経済産業省
文字サイズ変更


輸出用木材梱包に係る中国の検疫措置について

  1. これまでの経緯
    1999年11月
    中国政府より、日米の輸入木材梱包から数十回にわたり「マツノザイセンチュウ」が発見されたとして、翌年より同木材梱包に対し「熱処理」等の措置を促すよう通告がありました。
    1999年12月
    中国政府が「米国、日本発の中国向け貨物の木製梱包材に対する監督管理規定」を公布しました。
    2000年1月
    中国政府の検疫要求(注)に応じ、中国向けの輸出品を梱包する針葉樹梱包材について、マツノザイセンチュウの進入を防止する観点から、植物防疫所において熱処理の実施を確認し、合格証明書を交付する輸出検疫を実施しました。
    (注)中国政府の検疫要求
    (1)対象材:針葉樹
    (2)熱処理:芯材部分温度56℃以上、30分間以上処理
    (3)証明書:日本国政府担当部局の証明書の添付
    ※なお、梱包材に広葉樹を使用した場合には「非針葉樹使用声明文」、木材以外の素材を使用した場合は「非木材使用声明文」を輸出者が作成し、添付する。
    上述の要求を満たさない場合は、廃棄、熱処理または返送処分とする。
    2001年4月8日
    中国政府から、日本から中国向けの輸出品を梱包する梱包材からマツノザイセンチュウが発見され、中国側の検疫措置要求に不適合な事例があったことについて通報がありました。
    2001年5月末
    日本の農林水産省が担当官を中国(北京・深セン)へ派遣し、中国側より通報のあった不適合事例について情報交換を行い、原因のついて中国側と協議しました。その際、中国側で行われているセンチュウ検出方法及び同定技術は妥当なものであること、及び通報のあった15事例のうち1事例の標本についてはそれがマツノザイセンチュウであることを確認しました。
    不適合事例の原因は特定出来ませんでしたが、今後日本から発送された梱包材から、マツノザイセンチュウが発見された場合、中国は日本に対して適宜通報するとともに、標本及び材のサンプルを提供する等の協力を行うことが決定されました。
    2001年6月12日
    農林水産省から国内関係団体に対して、適切な熱処理及び処理済み材の管理の徹底について、並びに消毒済みの合格証明書添付の徹底について文書が発出されました。

  2. 対中国輸出にかかる木材検疫管理制度に係るアンケート調査結果事例
    アンケートの詳細版はこちらへ(5月28日発表の報道資料、PDFファイル)。

    (1)華中地域
    ア)上海市
    2001年4月17日 米国仲介ものについて、書類不備のため通関されなかったが、書類具備し、無事通関。
    4月27日 熱処理証明書が添付されていないこと、同証明書発行機関が公的機関でなかったため通関を拒否された。2週間を費やし、書類を具備し、無事通関。
    5月 7日 検疫当局に書類不備を指摘され、書類不備について訂正を願い出たが認められず、(a)日中の国家間の交渉がまとまるまで待つ、(b)日本への積み戻しの二者択一を求められ、一部、日本へ返品。一部、中国国内航空便で東莞より代替調達。

    (2) 華南地域
    ア)深セン市

    2001年4月10日 皇崗税関は1ロット1枚の熱処理証明書が必要との指示を行ったのに対し、客先の物流業者はコンテナ毎(貨物単位)に熱処理証明書が必要と指示。その後は問題なく通関。2001年1月より、新検疫制度を睨み、殆どがシートパレットと呼ばれるプラスチックシートを使ったパレットに変更し対処済み。
    4月26日 蛇口にて、ダンネージ材について関係証明書(熱処理、薫蒸処理)がないため、一次荷揚げの開始が遅れる事態が発生したが、証明書手配により無事通関。
    4月30日より 皇崗税関側は熱処理証明書について従来のインボイス(見積り送り状)毎の添付ではなく、輸送トラック1台毎(貨物単位)の原本証明書を要求。従来は写しで問題なく入関されていたこと、日本での船積み時にトラック何台で中国側に入るかが判明せず対応不可なこと、熱処置が確実に行われマツノザイセンチュウが中国に入らないことが重要であるということを述べたが、受け入れられず、5月22日現在も滞留中で、工場ラインも停止中。
    5月初旬(3、4日) 蛇口港にて、ダンネージ材について熱処理を要求され、熱処理で対応、無事通関(4件)。
    ・ 5月7日、塩田港にて薫蒸処理証明書を添付したにも関わらず、コンテナを開梱され、パレットを検査されたころ、「マツノザイセンチュウ」が検出されたとの一方的主張を受ける。目下、滞貨中(貨物を返品するか検討中)。
    5月8日 インボイスに記載されている梱包形態と検疫証明書に記載されている梱包形態の(貨物単位)相違を検疫当局より指摘。証明書をインボイス毎からパレット毎に分割作成し、5月17日に通関成功。
    5月10日 蛇口港にてダンネージ材の熱処理を要求される。熱処理を施す一方、一部香港経由の陸揚げで対処し無事通関。

    イ)広州市
    2001年5月10日 香港側業者にて必要な証明書を付して通関していたところ、中国側検疫当局が日本の農林水産省発行の「非針葉樹梱包証明」を要求、現在も滞貨中。輸出者は、紙パレットの素材では「非針葉樹梱包証明」等を政府が発行する手段はないと懸念。日本側業者を通じ、「非針葉樹梱包証明」を手配し、無事通関。

    ウ) 広東省順徳市(広州市周辺)
    2001年 4月26日 スチール製の梱包材を開梱され、3日間ほど税関で足止め。内部で使われていた緩衝用の木材が問題にされたが、コルク材(加工材)であることを説明。了解を取り付け、無事通関。

    エ)広東省東莞市
    2001年5月7日 香港と東莞境界にて通関の際、船積み書類不備のため中国側へ運搬、通関許可されなかったが、同月16日、証明書の発行機関を変更し、無事通関。
 
アクロバット・リーダーのダウンロード PDFファイルをご覧になるためには、
Acrobat Readerが必要です。
Acrobat Readerのダウンロードページへ

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.