小泉内閣メールマガジン 第115号 [大臣のほんねとーく] いわゆるFTAの推進について(経済産業大臣 中川昭一) 今日は、近年、通商政策の議論において頻繁に話題に上り、私自身、今後の我が国経済活性化の鍵であると考える「FTA」についてお話ししたいと思います。 FTAとは、相手国と自由に貿易、サービス取引、投資、人の移動を行うためのものです。従って、他国に先んじることで優先的な利益が得られます。他方、FTAの流れに取り残されると、大きな損失を被ってしまいます。我 が国は、FTAに関しては、いわばスロースターターですが、昨年、ようやく初めてのFTAをシンガポールと締結したのに続き、急速にFTAへの取組を加速させようとしているところです。 既に欧米とFTAを締結しているメキシコでは、現に、関税格差のため日本企業の製品に競争力がなくなり、大きな被害が出ています。物の貿易、サービス、投資、人の移動など幅広い経済連携の強化を図る取組が世界で進む中で、このままでは日本は取り残され、気づかぬうちに「鎖国」の道に追い込まれかねない。そういう危機感を、私は常に持っています。 メキシコとは昨年11月からFTA交渉を進めてきました。交渉は大詰めを迎えており、メキシコのフォックス大統領が来日した先週は、この期間中に実質合意を実現することを目指して、私自らも二日間徹夜して交渉を行いました。残念ながら、今回はごく僅かの点で合意を図れず、引き続き交渉を継続することとなりましたが、残された課題について解決策を見い出し、協定を締結できるよう、引き続き努力していくつもりです。 今週の初め20日には、お隣の国、韓国との間でも、FTAの年内交渉入りを決めました。また、今月上旬のアセアンとの首脳会議では、日本とアセアンとの経済連携についても、2005年交渉開始を目標とする交渉スケジュールに合意したところです。更に他の国々とも、締結のメリットがあるか、模索していかなければなりません。我が国と経済的な結びつきの深い東アジアとのFTA、経済連携を実現できるかは、日本経済の発展にとっては重要な鍵だと確信します。 FTAは0か100かというものではありません。どのFTAでもそれぞれの国が守るべき所は守り、譲るべきところは譲るということで交渉が行われ、お互いが満足できるところで妥結するということです。私としても、日本にとって何が「国益」となるかをしっかりと考えて、将来を見据えながら、FTAを推進したいと思います。 「小泉内閣メールマガジン第115号 2003/10/23-11/06」より抜粋。
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