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株式会社ゼロファーストデザイン

佐戸川清氏プロフィール

1981年ゼロファーストデザイン設立。国内外におけるプロダクトデザイン、インテリアデザインのほか、商業空間、百貨店、ライフスタイルショップ、家具専門店の企画・VMD・イベントプロデュース等を手がける。

海外での主な実績

2006年〜2013年 Re-mix Japan「メゾン・エ・オブジェ(パリ)」プロデュース
2006年      Banjo Japan「アンビエンテ(フランクフルト)」プロデュース
2012年〜2013年 タイ国政府「ミラノサローネ」プロデュース など

佐戸川清氏の写真

会社概要

  • 社名:株式会社ゼロファーストデザイン
  • 本社所在地:東京都目黒区青葉台2-3-1小杉ビル青葉台
  • 代表者:佐戸川 清
  • 設立:昭和56年 6月 5日
  • 資本金:1,000万円
  • 事業概要:インダストリアルデザイン一般、インテリアデザイン一般、インテリアコーディネート一般、家具・室内装飾品の市場調査・開発企画・コンサルティング、商業集積・商業施設の企画・開発・デザイン全般、国内外の展示会およびイベントの企画コンサルティング、家具、室内装飾品の販売、など

会社HP

本事例についてのお問合せ先

展示会の写真

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これまでの海外展開のお取り組みについて教えて下さい。

日用品産業はインターナショナルでなければならないとの考えのもと、8年前からジャパンブランド事業でリミックスジャパンというチーム(5,6社ほど参加)をつくり、日本のライフスタイルをまとめて海外に出していく取り組みを行っています。

また、世界中の展示会に出展・視察・取材し、そこに出展している様々な製品の色彩・造形を調査し、毎年『トレンドビジョン』という1冊の本にまとめ、これからのトレンドを発表しています。この調査には毎回多額のコストがかかりますが、モノをデザインするということはアートではなくビジネスであり、流通までを見据えた論拠が必要なため、インターナショナルなデザインを指導する上で当社にとって必要な調査だと考えています。

現在の日本企業の状況をどのように捉えていますか。

JETROの有望案件発掘事業にも携わりましたが、海外に出て行きたいという意欲があるが何をどうすればいいかわからないという企業がほとんどでした。作り上手の売り下手で、世界に出て行こうとしない企業が多いと感じています。
そもそも、世界初の国際見本市であるロンドン万博(1850年代)で初めて日本製品がヨーロッパに出て行きましたが、当時の日本製品は世界に大きな影響を与えました。欧州のハイブランドなど多くの製品が日本の型紙(伊勢)や浮世絵、家紋などに触発され、デザインされているものも多く有ります。また、日本の製品、特に刃物の製造技術は非常に優れており、世界中のシェフが日本製のナイフを使用しています。日本製品が評価されていることについて、日本人自身があまり知らないと思います。もっと自分自身に自信を持つべきだと考えています。

また、日本の輸出の歴史を見ると、戦後日本の産業を復興させるために米軍が日本の製品を積極的に使ってきたこともあり、国内外に家具・工業製品を出していました。そのため、貿易業務ができる者が必ずどの産業にも存在していました。しかし、中国などの新興国が出てきたため、国内の需要に甘んじていた産業、特に伝統的工芸品の分野では貿易業務に携わる人がいなくなってしまったのだと思います。国内需要が落ち込み、産業に行き場がなければ廃業の道を安易に選んでしまう傾向にありますが、もう一度家業を見直し、跡を継ぎたいという若者が増えてきたのも事実です。そのような方々に対して海外進出について様々なアドバイスを行っています。

伝統的工芸品などを海外展開するに当たって、どのような手法が考えられますか。

伝統的工芸品産業は、他の分野に比べて食に関係するものが多いため、日本食とセットで出していくことが有効だと思います。日本食もそれに関連するモノも、どちらも日本の質は世界で高く評価されており、よく売れます。そのように、生活文化を伝統工芸と一緒に持って行くことで、その使い方、楽しみ方を発信し、長い時間をかけて向こうの文化を変えるまで浸透させる手法がひとつだと考えます。

一方、ビジネスとして短期的に考えた時に、出展し売り込みたい国々の生活文化や特性を捉え、更にトレンドも的確に捉え、海外の規格に合わせた新しい商品を製作して出していくことも必要です。

海外の展示会に出展するにあたって、どのような点に気を付ければ良いでしょうか。

日本の流通は問屋制に代表されるように特殊なものですが、海外の流通は日本とは全然違うということを知っておくべきだと思います。海外の展示会に出展すれば現地の小さな商店が買い付けに来ることも多いので、百貨店などのビッグビジネスだけを考え過ぎず、小ロットやサンプル買いにも対応できるようすることが大事です。また、価格と納期もきちんと設定してから出て行くこと。

海外の見本市全般に言える事ですが、例えばパリで行われる、「メゾン・エ・オブジェ」も、出展するホール(セクター別)によって来場するお客様が異なっており、自社の商品が家庭用なのか、商業施設向けなのか、美術館・コレクター向けなのかをきちんと把握し、適切な場所にブースを構えることが重要です。また、海外の展示会で一定の成果を出すためには、5年間は継続して出すことが必要だと感じています。

なお、海外の展示会に出展することのメリットの1つとして、日本に凱旋してヒットするなど、国内の需要を発掘することにもつながる可能性があります。そのような国内でのチャンスを逃さないような工夫も必要です。

最後に今後の支援策についてのご要望をお聞かせ下さい。

国・自治体は、事業者に対して、活用できる補助金に関するセミナーなどの情報提供の機会や、メーカーとデザイナー・クリエイターとの出会いの機会を創出して欲しいと思います。更にこれらの支援を具体的にする「プロデュサー」の育成も大変必要な事だと考えます。

また、例えば、何年も続けて海外に出していたり、ジャパンブランド育成支援事業を最後までやりきった企業など、有望な企業をモデルケースとして、これから取り組みを始める企業がそのような企業を目指して追従させる仕組みがあれば良いと思います。

お問合せ先

商務情報政策局 日用品室
電話:03-3501-1705(直通)
FAX:03-3501-6974

(伝統的工芸品産業について)
商務情報政策局 伝統的工芸品産業室
電話:03-3501-3544(直通)
FAX:03-3501-6974

最終更新日:2013年4月1日
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