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表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けた調査を行いました

本件の概要

資源エネルギー庁では、表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けて、本年度から、本格的な調査を開始しています。
本年度に実施した調査の結果、上越沖と能登西方沖において、表層型メタンハイドレートの存在の可能性がある構造(ガスチムニー構造)が、調査海域で225 箇所存在し、多くは直径約200m~約500m 程度、大きなもので約900m の大規模構造であることが確認されました。
また、そのうち一つのガスチムニー構造については、内部構造が露出している箇所があり、環境データ取得に向けた海底面の状況を調査する中で、ガスチムニー構造の内部に表層型メタンハイドレートが広く存在していることが今回の調査で初めて明らかになりました。

1.背景

メタンハイドレートとは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質です。我が国周辺海域において相当の量が存在していることが見込まれており、将来の天然ガス資源として期待されています。
日本周辺海域に存在するメタンハイドレートは、表層型と砂層型がありますが、主に日本海側で確認されている表層型は、「海洋基本計画」(平成25 年4 月閣議決定)に基づき、本年度から3 年程度をかけて資源量把握に向けた調査を行う予定です。

2.調査の結果概要

平成25 年度には次の3 つの調査を実施しました(別添参照)。

(1)表層型メタンハイドレート広域地質調査

  • 調査海域:上越沖・能登半島西方沖 / 調査日程:6/8~7/20
  • 調査船の船底に設置された機器から音波を発信することで、海底の地形や海底直下の地質構造に関するデータを取得しました。
  • 解析の結果、メタンハイドレートが存在する可能性があるとされるガスチムニー構造を225 箇所確認しました。また、ガスチムニー構造の多くは、直径約200m~約500m 程度、大きなもので直径約900m 程度の大規模なガスチムニー構造であることが確認されました。

(2)表層型メタンハイドレート詳細地質調査

  • 調査海域:上越沖 / 調査日程:7/12~7/30
  • 自律型巡航探査機(AUV)に設置された機器から音波を発信することで、より精緻な海底地形や海底直下の地質構造に関するデータを取得しました。

(3)環境データ取得のための基礎調査

  • 調査海域:上越沖 / 調査日程:9/22~10/1(モニタリング期間は約1 年)
  • 長期間の海洋環境と生物環境の変動を把握するため、無人探査機(ROV)により、モニタリング装置を設置しました(1 年後に回収予定)。
  • 同時に、海底浸食と大規模崩壊によって露出したガスチムニー構造上部(ハイドレートマウンド)の内部構造観察を初めて実施し、ガスチムニー構造内部に表層型メタンハイドレートが広く存在することを確認しました。

3.今後の予定

表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けて、来年度以降も引き続き広域調査等を実施するとともに、今年度の調査結果等を踏まえ、有望地点では平成26 年度以降に地質サンプルの取得作業を実施する予定です。

平成25 年度に調査を実施した海域

(参考)平成25 年度に調査を実施した海域

※上記海域を中心に、海底の地形や海底直下の地質構造を把握する作業を実施しました(上越沖で約8,260km2、能登半島西方沖で約5,950km2 の範囲を調査)。

担当

資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課

公表日

平成25年11月29日(金)

発表資料

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