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注目技術分野における特許の出願動向調査結果をとりまとめました~知財における日本の強み弱みを見据えた研究開発戦略構築へ~

本件の概要

特許庁は、日本が目指すべき研究開発の方向性を示すため、人工知能技術、バイオミメティクス等の社会的に注目を集めている技術分野を中心に14の技術テーマ(以下、「通常型テーマ」という。)を選定し、特許の出願動向調査を実施しました。また、日本企業が中国市場へ進出することを支援するため、鉄道車両等の中国において出願が活発に行われている技術分野を中心に6の技術テーマ(以下、「中国特化型テーマ」という。)を選定し、中国特許文献を読み込む出願動向調査を実施しました。

 1.概要

特許庁では、市場創出に関する技術分野、国の政策として推進すべき技術分野を中心に、今後の進展が予想される技術テーマを選定し、特許出願技術動向調査を実施しています。平成26年度は新たに中国において出願が急増している技術分野を中心に、中国特許文献を読み込む調査を実施しました。

2.調査結果の概要(一部抜粋)

<通常型テーマ>
・人工知能技術
○人工知能技術はビッグデータを学習することにより近年性能が向上しており、ビッグデータ分析技術の日本への出願件数は多いが、人工知能技術は少ない。
★日本における人工知能技術の進展を促すため、ビッグデータを人工知能の学習のために活用することができる環境を整えることが重要。

 ・バイオミメティクス
○バイオミメティクスの特許出願件数は米国が多いが、日本、欧州もほぼ同程度。
○バイオミメティクスでは親水性・疎水性材料に関する特許出願が多く、日本は光学材料、構造発色材料に関する特許出願が多い。
★バイオミメティクスの応用先は今後も材料分野が主流であると考えられ、微細構造の製造技術の更なる技術開発が重要。

<中国特化型テーマ>
・鉄道車両
○中国での鉄道車両車体シェアは南車、北車による寡占状態。
○推進装置の主電動機や車両方式の電気駆動において、日本国籍の出願が多い。
★日本が優位性を有する技術分野については今後も研究開発を継続していくことが望ましい。

3.まとめ

今回の調査では、今後の進展が予想される技術テーマについて知財における日本企業の強みや弱みを把握することができました。また、中国においては出願件数が急増している中、鉄道の推進設備のように日本国籍の出願人が他国よりも多く出願している分野があることが分かりました。
今後も、特許庁では特許出願技術動向調査等の特許情報を産学官に広く情報発信することを通じ、企業や大学等の研究開発戦略策定、各府省庁の産業政策・科学技術政策の策定に協力します。

 

※特許出願技術動向調査のURL:
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/gidou-houkoku.htm

 

※平成26年度調査実施テーマ一覧
<通常型テーマ>
・人工知能技術
・バイオミメティクス
・自動車エンジンの燃焼技術
・農業関連技術
・防災・減災関連技術
・内視鏡
・トレーニングマシン
・低侵襲医療機器(循環器系カテーテル及び関連機器)
・次世代海洋産業
・抗体医薬
・高吸水性樹脂
・非接触給電関連技術
・次世代無線LAN伝送技術
・レアメタル関連技術

<中国特化型テーマ>
・鉄道車両
・収穫・脱穀機
・空気調和機(エアコン)
・鉄鋼材料(鋼板等の被覆)
・鉄鋼材料(圧延、合金、熱処理)
・パワー半導体デバイス

担当

特許庁総務部企画調査課

公表日

平成27年5月19日(火)

発表資料

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