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株式会社ウィークス

会社概要

・ 社名:株式会社ウィークス
・ 本社所在地:〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1丁目8番8号
・ TEL. 092-771-8274 FAX. 092-771-8273
・ 代表者:代表取締役社長 長坂透
・ 設立:1988年7月12日
・ 資本金:1,000万円
・ 従業員数:社員85名 契約社員129名
・ 事業概要:テーブルウェア・キッチンウェア・インテリア用品等の卸売、小売、企画製造

会社HP

本日は、九州地方を中心に日用雑貨の企画製造、卸売、小売を営む株式会社ウィークスの企画ディレクター、石井様にお話しを伺いします。御社では伝統的工芸品の小石原焼のブランド「小石原ポタリ-」に携わってらっしゃいますね。どのような経緯で、事業に参画したのでしょうか。

 
「小石原ポタリー」は、小石原の窯元と、フードコーディネーター・長尾智子氏の
コラボレーションによって開発された、新しい民芸の器です。福岡県・東峰村にある小石原焼の窯元が所属する東峰村商工会が主体となっている事業です。
 
8年ほど前、後継者不足や伝統産業の継承などの問題を打開するため、商工会が事業をスタートし、広告代理店を介し、長尾氏、そして弊社に声が掛かりました。
一般的に、器の新商品開発などをしようとする際、多くはデザイナーの方に依頼することが多い中、器なのでより使い手の立場に近い専門家の方にお願いした方が良い、ということでフードコーディネーターの長尾智子氏、そして、小石原焼の産地であるここ福岡の地で、長年流通業を営んでいる当社へと色々なご縁がありオファーがありました。この事業の中で当社は「商品の流通」を中心に、「開発」「消費者とのコミュニケーション」(卸/小売/HPなどの制作物関係/メディア対応等)を担う会社として参加しています。


 

御社にとって、「小石原ポタリ-」に参画することはどのような意味があったのでしょうか。

 
当社は、長年、国内外の商品を九州地方を中心に、四国/中国/沖縄等へ卸しをしており、「外の商品を九州に紹介する」という役割を果たしてきました。
一方、「小石原ポタリー」という商品は、その逆で、「九州から外に向かって紹介する」という、当社としても今までと逆のベクトルで行う事業であり、大変貴重で企業としても成長出来る機会であると捉えています。

「小石原ポタリ-」のコンセプトについて教えてください。

 「小石原ポタリ-」・・・料理を美味しくする器
「小石原ポタリー」は日常の器です。長尾氏が発案した“料理を美味しくする器” というテーマは “用の美”。料理だけが目立つのではなく、器だけが目立つのでもない。
 
このテーマから、商品はもちろんのこと、カタログやHPなどの媒体についても、デザインし過ぎないことを常に念頭に置いています。構えて料理をすると、構えて器を使ってしまいますし、もっと若い方に料理を作って欲しい、そして器を使って欲しい、と想っています。どんなに仕事が忙しく、毎日手作りで食事を作ることが出来なくても、買ってきた総菜を器に盛り付けるだけでも食卓が豊かになる、ということを伝えたいのです。
 
 

流通、小売の立場から、商品開発にはどのように携わっていますか。

当社の携わり方は、解り易く表現すると、窯元/長尾氏/商工会のパイプ役のようなものでしょうか。従来の小石原焼は、製作した商品を直接小売店に卸すという形態が主流だったようで、個々の窯元がそれぞれで商売をしていたようです。商品を流通に乗せるとなると、ある一定の量を、一定の品質で、一定の納期を守って製作するということが、まず生産者に求められます。同時に、1つの事業を行うにあたってコンセプトに基づく共通の意識も求められます。
 
事業のスタート当初は、1つのコンセプト・事業に対して窯元が複数なため、それぞれ得意な技術や使う釉薬の種類、作り手の数や年齢等々、各窯各窯で事情が全く異なる中で、意識をまとめていくことに非常に労力を費やしました。
 
