経済産業省
文字サイズ変更
アクセシビリティ閲覧支援ツール

株式会社トンボ楽器製作所

会社概要

  • 商号:株式会社トンボ楽器製作所
  • 本社所在地:〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2-37-22
  • 工場所在地:〒335-0011 埼玉県戸田市下戸田2-12-27
  • 代表者:代表取締役社長 真野 照久
  • 創業:明治35年(1902年)
  • 事業内容:楽器の製造販売

HP

本事例についての問い合わせ先

  • 電話番号:03-3802-2105

御社の成り立ちと取り扱っている楽器のラインナップを教えていただけますか。

明治35年(1902年)に創業者である真野清次郎(清八)が東京・上野で玩具問屋を創業したことが始まりです。その後、玩具として小型の風琴を開発、大正6年(1917年)にハーモニカの生産を開始し、現在のトンボ楽器製作所へとつながっています。昭和6年(1930年)には、日本で最初にアコーディオンを製造販売し、リード楽器メーカーとして成長してきました。現在も、ハーモニカ、アコーディオン、龍笛、笙、調子笛等のリード楽器を取り扱っています。
 
(戸田工場)

 

御社は国内でも歴史ある楽器メーカーですが、楽器を製造する上で心がけていることはありますか。

楽器は音楽を楽しむために存在していると考えていますので、音楽のジャンル、嗜好に合わせた音色を選べるように様々なタイプを用意するようにしています。加えて、演奏家の要望に応えていくことはもちろんですが、製造する私たち自身も美しい、楽しいと思える音色を作り上げていこうと考えています。
 

海外からの評価も高いですが、どのように販路を広げていったのでしょうか。

本格的に海外の展示会に出るようになったのは1980年代後半からです。それまでも商社を通じて商品は出展されていたのですが、反応が芳しくなかったため、当社で直接出展して商品説明をしていくことにしました。当社の主力であるハーモニカ、アコーディオンについては、海外メーカーの力が強かった世界なのですが、展示会で商品を紹介したところ、音色を評価したバイヤーも出てき、口コミのような形で段々と広がっていきました。
また、著名なハーモニカ奏者であるLee Osker氏が来日時に当社のハーモニカの音色を偶然耳にするという幸運にも恵まれました。この縁で、当社のハーモニカを試してみたいという同氏から申し出があり、試した結果、ぜひLeeOskarモデルを製造してほしいと依頼がありました。世界的に著名な演奏家に評価されたという実績により、当社の販路も大きく伸びました。このLee Oskerモデルを中心に30カ国以上に輸出をしています。
 
(Lee Osker氏)

 

開拓した販路を維持していくために気を遣われていることはありますか。

信頼関係を築き、維持していくという点に尽きます。当社は社訓として「信用之資本」を掲げています。当社を信用してもらい、当社も取引先を信用する、それが会社の力になっていくと考えています。
特に、海外との取引に関しては、一国一代理店制度を採用しています。こちらは、代理店にとってもメリットのある形式でなければ、現地での商品説明、販促活動に力を入れてもらうことが出来ないと考えているためです。現地で当社の製品を根付かせていくためには、現地代理店の協力が必要不可欠ですし、代理店には当社製品の魅力の発信基地になってもらいたいのです。
また、手工業性の強い楽器ならではの特徴かもしれませんが、当社では取引内容を契約書によって縛らないようにしています。楽器は手工業性が強く、一度に大量のオーダーが来ても対応できませんし、嗜好品であるため常に多くの在庫を持っていくわけにもいきません。このため、長期的・継続的な取引が望ましいのですが、契約書によって最低発注ロット、年間の最低発注量等の細かな義務を双方に課してしまうと、当社にとっても代理店にとっても動きが縛られてしまいます。このような事態を防ぐために、代理店に対しては、いつ注文しても良い、製品の品質に疑問があればいつ返品しても良いということぐらいしか伝えていません。結果的に、これによって代理店と長い付き合いを続けられています。
 

楽器の製造販売だけではなく、演奏の楽しさを広める活動にも積極的ですね。

楽器は音楽のためにありますし、様々なジャンルに対応したものが数多く展開されています。当社の主力であるハーモニカに関しても、テンホール・ハーモニカ、複音ハーモニカ、クロマチックハーモニカ等がありますし、アコーディオンも独奏用、合奏用と細分化されています。それぞれの種類ごとに違った良さがありますので、それを楽器メーカーとしても伝えていきたいと思っています。
楽器メーカーとして、当然ながら楽器の性能・機構を熟知していますし、演奏家、音楽教室とのつながりも数多くあります。このつながりを活かして、アコーディオン教室を開催したり、ハーモニカ等のイベントのお手伝いをしています。
ハーモニカ、アコーディオンともに小学校や中学校で目にすることが多い楽器であり、身近に感じてもらえていますが、その音色の奥深さも認識してもらえればと思っています。例えば、アコーディオンは鍵盤楽器である前にリード楽器・蛇腹楽器ですので、蛇腹の動きとボタンの操作によって、音色の性格を自在に変えることが出来ます。運指、演奏方法を習得するだけにとどまらず、自分の音色を作っていく、演奏スタイルを確立する、持ち曲を作っていくといった楽しみもあります。
楽器は、演奏する人がいなければ、ただのモノにすぎません。どうすれば演奏してもらえるか、楽しさを知ってもらえるか、若い世代に楽しさを伝えていくことが出来るかが重要です。
 
(複音21穴ハーモニカ)
 
 

最後に、御社の楽器によって社会に何を伝えていきたいか教えてください。

義務教育に音楽の授業があり、生徒ひとりひとりに対する器楽(楽器の演奏)のカリキュラムがある等、日本は基礎的な音楽素養の高い国であると言えます。カラオケも普及し、個人が音楽を楽しむ環境が根付いていますし、誰もが一曲は得意な歌があるというのは、世界的にも珍しいのではないでしょうか。
当社だけに限らず、楽器業界として良質な楽器を提供していくことにより、音楽の楽しみ方のひとつとして楽器演奏を始める方が増え、そこかしこから音色が聞こえてくるような楽しい社会を作り上げていきたいです。

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6794

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6794

最終更新日:2014年9月29日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.