経済産業省
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日本工業規格(JIS規格)を制定・改正しました(平成26年5月分)

本件の概要

経済産業省は、技術の進歩や、安全性向上等必要に応じて、JIS規格を制定・改正しています。今回は、16件の制定・改正がありました。JIS規格は鉱工業品の品質改善、性能・安全性の向上、生産効率の増進等のために用いられます。

1.経緯

日本工業規格(JIS:Japanese  Industrial  Standards)とは、鉱工業品の品質の改善、性能・安全性の向上、生産効率の増進等のため、工業標準化法に基づき制定される我が国の国家規格です。これらの規格は、同法によって設置された日本工業標準調査 会(JISC:JapaneseIndustrial Standards Committee)の審議を経て、経済産業大臣等によって制定されます。

JIS規格では、製品の種類・寸法、品質・性能や安全性、それらを確認する試験方法や、要求される規格値などを定めており、鉱工業製品の生産者、使用者・消費者が安心して品質が良い製品を入手できるようにするために用いられています。経済産業省は、このたび、5月分のJIS規格の制定・改正を行いました。

2.今回のJIS規格制定・改正内容

今回はJIS規格について4件の制定及び12件の改正を行いました(資料1)。なかでも、以下の3項目に係るJIS規格の制定・改正は、特に重要です。

① 「公共空間に設置する移動支援用音案内」のJISを制定
目の不自由な人が駅等の公共施設を利用する場合、設備等の場所や行き先を音で案内することが有効です。有人改札口を示す「ピンポーン」に代表される公共空間の 音案内設置については、約10年前に国土交通省のガイドラインが制定され普及してきました。一方、音には、ヒトの耳で聴いたとき、発生源の位置が分かりにくい音と分かりやすい音とがあります。公共空間のように騒がしく音が響く場所でもどうすれば位置が分かりやすくなるのか、音案内に必要な音の仕様をまとめてJISを制定しました。 この内容は、国土交通省の改訂版ガイドラインにも反映され、国際規格としても提案中です。この規格によって、より位置が分かりやすい音案内が普及し、目の不自由な人が今までよりもさらに便利に公共空間を利用できるようになることが期待できます(資料2)。

② 「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」のJISを制定
爆発的に増加するデジタル情報を長期的に保存するデータアーカイブのニーズが高 まりつつあります。CD及びDVDに代表される光ディスク媒体は、安価で互換性に優れ、かつ、電力を使わずにデータを保存できるので省エネルギであり、データアーカイブのニーズに適しますが、媒体自体の長期保存性を確認する必要があり、その手段として媒体の保存寿命を推定する試験規格のニーズが高まっていました。 この度、 光ディスク媒体を利用したアーカイバルシステムへの利用環境の整備が速やかに進展するよう、日本工業規格(JIS X6256)を制定しました。 今後、当該試験規格が関連業界ならびにユーザに広く認知され、光ディスク媒体が大容量アーカイバル保存媒体として活用進展していくことが期待されます  (資料3)。

③ 「包装-アクセシブルデザイン-一般要求事項」のJISを改正
包装(容器を含む)は、物品の取引上必須なものであり、日本では、高齢者や障害のある方(以下、「高齢者等」という。)への配慮(中身の区別、開封法、使用法、廃棄法 等が分かりやすい等)を従来から包装にも取り入れてきました。このような包装を設計する際の配慮事項について、2000年に制定した日本工業規格(JIS S0021)をベースに2011年に国際規格(ISO11156)が制定されました。その後、国際規格をベースに近年の市場動向等を踏まえて改正するとともに、規格名称も国際規格に合わせた形でJISを改正しました。この規格によって、高齢者等に配慮された日本の優れた製品が 国際市場にも普及し、より多くの高齢者等の利便が向上することが期待できます(資料4)。

3.今後の予定

次月以降も定期的に、JIS規格制定・改正等を行っていきます。

担当

産業技術環境局 基準認証政策課

公表日

平成26年5月20日(火)

発表資料

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