GATT(ガット。関税及び貿易に関する一般協定)締約国は過去8度にわたり、集中的に多角的交渉を行ってきました。その中でも1960年に開始された第5回交渉(ディロン・ラウンド)以降、GATTにおける多角的自由化交渉は「○○ラウンド」と呼ばれています。ラウンドとは、鉱工業品・農林水産品の関税引き下げ、サービス分野の規制緩和など、幅広い分野について包括的に交渉を指します。 数次のラウンド交渉を経て、次第に関税引き下げが実現され、また、関税以外の貿易関連ルールも整備されました。前回のウルグアイ・ラウンドは、鉱工業品関税の引き下げ、農業、サービスの自由化 のほか、貿易ルールの強化、紛争解決手続きの整備など、これまでのラウンドの中では極めて包括的な内容を有するものでした。これを受け、1995年1月、世界貿易機関(WTO)が発足しました。 2001年11月のドーハ閣僚会議でWTO発足後初となるラウンドの開始が決定されました。本閣僚会議の開催場所(カタール国首都ドーハ)にちなみ、「ドーハ・ラウンド」と呼ばれますが、途上国の意向を踏まえ、正式には「ドーハ・開発・アジェンダ」と言います。
(参考) これまでのラウンド交渉 参加国数
・1947年 第1回交渉 23
・1949年 第2回交渉 13
・1951年 第3回交渉 38
・1956年 第4回交渉 26
・1960~61年 ディロン・ラウンド 26
・1964~67年 ケネディ・ラウンド 62
・1973~79年 東京ラウンド 102
・1986~94年 ウルグアイ・ラウンド 123
・2001年~ ドーハ開発アジェンダ 149
(出典:WTO事務局ホームページ)
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WTOの意志決定機関としては、全ての加盟国の代表で構成する閣僚会議と一般理事会があります。一般理事会は、閣僚会議(少なくとも2年に1回開催)の会合から次の会合の間において、逐次任務を遂行する機関です。WTOにおける意志決定はコンセンサス方式(すべての加盟国の合意によって意志決定。一つの加盟国でも反対すれば残りの全ての国が賛成してもWTOとして決定は下せない)を採っています。 
■ ドーハラウンド今までの動き ■ 主な交渉分野(各分野をクリックすると各分野の交渉ページに)
| ○農業 農産品の市場アクセスの改善、貿易歪曲的国内支持の削減、輸出補助金の撤廃等の交渉 ○非農産品市場アクセス 鉱工業品等の関税及び非関税障壁の削減・撤廃についての交渉 ○サービス サービス貿易の自由化のための交渉 ○ルール (アンチダンピング ・ 補助金 ・ 地域貿易協定) アンチ・ダンピング協定、補助金協定、地域貿易協定の規律の明確化・改善の交渉 ○貿易円滑化 税関手続きを含む貿易手続きの簡素化・明確化のための交渉 ○開発 途上国へのS&D(特別かつ異なる待遇)措置、実施問題等に関する交渉 ○環境 WTO協定と多国間環境条約の関係、環境物品の関税引き下げ等の交渉 ○TRIPS(知的所有権の貿易関連の側面) ワイン・スピチッツの地理的表示に関する多数国間通報等力制度の設立等の交渉 |
■ 2007年の会合日程(WTOのHP:英語)
■ WTO関連文書データーベース WTO閣僚宣言や関連する各種宣言(APEC、OECDなど)、各交渉における日本提案などを掲載。 |