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世界の石油化学製品の需給動向(対象期間2006~2019年)を公表します

本件の概要

このたび、世界石油化学製品需給動向研究会(事務局:経済産業省製造産業局化学課)において、エチレン系・プロピレン系誘導品及び芳香族製品等の石油化学製品についての、2019年までの世界の需給(需要、生産能力、生産量)の動向をとりまとめました。

 1.中国の石炭化学の動向等

  1. 石炭化学プロジェクトは、公表済の50近い計画(エチレン換算で約1.7千万トン)のうち、2016年末までに11(同0.3千万トン)プロジェクトが実行されると見込んでいるが、それ以降は、原油価格の急落、中国国内の環境規制の強化の動きにより、どの程度実行されるかは不透明。
  2. エチレンの生産能力は、自給率向上の政府方針のもと、ナフサクラッカーも含めた新増設計画が進められ、1.9千万トン(2013年)から3千万トン(2019年)まで増加する見込み。
  3. プロピレンについては、LPG価格の長期的な弱含み見通しのもと、PDHが急速に進展。MTPも合わせたプロピレンの生産能力は2千万トン(2013年)から3.7千万トン(2019年)まで増加する見込み。

2.米国のシェール革命の影響

  1. シェール由来の新増設エチレンプロジェクトは、原油価格の値下がりによる優位性の低下や建設コストの上昇等の影響を受けるものの、ナフサに対する絶対的な価格競争力は変わらず。
  2. 一部のプラントでは稼働開始時期に1年程度の遅れが見られるが、2017年、2018年をピークに1千万トンを超える能力増強が見込まれる。その結果、エチレンの生産能力は2.8千万トン(2013年)から3.8千万トン(2019年)まで増加する見込み。

3.世界の需要

  1. 世界全体の需要量の伸び率は、エチレン系誘導品は2013年~2019年で年平均3.5%(2006年~2013年の実績は年平均2.6%)を見込む。
  2. プロピレン誘導品は2013年~2019年で年平均4.2%(2006年~2013年の実績は年平均3.0%)を見込む。今後も引き続きアジアが需要の伸びを牽引していくものと見られるが、今後の経済成長率が鈍化することにより小幅な需要の伸びに止まることも考えられる。

4.需給バランスのポイント

  1. エチレン系誘導品の需給バランスは、中国では石炭化学等の進展に伴い生産能力が増加するものの、それを上回る勢いで需要が増加し、2019年には需要超過幅が17百万トン(2013年16百万トン)に広がる見通し。一方、中東では生産の拡大により2019年には19百万トン(2013年15百万トン)の供給超過になる見通し。北米では供給超過幅が2019年には8.3百万トン(2013年7.5百万トン)に広がる見通し。
  2. プロピレン系誘導品の需給バランスは、中国では2013年に需要超過幅が6.4百万トンに達して以降は、PDHプロジェクト等の進展に伴い、2019年には3.2百万トンまで需要超過幅が減少する見通し。

(注)なお、石油化学製品の需給バランスは、今後の世界経済の動向やプラント増設の進捗によって状況が変わりうる点について充分な留意が必要です。

担当

製造産業局化学課

公表日

平成27年6月12日(金)

発表資料

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