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DNA解析でカシミヤの偽装を識別する方法が国際標準化されました~日本発の応用技術がISO規格へ!~

本件の概要

昨年12月、日本が提案した「カシミヤ繊維の試験方法」が、国際標準化機構(ISO)において承認され、ISO規格として発行されました。
これは、DNA解析技術を応用してカシミヤ繊維を正確に識別する方法であり、我が国が提案を行ったものです。
これにより、カシミヤ繊維の偽装を防止し、国際的に公正な取引が促進されることが期待されます。
カシミヤ繊維を用いた製品は、高価でありながらも消費者ニーズが高く、「カシミヤ100%」表示の製品において偽装事例(安価な羊毛等で代替)が多く発生しています。
偽装を防げない背景には、カシミヤ繊維を羊毛等から識別する方法が十分に確立していないことも挙げられます。
このため、カシミヤ偽装製品の識別が困難である光学顕微鏡による目視確認に代わって、DNA分析技術を応用した識別方法を日本が新規提案し、先月ISO規格として発行されました。

図1 規格化されたカシミヤ繊維を鑑別する試験手順
提案に当たっては、国立研究開発法人産業技術総合研究所を中心に、経済産業省等の標準化事業(※)を通じて得た成果が活用されています。
また、日本は本規格が審議されたISOの技術委員会(Technical Committee 38: Textiles)の幹事国としても貢献しました。
本ISO規格に基づく試験方法が国際的に浸透すれば、カシミヤ繊維の識別精度が向上し、世界各国の流通市場において偽装製品が大きく減少することが期待されます。
我が国でも、流通するカシミヤ製品の信頼性が向上し、カシミヤ製品を求める消費者利益の保護につながると考えられます。 

規格番号

規格名称

概要

ISO 18074
 

Textiles -- Identification of some animal fibres by DNA analysis method -- Cashmere, wool, yak and their blends

DNA分析手法を用いて、カシミヤ繊維等を識別する試験方法を規定

 (※)経済産業省等の標準化事業

  • 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構による戦略的国際標準化推進事業「カシミヤ繊維の試験方法に関する標準化(平成22年度)」
  • 経済産業省による委託事業「国際標準共同研究開発事業/カシミヤ繊維の試験方法に関する標準化(平成23~24年度)」

担当

産業技術環境局 国際標準課

公表日

平成28年1月15日(金)

発表資料

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