中部電力株式会社浜岡原子力発電所第3号機、第4号機及び第5号機の点検周期を超過した機器における保安規定違反事象の根本的な原因及び再発防止対策の報告について
本件の概要
原子力安全・保安院(以下、「保安院」という。)は、中部電力株式会社(以下、「中部電力」という。)浜岡原子力発電所第3号機、第4号機及び第5号機において、点検周期を超過していた機器があり、機器の保守管理にあたり点検周期を目安として曖昧な運用を行っていたこと、及び不適合管理を行っていなかったこと等について浜岡原子力発電所原子炉施設保安規定(以下「保安規定」という。)の違反があったことを確認しました。そのため、平成22年12月3日、同社に対し、根本的な原因を究明し、それに対する再発防止対策を策定し、その結果を保安院に報告するよう指示しました。
これを受けて、本日、同社から根本的な原因及び再発防止対策に係る報告書の提出がありました。
同報告書では、マネジメントシステムに関する根本的な原因として、業務に対する法令・規格等の要求事項をレビュー(※)して業務の計画へ反映する仕組みが十分でなく、業務計画への反映等に関する要員の認識が不足していることとしています。また、発電所幹部(発電所長、発電所部長クラス)や管理職(課長クラス)が業務の課題を抽出・把握し、適切に改善する仕組みや認識が不十分であることとしています。さらに、安全文化・組織風土に関する根本的な原因として、過去から継続している業務について、状況の変化や説明責任を考慮し主体性を持って適切に改善する意識が組織として不足していることとしています。
マネジメントシステムに関する根本的な原因の再発防止対策については、要求事項を業務計画へ適切に反映するためレビューの観点を明確化し、業務計画に反映した結果を確認する体制として他部署によるチェックの導入を図るとともに、保守管理を実施する部門を中心に必要な研修を継続的に実施することとしています。また、発電所幹部のうち各部長が課題抽出のために取り組む観点を明確化した上で業務課題の改善を図るとともに、発電所幹部及び管理職を対象に必要な研修を継続的に実施する等としています。さらに、安全文化・組織風土に関する根本的な原因の再発防止対策については、改善意識浸透活動を展開し、これを継続的に実施するとしております。
保安院は、本報告の内容を精査した結果、本報告内容が妥当であると評価します。今後、これらの再発防止対策の実施状況等について保安検査等で確認を行ってまいります。
※品質マネジメントシステム上、設定された目標を達成するための検討対象の適切性、妥当性及び有効性を判定するために行われる活動。
担当
原子力安全・保安院 原子力発電検査課
公表日
平成23年3月1日(火)
