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表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けた調査を行いました~掘削調査により表層型メタンハイドレートを含む地質サンプルを取得~

本件の概要

資源エネルギー庁では、表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けて、平成25年度から本格的な調査を実施しています。
今年度は、隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖及び日高沖の調査海域において広域地質調査等を実施し、表層型メタンハイドレートの存在の可能性がある構造(ガスチムニー構造)が746 箇所存在することが新たに確認され、昨年度確認した225 箇所と合わせ、2 年間で971 箇所のガスチムニー構造が確認されました。
また、上越沖、秋田・山形沖の調査海域において3 箇所を選び実施した地質サンプル取得調査では、表層型メタンハイドレートを含む地質サンプルを取得しました。その結果、いずれの箇所においても、海底面から50m 程度の深さまではメタンハイドレートが厚さ数10cm から1m 程度で、それより深いところでは厚さ1cm未満や直径1cm未満で存在していることが分かりました。

1.背景

日本周辺海域に存在するメタンハイドレートには、表層型と砂層型がありますが、主に日本海側で確認されている表層型については、「海洋基本計画」(平成25 年4 月閣議決定)に基づき、平成25 年度から3 年程度かけて資源量把握に向けた調査を行うこととなっています。

2.調査の結果概要

今年度は次の調査を実施しました(別添参照)。
(1)広域地質調査

  • 調査海域:隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖、日高沖 / 調査日程:4/15~6/15
  • 調査船により、海底の地形や海底下浅層部の地質構造データを取得しました。
  • 解析の結果、表層型メタンハイドレートの存在の可能性がある構造(ガスチムニー構造)が新たに746 箇所確認されました。昨年度に確認された225 箇所と合わせ、2年間の合計で971 箇所のガスチムニー構造を確認したことになります。
  • これらのガスチムニー構造は直径100~500m 程度で、一部には直径1,000m を超えるものも確認されました。

平成25 年度調査面積 11,060 ㎢、ガスチムニー構造の確認数 225
平成26 年度調査面積 19,270 ㎢、ガスチムニー構造の確認数 746
調査面積合計 30,330 ㎢、ガスチムニー構造確認数合計 971

(2)詳細地質調査

  • 調査海域:隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖 / 調査日程:5/10~6/3
  • 自律型巡航探査機(AUV)に設置された機器から音波を発信し、より精緻な海底地形や海底下浅層部の地質構造、海底面の性状のデータを取得しました。

(3)地質サンプル取得調査

  • 調査海域:上越沖、秋田・山形沖 / 調査日程:6/21~7/10
  • 上越沖、秋田・山形沖の調査海域に存在するガスチムニー構造の中から3箇所を選び、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)所有の海洋資源調査船「白嶺」により、ガスチムニー構造を海底下100m 程度まで掘削し、地質サンプルを取得しました。
  • 今回掘削した3箇所の地質サンプルを観察した結果、共通の特徴として、ガスチムニー構造の上部(海底面から海底面下50 メートル程度の深さまでの範囲) には厚さ数10cm〜1m 以上のメタンハイドレートが発達し、それよりも深いところでは、一般に厚さ1cm 未満や直径1cm 未満のメタンハイドレートが存在していることが分かりました。

(4)環境データ取得のための基礎調査

  • 調査海域:上越沖、秋田・山形沖 / 調査日程:10/4~10/24(モニタリング期間は約1 年)
  • 昨年秋に設置したモニタリング装置の回収を行うとともに、1年後に回収するモニタリング装置を設置しました。また、海底の観察を行いました。

3.今後の予定

「海洋基本計画」に基づき、来年度も引き続き広域調査等を実施するとともに、これまでの調査結果等を踏まえ、今年度とは別の地点において地質サンプル取得調査を行います。
(参考)今年度、調査を実施した海域

※海底の地形や海底下浅層部の地質
構造の把握のために調査した面積
合 計 19,270 ㎢
(昨年度合計 11,060 ㎢)
 

担当

資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課

公表日

平成26年12月25日(木)

発表資料

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