EPA/FTAとは
EPAを利用するメリットは?
EPAは、Economic Partnership Agreementの略称で、「経済連携協定」と呼ばれており、国や地域同士で輸出入にかかる関税の撤廃・削減などを定めた国際協定です。
EPAを使うと、輸出入の際に、通常よりも低い関税率(EPA税率)を適用できます。
EPAのメリットについて WTOとEPA
通常、輸出入を行う際、各国が定める関税を支払う必要があります。
それらはWTOで決められた原則に基づき、ほぼ全ての国に対して共通の関税率が適用されます。(一般にMFN(Most-Favored-Nation=最恵国)税率と呼んでいます)
しかし、EPAでは、2国間でMFN税率より低い税率を定められることからEPAを結んだ国の間では、他国よりも低い税率で輸出入を行うことができます。(一般的にEPA税率と呼んでいます)
*WTOは公平な貿易のルールを定める国際機関であり、2012年4月現在で153カ国が加盟しております。

EPA税率を利用した方が有利な品目の一例
例えば、以下の品目は、EPAを利用した場合、利用しない場合よりも低い税率を適用できます。
通常の税率(MFN税率)とEPA税率との差が比較的、大きいものをピックアップしています。
その他につきましても、お調べいただければと思います。
| 輸出時 | 商品例 | 通常の税率 (MFN税率) |
EPA税率 |
| メキシコ | 釣り用リール サングラス |
10% 10% |
0% 0% |
| マレーシア | 自動車CKD※ りんご |
10% 5% |
0% 0% |
| チリ | 自転車用ブレーキ 歯ブラシ |
6% 6% |
0% 0% |
| タイ | 子供用自転車 漁網 |
30% 10% |
0% 0% |
| インドネシア | ぶどう(生鮮) 温度計 |
5% 5% |
0% 0% |
| ブルネイ | 顕微鏡 | 10% 20% |
0% 0% |
| ※3000cc以下ステーションワゴン等 | |||
| 輸入時 |
| EPAを利用すると即時(あるいは10年以内)に無税になる品目例) エビ、インスタントコーヒー、金属製アクセサリー、スーツ、シャツ、リネン、etc. |
簡単に関税を計算してみます
EPAを利用して日本からタイに子供用自転車100台(1台10,000円)を輸出します。
EPAを利用しない場合 ・・・ 100(台)×10,000(円)×関税率30%(0.3)=30万円
EPAを利用した場合 ・・・ 100(台)×10,000(円)×0%=0円
→ EPAを利用すると、30万円の関税がかからなくなります。
※EPA以外でも優遇関税が利用できる制度がいくつか存在します。詳しくはJETROまでお問い合わせください。
活用事例の紹介 (経済産業省によるヒアリングより)
| A社の場合 ・・・ 約1,500万円の関税削減効果がありました。 |
飲料メーカーA社は、各種原材料をEPAを利用してメキシコへ輸入し、製品である飲料を現地で生産、販売しています。関 税の削減効果を試算すると、各種原材料を輸入する際にEPAを利用しない場合と比較し、約1,500万円※にのぼりました。 |
| B社の場合 ・・・1度の輸出で約26,000ドルの関税削減効果がありました。 |
| 調味料メーカーB社は、原料(甘味料)をEPAを利用してチリへ輸入し、粉末ジュースを現地で生産、販売しています。関 税の削減効果を試算すると、原料(甘味料)を輸入する際にEPAを利用しない場合に比較し、1度の輸入で約26,000ドル※ にのぼりました。 ※一度の輸入 約40万ドル×6.5%=約26,000ドル |
| C社の場合 ・・・ 約900万円の関税削減効果がありました。 |
| 水産物専門商社C社は、水産物をタイへ輸出し、タイで調整品へ加工した後、日本へ再輸入しています。関税の削減効 果を試算すると、水産物調製品を輸入する際にEPAを利用しない場合に比較し、年間で約900万円※にのぼりました。 ※2008年実績見通し 年間輸入額 50,000万円×1.8%=約900万円 |
