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トーホー株式会社

会社概要

  • トーホー株式会社
    本社所在地:〒733-0003 広島県広島市西区三篠町2丁目19-6
  • TEL: 082-237-5151 FAX:082-238-0032
  • 創業年月日:1957年12月
  • 代表者:代表取締役 山仲 巌
  • 事業概要:  グラスビーズ製造販売、各種服飾材料・手芸材料の販売、ビーズ関連商材の企画、製造、販売、ガラスの里(観光施設)運営

会社HP

本事例についての問い合わせ先

担当者名:山仲 元(常務取締役)
電話番号:03-3862-8548(東京支店)
メールアドレス: h-yamanaka@toho-beads.co.jp

 

世界のビーズ市場はどのようになっているのでしょうか。

 グラスビーズやシードビーズは、世界の中でも日本、チェコ、中国、インドの4カ国が主な生産国です。日本ではビーズの中でも高級品を作っており、世界の中で大きなシェアを取っているというよりは、高品質のものを要求される市場に購入いただいております。

 
 

他社・海外とどのような点で差別化を図っているのでしょうか。

 人件費では海外に負けてしまいますので、当然価格では無く高い技術力による品質面です。同じビーズであっても、穴を大きくして糸を通しやすくしたり、割れづらくするために強度を上げたり、色の安定供給等、品質部分で勝負をしています。日本の消費者は海外より断然見る目が厳しいので、その環境の中で品質・サービスともに育てられているということを、海外に出始めてから強く感じています。
 

商品開発・販路開拓にあたっては、どのような取組をされていますか。

 商品開発にあたっては、マーケットの把握と、想像を超えるものを作り続けること、この2点を大切にしています。マーケットの把握としては、3年ほど行っている日本シードビーズ協会の活動が良い情報収集の場となっています。当協会でインストラクターを養成しております。各インストラクターがビーズの作り方教室を開いていますが、教室で日々聞こえてくる要望や改善すべき点を商品開発・販路開拓に生かすことができています。ビーズの穴を大きくするというアイデアも、ここから生まれました。
 想像を超えるものを作り続けるということはとても難しいですが、自分の足で海外へなるべく出向き、トレンド等を把握した上で次にどのような商品が良いのか見極めるようにしています。
 販路開拓では、商品を一度問屋さんに送ってみるということもしています。人は、一度美味しい物になれてしまうと、なかなか美味しくないものに戻ることができません。ビーズでもそれと同じように、一度使ってもらい、その使いやすさ、品質の高さから離れられないと感じて頂けたらと思っています。問屋さんについては、私達のポリシーを理解し、かつポリシーを持って売ってくれる問屋さんとお付き合いさせて頂いています。どの問屋さんでもTOHOビーズを扱い、どこに行ってもTOHOビーズが売られているという状況ですと値崩れしやすいので注意しなければなりません。ビーズというニッチな製品を製造している当社は「ニッチ・オブ・ニッチ」だと思いますが、それを扱う問屋さんも「ニッチ・オブ・ニッチ」です。お互いそうであるからこそ、心から信頼し、仲間だと思える相手を選ぶようにしています。
 

展示会の様子

御社の海外展開についてご教示ください。

 5~6年前からヨーロッパで本格的に販売を始めました。デンマークには40年来の得意先がいること、チェコのビーズ会社と連携していることが足がかりとしています。チェコのビーズ会社はライバルになりうるのでは、と疑問に思われるかと思いますが、ビーズの種類は実に豊富にありますので、チェコのビーズ会社で作っていないとタイプ・型のビーズを他社とマーケティングし、製造しています。お互いに自社に無いものをそれぞれの国で売ることにより、Win-Winの関係を構築してきました。そのネットワークを生かし、ヨーロッパ進出へと至っています。しかし、まだ始めたばかりですので、これからといったところです。
 なお、アメリカは数年前から更に力を入れています。当初、アメリカでは色々なところに売りすぎてしまい、値崩れ等トラブルが起きてしまっていましたので、地域ごと、市場ごとにお願いする問屋さんを分けていきました。その結果、当社の製品を売る仲間として問屋さん同士の関係も良好になり、展開しやすい環境を得ることができました。
 海外で新規開拓を行う場合には、国によって、自社で直接やりとりすることもあれば、貿易会社が現地で大きなコネクションを持っている場合は、貿易会社を通じてやりとりすることもあります。貿易会社を通す場合にも、任せきりにせず、当社の社員、特にビーズを実際に作っている者が一緒に行くことも大切にしています。どういう思いで作っているのかを説明できるかできないかで相手の納得感が違いますし、たとえ言語の壁があったとしても、その熱意や思いは通じるものです。
 

ビーズはどのような国で需要が高いのでしょうか。

 当社の販売先は、アメリカ、アジア(インドネシア等)、中国本土が大半を占めており、アメリカにはクラフト用、アジア、中国本土ではアパレル資材用がメインとなっています。クラフト用としてはアメリカ以外にも、ヨーロッパではデンマーク、ドイツ等で需要が高いと感じています。ライフスタイルの中にモノづくりが息づいている国は、相対的に手芸用品を手にとってもらいやすいです。地域性や気候風土も関連していて、暖かい国では仕事後や休日に外へ出る人が多いため、家で手芸をするという文化があまりありません。
 近年では、中国や台湾などでも富裕層を中心に少しずつクラフトの風土が根付いてきていますので、そのチャンスを逃さないようにもしたいです。
 

展示会の様子

ビーズの良さを広めるための取組等ご教示ください。

 一昔前にはどの町にも一軒はあった手芸店がどんどん姿を消していますし、手芸を趣味としている方を除いては、手作りをする機会が少なくなっています。元々は、完成品を購入すると高価であるために自分で作っていた方が多かったと思いますが、現在は購入した方が安いケースがほとんどです。そうしたことからも、国内では手芸市場そのもののボリュームが減っていると感じていますし、これでは、ビーズの良さに触れる機会が無くなっていってしまいます。
 そこで、当社オリジナルブランドを立ち上げてビーズで作ったアクセサリーを作り、完成品を売ることにしました。TOHOのビーズを表に出し、完成度を高めて、当社のブランド力とビーズ製品そのものの価値を上げていきたいという思いからです。国内の展示会においても、手芸用品向けだけでなく、完成品を東京国際キルトフェスティバルや国際宝飾展(ガールズジュエリー東京)にも出展しています。ビーズでこれだけのものが作れるのであれば、自分でも何か作ってみたいと思ってもらい、手芸全体が活性化すれば良いと考えています。
 また、ビーズビエンナーレという、ビーズを使ったアート作品の祭典も開催しています。クラフトだけでなく、アートからのアプローチの機会を作ることで、ビーズの可能性を広げていけたらと思っています。
 ビーズ教室で「教える」ということ、ビーズ作家活動を「アート」としてさらに確立させること、アクセサリーとしての「完成品」を売ること、この3方向から攻めることによって、ビーズそのものの需要喚起を図って行きたいと考えています。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6794

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6794

最終更新日:2015年3月16日
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