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日本提案によるレドックスフロー電池の国際標準化審議がスタートします

本件の概要

日本工業標準調査会(JISC)(事務局:経済産業省)が昨年10月に国際電気標準会議(IEC)に対して行った、レドックスフロー電池の安全性に関する国際標準提案 について、この度、IEC における当該国際標準の審議体制が決まり、具体的な審議がスタートすることになりました。今後、関係各国とも協力し、レドックスフロー電池の国際標準化を推進していきます。

1.レドックスフロー電池を巡る状況

レドックスフロー電池は、バナジウム等のイオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う蓄電池です。電極や電解液の劣化が殆どなく長寿命であり、発火性の材料を用いていないことや常温運転が可能なことから安全性が高いなど、電力系統用蓄電池に適した特性をもっており、今後、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの導入を拡大していく上で必要となる系統の安定化技術として期待されています。

このレドックスフロー電池に関しては、我が国では住友電気工業(株)が実用化技術を確立し、世界に先駆けて量産体制を構築しています。一方、諸外国においても当該電池の普及拡大に積極的な姿勢が示されています。今後国内外の市場での普及を加速するためには、製品技術を先導する我が国が国際標準化に貢献していくことが重要となっています。

2.レドックスフロー電池の国際標準化に関する我が国の取組と国際動向

上記の状況を踏まえ、日本工業標準調査会(JISC)(事務局:経済産業省)は、レドックスフロー電池の導入において特に重要となる電池の安全性について、昨年10月30日に国際電気標準会議(IEC)に新規提案を行い、3 ヶ月間の投票を経て、本年2月に正式な新規提案として承認されました。

また、日本の提案に前後して、中国から当該電池の性能に関する国際標準化提案 が、スペインから当該電池の用語及び定義に関する国際標準化提案が提出され、これらを審議するために、この度、IEC/TC21(蓄電池に関する専門委員会)及び IEC/TC105(燃料電池に関する専門委員会)の合同作業グループ(JWG)が設置され、審議体制が整いました。なお、当該合同作業グループにおいて審議をとりまとめるコンビナ(主査)には IEC/TC105の上野議長の就任が決定しました。また、上記の日本提案については、住友電気工業(株)がプロジェクトリーダーを務めることになりました。

今後、レドックスフロー電池の普及促進、我が国のグローバル市場開拓、さらには再生可能エネルギーの導入促進に寄与すべく、レドックスフロー電池の国際標準化を関係各国とも協力しながら推進していきます。

(参考)
再生可能エネルギーの導入拡大のためのレドックスフロー電池の活用に関しては、経済産業省の平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業において、北海道電力(株)と住友電気工業(株)が共同で、周波数変動対策や長期の需給変動対策などマルチな調整力としての性能検証を実施します。
(平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業に関する当省ニュースリ リース)
http://www.meti.go.jp/press/2013/07/20130731007/20130731007.html

担当

産業技術環境局 情報電気標準化推進室

公表日

平成26年4月15日(火)

発表資料

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