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東京電力株式会社福島第一原子力発電所第5号機原子炉隔離時冷却系の機能喪失における保安規定違反事象の根本原因究明及び再発防止対策の報告について

本件の概要

 原子力安全・保安院は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所第5号機において、原子炉隔離時冷却系※1の機能が一定期間維持できなかったことについて、福島第一原子力発電所原子炉施設保安規定の違反があったことを確認したことから、平成22年9月27日、同社に対し根本原因究明及び再発防止対策を策定し、その結果を当院に報告するよう指示しました。
これを受けて、本日、同社から根本原因究明及び再発防止対策に係る報告書の提出がありました。同報告書では、本来6号機に行うべき作業を誤って5号機に行ったために、原子炉隔離時冷却系が機能喪失したとしており、安全処置の実施・復旧のために必要な文書(CP(クリアランスパッケージ))※2の作成・審査・承認段階及び安全処置実施段階において問題があったとしています。直接原因は、CP作成時において、5、6号機の図面が類似しており号機の違いの識別が困難であったこと、正しい図面を用いているか確認する仕組みが不十分であったことや安全処置実施段階において、安全処置が実施される中央制御室への連絡方法が不明確だったこと等としています。また、根本原因は、WP(ワークパッケージ)※3・CPプロセス(以下「当該プロセス」という。)に、適切な安全処置の実施を阻害する結果をもたらすリスクが内在していることを検出できる検証の仕組みが不十分であったことを挙げています。
再発防止対策は、直接原因を踏まえて、号機表示が認識しやすい図面の導入、新たにCP確認者の設置、安全処置の実施時における連絡方法の明確化等を実施するとしています。また、根本原因分析を踏まえた当該プロセスの検証方法の見直しを行い、その見直した検証方法で当該プロセス全体の再検証を実施するとしています。さらに、再検証の結果、確認された当該プロセスの脆弱性について対策を策定し、是正処置及び予防処置を実施するとしています。
当院は、本報告の内容を精査した結果、本報告内容が妥当であると評価します。今後、これらの再発防止対策の実施状況等について保安検査等で確認を行ってまいります。

※1 原子炉隔離時冷却系:何らかの原因により、通常の原子炉給水系が使用不可能となり、原子炉水位が低下した場合等において、原子炉の蒸気を駆動源にしてポンプを回し、原子炉の水位確保及び炉心の冷却を行う系統です。
※2 CP:クリアランスパッケージ。WPを実施するために必要な安全処置内容、安全処置の実施/復旧手順、工程等に係わる文書をまとめたもの。
※3 WP:ワークパッケージ。系統毎に点検対象機器の作業内容をまとめたもの。

 

担当

 原子力安全・保安院 原子力発電検査課

公表日

平成22年11月29日(月)

発表資料名

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
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