いているのでしょうか。

小売店舗として運営していくためには、採算性も重要です。一目で技術力を感じる、美しい品だったとしても、消費者に受け入れられる価格帯でないと手にとっていただけません。また、当店は生活の中で工芸品を使っていただくことをコンセプトに商品を選択していますので、現代の生活様式に溶け込む商品である必要があります。
このため、単に作り手から商品を仕入れるのではなく、小売店舗として得られた消費者のニーズや最近のトレンドも伝え、商品開発の参考にしてもらうようにしています。香川の作り手は新しい発想を柔軟に取り入れる方が多いですので、お互いの意見を出し合った結果、思いもよらぬ面白い商品が出来上がることもたびたびです。
作り手との信頼関係を築いていく中で、IKUNASのオリジナル商品も生まれました。例えば、高松には「組手障子」の職人さんがいらっしゃるのですが、この技術を活用して箸置きを開発していただきました。釘を使わずに造形するといった組手の特徴が手にとって分かるのですが、意外なことに子ども達からの人気が高いです。組手の仕組みを面白く感じるのでしょうか。伝統工芸の魅力は思わぬところに隠れているように思います。

(組手箸置き)


(香川漆器の水玉カップ)


御社が触媒となって、作り手同士の交流も生まれているようですね。

小売店舗の他にも展示会やイベントも企画しておりますので、そういった場面で出会いが生まれているのかもしれません。工芸品という分野は異分野との交流が少なかったようにも思います。IKUNASを通じて、作り手に新しい刺激を与えることが出来れば嬉しいですし、商品PRの場としても活用していただきたいと考えています。
現在、讃岐職人×サヌキデザイナーをコンセプトとした「SANUKISAN」プロジェクトを進めています。香川県には工芸品の他にも様々な分野のクリエイターがいらっしゃいます。お互いの感性をぶつけ合うことによって、工芸品に新しい価値が生まれることを期待しています。

(丸亀うちわ×イラストレーター)


(香川漆器×革小物デザイナー)


最後に、今後の事業展開を教えていただけますか。

香川県に限らず、四国のものづくりがもっと元気になってもらいたいという思いがあります。2013年から「SHIKOKU CRAFT」と言う四国4県の手仕事を発信する取組を始めました。四国では、徳島、香川、愛媛、高知の4つの県がそれぞれの気候・風土の中で手仕事の伝統を受け継いできました。この手仕事の魅力を他の地域にも伝えていきたいと考えています。
また、工芸品だけではなく、食分野との連携も大事だと考えています。地域の工芸品にはお土産物としての性格もありますが、価格が高いことが難点です。お土産として気軽に買うことができる食品と連携して、次に来たときは食品だけではなく工芸品も買ってみようかなと思わせる仕組みづくりができればと思っています。
小売店を運営しているからこそ分かること、視点、人脈をいかにして作り手と共有していくかを引き続き考えていきます。

(高松張り子をモチーフにした奉公さん飴)

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2014年9月1日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.