水素燃料電池自動車の更なる普及のための規制の見直しや新しい検査技術を用いた高圧ガス容器の再検査方法の一般化等のための改正について
本件の概要
2018年3月30日
経済産業省
時代の変遷に伴い、新技術の進歩等、高圧ガス保安を取り巻く状況は常に変化しているため、保安水準の維持・向上、重大事故の撲滅といった目標の達成に向けて、これらの変化に迅速・柔軟かつ効果的・効率的に対応できるような更なる「賢い」制度へと進化させていく(高圧ガス保安のスマート化)必要があります。
今般、水素燃料電池自動車の更なる普及のために必要となる規制の見直しや新しい検査技術を用いた高圧ガス容器の再検査方法の一般化等を行い、合理的な規制とするため、下記のとおり改正を行いました。
これにより、よりコンパクトな水素スタンドが低コストで設置可能になる等の水素燃料電池自動車の普及の加速や新技術を取り込むことにより容器再検査に係る時間の短縮や低コスト化が進むこと等が期待されます。
① 水素燃料電池自動車の更なる普及のための規制の見直し
・高圧ガス設備における高圧ガスの処理能力の合算規定の見直し
・水素スタンドの容器置場における充塡容器等の温度上昇を防止する措置に関する規定の明確化
・燃料電池自動車への緊急充塡に係る届出の明確化
・水素スタンドにおいて、敷地境界に対し所定の距離を有することと同等の措置の例示
・水素スタンドにおける散水方法の合理化
・水素スタンドにおける充塡方法の参照規格の追加
・水素燃料電池自動車用容器の設計上荷重を分担しない繊維の製造事業者の変更時における試験の簡素化
・水素燃料電池自動車用容器の許容傷深さの算定方法の見直し
・水素燃料電池自動車用容器の再資源化のための移動及び貯蔵に係る規制の見直し
② 超音波探傷を用いた半導体製造用の高圧ガス容器の再検査方法の一般化
③ その他
・第一種製造者の特定施設に係る保安検査方法に関する民間規格改正への対応
・障碍者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律および児童福祉法の一部を改正する法律の施行に向けた対応
・高圧ガス容器の附属品に係る技術基準の例示の取消し
・認定事業者等の認定に関する内規の見直し
・その他文言の適正化等
省令
告示
- ②製造施設の位置、構造及び設備並びに製造の方法等に関する技術基準の細目を定める告示の一部を改正する告示(平成三十年経済産業省告示第四十七号)(PDF形式:166KB)
- ③容器保安規則に基づき表示等の細目、容器再検査の方法等を定める告示及び国際相互承認に係る容器保安規則に基づき容器の規格等の細目、容器再検査の方法等を定める告示の一部を改正する告示(平成三十年経済産業省告示第四十八号)(PDF形式:250KB)
- ④保安検査の方法を定める告示の一部を改正する告示(平成三十年経済産業省告示第四十九号)(PDF形式:69KB)
通達
- ⑤高圧ガス保安法及び関係政省令等の運用及び解釈について(内規)の一部を改正する規程(20180323保局第4号)(PDF形式:203KB)
- ⑥認定完成検査実施者及び認定保安検査実施者の認定について(20180323保局第5号)(PDF形式:277KB)
- ⑦特定認定事業者及び自主保安高度化事業者の認定について (20180323保局第6号)(PDF形式:488KB)
- ⑧冷凍保安規則の機能性基準の運用について(20180323保局第8号)(PDF形式:3,962KB)
- ⑨液化石油ガス保安規則の機能性基準の運用について(20180323保局第9号)(PDF形式:1,644KB)
- ⑩容器保安規則の機能性基準の運用について(20180323保局第10号)(PDF形式:3,526KB)
- ⑪保税扱いの高圧ガス容器、高圧ガスの輸出専用の高圧ガス容器等の特別充塡について (20180323保局第11号)(PDF形式:254KB)
- ⑫一般高圧ガス保安規則第6条第1項第11号等の規定による試験を行う者及び同項第13号等の規定による製造を行う者の認定等について(20180323保局第12号)(PDF形式:499KB)
- ⑬高圧ガス保安法第14条第1項及び第4項、第19条第1項及び第4項並びに第24条の4第1項に基づく軽微な変更の工事の取扱いについて(20180323保局第13号)(PDF形式:165KB)
- ⑭一般高圧ガス保安規則の機能性基準の運用について(20180323保局第14号)(PDF形式:2,611KB)
- ⑮コンビナート等保安規則の機能性基準の運用について (20180323保局第15号)(PDF形式:3,131KB)