小樽商科大学

分野
医療

PROJECT
地域包括ケアシステムの中核を担う医療経営人材育成事業

●開発する教育プログラムの概要

・本事業では、『住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築』を目指し、北海道内の医療機関をはじめ産業界と連携をして高度医療経営人材育成を行うために、下記の2コースを実施した。

①地域医療トップマネジメントコース
・北海道内の様々な機関との連携によるイノベーション創出、新たなサービスの構築等を牽引するトップマネジメント層の人材を育成する。 【対象】医療・福祉業界、ヘルスケア関連産業などの経営幹部層等

②地域医療ミドルマネジメントコース
・医療・介護・福祉の周辺事業者、異業種事業者等との連携による新たなサービスの創出やプロジェクトのマネジメントを推進できる医療機関内外の総合調整役を担うミドルマネジメント層の人材を育成する。
【対象】医療・福祉業界の現場の中核を担う中間管理層等

・H30年度からは、自走化し、以下の人材育成事業として展開している。

①地域医療マネジメント(小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(特殊講義Ⅱ))
地域包括ケアシステムに向け、社会の流れを俯瞰し、地域医療やヘルスケア等のイノベーション創出を牽引できる人材の育成を目指すため開講する本学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(ビジネススクール)の特殊講義Ⅱについて、ビジネススクール学生以外の地域医療関係業界の経営者等にも開放。実務家と複数の大学教員によるオムニバス形式・受講者間のディスカッションを特徴とし、講師陣・受講者が一体となって講座を展開しています。

②経営マネジメント力(経営スキル)養成研修コース
地域医療機関が経営の観点で医療や福祉の分野を捉え業務の改善、新しい価値を創造できるような感覚を習得することを目指すため、中間管理職層を中心としたグループ内の職員研修として実施。(地域医療機関(渓仁会グループ)の職員研修として展開)

③ヘルスケアビジネス人材育成セミナー
医療・介護事業者、民間企業等を対象に、ヘルスケアビジネスを取り巻く環境や、ビジネス化に係る課題やポイント等について情報提供し、地域包括ケアシステムの実現や、ヘルスケアビジネス創出の推進を図ることを目的として北海道経済産業局・北海道ヘルスケア産業振興協議会が実施。(本学後援)

●コンソーシアム・実施体制

・小樽商科大学をはじめ医療・介護福祉・ヘルスケア関連企業・行政等の17機関によるコンソーシアムを設置。産業界の経営者層がメンバーとなりコンソーシアム会議を開催して、教育プログラムの開発・改善・評価に関して議論を行っている。

・コンソーシアムの主な役割
① 事業全体のプロジェクトマネジメント ② 産学連携によるプログラム開発・実施 ③ プログラムの評価・フィードバック ④ プログラムの講師選定と受講者募集 ⑤ 自走化後における産業界への開発プログラムの波及など

・コンソーシアム機関一覧
小樽商科大学、渓仁会グループ(医療法人渓仁会[法人本部]、医療法人渓仁会手稲渓仁会病院、医療法人渓仁会札幌西円山病院、医療法人渓仁会定山渓病院、社会福祉法人渓仁会)、キャリアバンク(株)、北海道大学、(株)ほくやく・竹山ホールディングス、(株)アミノアップ化学、生活協同組合コープさっぽろ、凸版印刷(株)、(株)ソプラティコ、井原水産(株)、札幌商工会議所、札幌市、(株)北海道二十一世紀総合研究所(北海道ヘルスケア産業振興協議会 事務局)

・平成30年度からは、補助期間中に開発したプログラムを活用し、小樽商科大学が「地域医療マネジメント」、コンソーシアム機関である渓仁会グループが「経営マネジメント力(経営スキル)養成研修コース」、北海道ヘルスケア産業振興協議会が「ヘルスケアビジネス人材育成セミナー」を連携協力して実施している。

●これまでの実績

・コンソーシアム参画機関の医療機関と産業界、行政等が連携した教育プログラム開発(講師・受講者含む)。

・H27年度は、医療経営管理試行プログラムを全6回12講座実施(延受講者数約200人)。H28年度は、地域医療マネジメント[ミドル]ベーシックコース 全5回実施(延受講者数約150人)アドバンスコース 全6回実施(延受講者数約180人)地域医療マネジメントトップコース 全3回実施(延受講者数約100人)。

・教育プログラムへ反映をするため、各講義終了後のアンケート調査実施や医療経営戦略等のケース教材の開発等を進めている。また、コンソーシアム会議の開催やサービス学に関する国際会議ではポスターセッションにて発表報告を行い、採択大学や産業界の方々から客観的なアドバイス頂き・意見交換等を行った。

・H27及びH28年度には「関西学院大学・小樽商科大学」合同シンポジウムを開催して、両大学の事業内容の共有や地域の特性を活かした医療を担う人材育成について意見交換等を行った。

・H29年度は、地域医療ミドルマネジメントコース「経営マネジメント」(全5回、募集人数30名、受講者数26名)、地域医療ミドルマネジメントコース「コミュニケーション」※全4回、講義毎に受講生を募集(延べ募集人数150名、延べ受講者数81名)、地域医療トップマネジメントコース(全8回、募集人数30名、受講者数31名)を実施。

・各産業界のニーズ把握等をするための議論や外部評価を受けるためのコンソーシアム会議の開催(全4回)や各種調査、事業報告や有識者等との情報交換等を実施し教育プログラムの開発・改善を実施。

・教育プログラムの充実を目的に、地域包括ケアの中での歯科医院の役割や歯科が抱える問題点の抽出と解決策に向けた戦略と具体的なアクション等のケース教材を開発。

●本事業の活用による事業達成目標

・地域医療の充実に向け、専門家や産業界からの講師による実践的なプログラムの開発を行い、本学のビジネススクールの科目新設や医療機関の研修プログラムの運用を目指す。

・H30年度からは、自走化し、本プロジェクトの目標とした、ビジネススクールの科目新設、医療機関の研修プログラムを実施している。

●関連リンク

http://www.otaru-uc.ac.jp/