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表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けた調査を行いました~掘削調査により地質サンプルを取得~

本件の概要

資源エネルギー庁では、「海洋基本計画」に基づき表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けて、平成25年度から3年程度かけて調査を実施しています。
今年度は、表層型メタンハイドレートの存在の可能性がある特異的な構造(ガスチムニー構造)の内部におけるメタンハイドレートの様子をより詳しく把握するため、隠岐周辺及び上越沖に存在する3箇所のガスチムニー構造において、合計約30箇所の掘削調査を行いました。掘削調査により取得されたサンプルに含まれる表層型メタンハイドレートの状態や量は均一ではなく、サンプル毎に大きく異なっていることが分かりました。
また、隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖、日高沖及び北海道周辺の調査海域において昨年に引き続き広域地質調査及び詳細地質調査等を実施しました。

1.調査の結果概要

(1) 地質サンプル取得調査

  • 調査海域:隠岐周辺、上越沖 / 調査日程:8/23~11/8
  • ガスチムニー構造の内部のメタンハイドレートの状態を直接把握するため、隠岐周辺、上越沖の調査海域に存在する3箇所のガスチムニー構造において、合計約30箇所で地質サンプル取得のための掘削調査を行いました。
  • 取得された地質サンプルを観察した結果、メタンハイドレートは、厚さ数10cm~数m以上の柱状で採取された部分がある一方、泥に混ざって、直径1cm未満~数cmの粒状で存在している部分もあるなど、さまざまな形状を示すことが改めて分かりました。
  • 同一のガスチムニー構造から取得されたサンプルであっても、サンプル毎のメタンハイドレートの存在の形態(深度、形状、量)は、取得された場所によって大きく異なることが分かりました。

(2) 広域地質調査

  • 調査海域:隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖、日高沖、北海道周辺沖 / 調査日程:5/6~7/19
  • メタンハイドレートの存在の可能性のある海域を把握するため、調査船から音波を発信し、海底の地形や海底下浅層部の地質構造データを取得しました。
  • 解析の結果、表層型メタンハイドレートの存在の可能性がある特異的な構造(ガスチムニー構造)が新たに771箇所確認されました。

(3) 詳細地質調査

  • 調査海域:隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖 / 調査日程:5/1~5/23
  • 自律型巡航探査機(AUV)に設置された機器から音波を発信し、より精緻な海底地形や海底下浅層部の地質構造、海底面の状態のデータを取得しました。

(4) 環境データ取得のための基礎調査

  • 調査海域:隠岐周辺、上越沖、秋田・山形沖 / 調査日程:9/9~9/28
  • 無人探査機による海底観察により、海底付近の微地形、表層型メタンハイドレートの産状、海底付近の生物の生息状況等を解明するとともに、海水や海底表層の堆積物を採取して成分分析を行いました。また、昨年設置した長期モニタリング装置を回収しました。

2.今後の予定

「海洋基本計画」に基づく資源量の把握に向けて、これまでに収集されたさまざまな測定データや多くの地質サンプルについて、専門家による分析作業、解析作業を加速し、商業化に必要となる最低限の資源量の規模及び分布状況かどうかの検証を行うとともに、その結果を踏まえて表層型メタンハイドレートを回収するための技術の調査や技術開発のあり方等を検討していく予定です。
 

担当

資源エネルギー庁資源・燃料部 石油・天然ガス課

公表日

平成28年1月22日(金)

発表資料

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