事業のスタート時、まずは、2種類の商品開発をすることになり、全窯元で同じアイテムを作るため、アイテムとしての規格(サイズや重量など)を決め、全体的なバランスを保ちながら、商品の意匠については各窯元の個性を出していただくようにしました。初めは、お互いニュアンスのようなものがうまく伝わらず、開発にとても時間がかかりましたが、今では窯元の皆さんとも意思疎通ができ、「商品開発は大変だが、技術のレベルが上がり、やりがいがある」というような声を聞くと、素直に嬉しいです。
 

食器はコモディティ化が進んでいますが、商品の差別化はどうお考えですか。

従来の小石原焼とは同じ部分もありますが、違う部分もあります。
元々、小石原焼の器は和食器として多く作られてきましたが、「小石原ポタリ-」では、洋食器としても使えるよう開発しています。和洋折衷の料理が並ぶ現代の日本の食卓でも、海外でも通用することを念頭に置き、小石原焼の特徴・伝統技法である「飛びカンナ」「刷毛目」が活きるよう開発しています。
 
地元九州の方にとっては、懐かしさと共に、何か今までの小石原焼とは違うから使ってみよう、と思っていただけるのではないでしょうか。また、東京などの都市部の方にとっては、このような食器を初めて見た、という声も多くいただいています。
長尾氏と北欧に行った際や、過去3年間出展したパリのメゾン・エ・オブジェ展の際には、様々な国のバイヤーの方々から“美しい”と大変嬉しい評価をいただき、海外の食文化にも合うということを実感、確信しました。
 
“日常の器“ ”用の美“、どんな料理でも、どこの国の人にも使っていただける、今まであったようでなかった器が「小石原ポタリー」ではないかと考えています。

ロクロを回しながら湾曲したカンナで土を削り取って付ける模様「飛びカンナ」(画像左2つ)
化粧土をかけてすぐロクロを回しながら刷毛をあてて付ける「刷毛目」(画像右2つ)


 

商品の良さを消費者に伝えるためのお取組について教えてください。

事業の開始当初から企画展の開催を続けており、現在では全国各地で行っています。企画展が続いているのは、長尾氏の信頼、商品の魅力、流通の信頼があるからだと思っています。
 
企画展では、商品に料理を盛り付けたパネルを置き、できる限り使うときのイメージがエンドユーザー様に沸くようにしています。盛り付ける料理は、凝った料理ではなく、ちょっとした物。伝えたいのは、そういうちょっとした料理でも器に盛るだけで食卓が豊かになるということです。また、ブランドの認知度を上げるために、雑誌などのメディアとのお付き合いも大切にしています。大変有難いことに、継続的に取材のオファーはあり、地道に事業を継続することの大事さを実感しています。ブランドのイメージ、コンセプトをきちんと理解し、伝えていただける先かどうかを毎回じっくり検討させていただいています。

 2015年度新作発表時の東京でのイベント風景

営業活動の状況や、意識していることを教えてください。

メディアのオファーと同じく、お取引についてのオファーも継続的にあります。「小石原ポタリー」というブランドのイメージ、コンセプト、制作背景をご理解いただき、当社と同じ方向を向いて歩んでいただける先かどうかをじっくり時間をかけて毎回検討させていただいています。

 「小石原ポタリ-」の事業を通じて、御社や産地に変化や影響はありましたか。

インタビュー冒頭と重なりますが、元々国内外の商品を九州地方を中心に卸すことを行ってきた当社にとって、この事業が全国また海外の小売店様・エンドユーザー様とのコミュニケーションの窓口となりました。
 
産地にとっては、都市部での販売/企画展/メディア掲載/HPなどの効果もあり、小石原焼自体の知名度が上がり、露出も増え、産地へ足を運ぶ観光客の年齢層が広くなったようです。また、産地の若い人の中には、この事業が日本全国、海外へと新しい取り組みをしていることで、改めて小石原焼を見直すきっかけになったかもしれません。
 

最後に御社の「小石原ポタリ-」事業に対する想いを聞かせてください。

次世代へ、将来へ繋がっていく可能性を、継続して発信することが大切だと想っています。同時に、福岡を拠点とし、この「小石原ポタリー」を通して九州のことを全国にそして世界に発信していくことが、少しでも地元への恩返しとなればと考えています。
 

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6794

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6794

最終更新日:2015年7月6日
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