東京電力㈱福島第一原子力発電所5号機の原子炉自動停止に関する原因と対策について
本件の概要
原子力安全・保安院は、11月2日、東京電力㈱から、定格熱出力一定運転中の福島第一原子力発電所5号機(沸騰水型:定格電気出力78.4万キロワット)における原子炉水位高警報の発生に伴う原子炉の自動停止について、原子炉等規制法に基づく報告を受けました。
本事象に伴う外部への放射性物質の影響はありません。
(11月4日お知らせ済み)
本件について、本日(22日)、東京電力㈱から、原因と対策に係る報告書の提出を受けましたので、お知らせします。
原因については、以下のとおり推定しています。
・タービン駆動原子炉給水ポンプの制御装置内にある回転棒とレバーの接続部の分解点検を長期間実施しなかった。
・このため、当該部のグリス交換が行われず、潤滑性能が低下したグリスの使用を継続したことにより、制御棒パターン調整※1時の出力降下において、タービン駆動原子炉給水ポンプの制御装置が給水流量制御信号に追従しない状態となった。
・これにより、原子炉水位が調整不調となり発電機が自動停止する水位まで上昇したため、発電機が自動停止し、これに伴いタービン及び原子炉が自動停止した。
対策としては、タービン駆動原子炉給水ポンプの制御装置内にある回転棒とレバーの接続部の分解点検を実施し、回転棒及びグリスを交換した上で作動試験を行い、異常がないことを確認したとしています。また、今後、当該部の分解点検及びグリス交換を定期的に行うこととし、その旨をマニュアルに明記するとしています。
今般、東京電力㈱から提出された報告書においては、原因について、各種調査から適切に推定されていること、対策について、推定原因を踏まえた適切な内容であることから、原子力安全・保安院は、当該報告書の内容を妥当と考えます。
担当
原子力安全・保安院 原子力防災課
公表日
平成22年12月22日(水)
