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2014年APEC首脳宣言が採択されました

本件の概要

APEC首脳会議(AELM)及び関連会合が、11 月10 日(月)から11 日(火)にかけて、中国・北京において開催され、我が国からは、安倍内閣総理大臣が出席しました。首脳会議では、「地域経済統合の進展」、「包括的な連結性及びインフラ開発の強化」、「革新的な発展、経済改革及び成長の促進」などについて議論を行い、会議の成果として、APEC 首脳宣言「統合され、革新的な、かつ相互に連結されたアジア太平洋に向けた北京アジェンダ」及びAPEC25周年記念声明「アジア太平洋パートナーシップを通じた未来の形成」を採択しました。

1.首脳会議の概要

11 月11 日(火)に開催された首脳会議では、習近平国家主席の議事進行の下、「地域経済統合の進展」、「包括的な連結性及びインフラ開発の強化」、「革新的な発展、経済改革及び成長の促進」について議論が行われました。
(1)第1リトリート:地域経済統合の進展
(ア)多角的貿易体制支持と保護主義抑止、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現、グローバル・バリューチェーンの推進等が議論されました。多くのエコノミーから、APECとして多角的貿易体制を強く支持し、WTOの交渉機能を巡る行き詰まりに対し、強い懸念が示され、打開に向けてしっかりと取り組んでいくべきであるとの意見が多く出されました。
(イ)安倍総理から、概要以下の点を発言しました。
(ⅰ)WTOでの交渉機能が危機的状況にあり、状況打開のための新たな方途の検討も含め、WTOの信頼回復に向けた対応を考えていく必要がある。首脳レベルで保護主義抑止の強い決意を示し続けるべき。産業界の期待が大きい情報技術協定(ITA)拡大交渉の早期妥結のため、APECエコノミーの一層の自由化に向けた取組に期待。
(ⅱ)日本は、FTAAPのロードマップを支持し、その実現に向け、環太平洋パートナーシップ(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)等を積極的に推進。同時に「次世代貿易投資課題」への対処として、製造業関連サービスに関する貿易投資の自由化・円滑化に向けた議論を加速させたい。
(ⅲ)より効率的なグローバル・バリューチェーンの構築のため、日本は「投資環境改善」及び「強靭性の強化」の議論をリードし、貢献していく。
(2)ワーキングランチ:包括的な連結性及びインフラ開発の強化
(ア)多くの首脳から、昨年のバリAPECの合意を受け策定された「連結性ブループリント」の策定を歓迎するとともに、その実施に期待する旨発言がありました。
(イ)安倍総理から、アジア太平洋地域の膨大なインフラ需要に適切に応えることが大きな課題であり、日本は地域における官民連携(PPP)の取組を一層積極的に後押ししていくこと、また、質の高い成長と持続可能な開発を実現するためには、ライフサイクルコスト等の「インフラの質」を勘案するとともに、環境社会配慮、透明性等「質の高いスタンダード」を確保しつつ、現地の雇用や能力構築につなげていくことが重要である旨発言しました。
(ウ)さらに安倍総理から、エボラ出血熱は国際的な平和と安定に対する脅威であり、日本としてこれまで発表していた4000 万ドルの支援に加え、さらに最大1 億ドルまで支援を拡大し、今後も貢献を続けていく決意を表明しました。
(3)第2 リトリート:革新的な発展、経済改革及び成長の促進
(ア)アジア太平洋地域の成長を促進するため、経済改革の推進、イノベーション、エネルギー、女性の活躍推進、腐敗対策、テロ、エボラ出血熱、気候変動等の地球規模問題への対処などについて議論されました。
(イ)安倍総理から、概要以下の点を発言しました。
(ⅰ)アベノミクスの大胆な規制改革による日本経済再生を通じて、地域経済の更なる成長に貢献したい。
(ⅱ)LNG市場の発展や基幹電源である火力発電を可能な限り高効率化・低炭素化し、経済発展と気候変動対策を両立させることが鍵であり、日本は、世界最先端のクリーンエネルギー技術の普及により、世界のエネルギー効率改善に貢献していく。
(ⅲ)9 月に東京で「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」を開催。地域の潜在力を最大限発揮するためにも、女性の活躍が顕著なAPEC エコノミーの約50社のベストプラクティスの共有等、日本としてAPECにおける女性の活躍推進に積極的に取り組んでいく。

2.APEC 首脳宣言

以上の議論を踏まえ、首脳会議の成果として、APEC 首脳宣言「統合され、革新的な、かつ相互に連結されたアジア太平洋に向けた北京アジェンダ」が採択されました(骨子は別添のとおり)。本年のAPEC 優先分野(①地域経済統合の進展、②革新的な発展、経済改革及び成長の促進、③包括的な連結性及びンフラ開発の強化)に沿って、アジア太平洋ワイドで取り組むことに合意した施策が記載されています。
<主な項目>
[地域経済統合の進展]

  •  自由で開かれた貿易・投資の追求
  •  グローバル・バリューチェーン発展とサプライチェーン連結性の推進
  •  経済技術協力の強化

[革新的な発展、経済改革及び成長の促進]

  • 経済改革、新しい経済、革新的な成長、包摂的な支援、都市化

[包括的な連結性及びインフラ開発の強化]
[将来に向けて]
附属書A:アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)実現に向けたAPEC の貢献のための北京ロードマップ
附属書B:グローバル・バリューチェーンの発展と協力推進のためのAPEC戦略ブループリント
附属書C:革新的な発展、経済改革及び成長に関するAPEC アコード
附属書D:2015-2025 年APEC 連結性ブループリント
また、APEC25周年記念声明「アジア太平洋パートナーシップを通じた未来の形成」が採択されました。

3.ABACとの対話

APEC首脳と各エコノミーのAPECビジネス諮問委員会(ABAC)委員との対話が行われました。ABAC委員からの質問に対し、安倍総理からは、アベノミクスの「成長戦略」について改めて説明するとともに、インフラ開発にあたっての「インフラの質」など重視すべき原則について日本の考え方を説明しました。

担当

通商政策局アジア太平洋地域協力推進室

公表日

平成26年11月12日(水)

発表資料

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